最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
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1451 倉津君のバンドメンバーは、どうする?

公開日時: 2025年1月24日(金) 00:21
文字数:2,149

●前回のおさらい●


 ミラーさんのお兄さんであるジミーさんの話をしていた筈なのに、何故か脱線転覆。

そして細川君に呆れ果てられる始末なのだが……

「いや、悪かった。話を戻そう」

「左様ですか。こりゃあ、今後の言動に期待するしか無さそうな感じさな」


オマエまで、そんな意地の悪い事を言うなよ、モジャ。


ダチじゃんかよ。



「まぁまぁ、兎に角ね。ジミーさんは、本当に有名な作曲家に成ってるのよ。……っで、ミラーお姉ちゃんが、私とバンドを組んでくれた暁には、そのジミーさんの作曲能力と、ミラーお姉ちゃんのアレンジ能力が同時に手に入る訳だから、崇秀さんに対抗出来易くなるって話ね」


こんなに簡潔に纏まるなら。

最初から余計な事を言わず、そう言えよな。


お陰で、ステラの腿の心地良さを思い出しちまったじゃねぇかよ。


……ってイカン。

俺の方こそ余計の事を考えたら、また脱線しちまいそうだ。



「なるほどな。それが事実なら、そりゃあ有用だわな」

「だ・か・ら、事実だっての」


さいどすか。



「まぁまぁ、それは後々解る事さな。今は、そこを論点にしても仕方がないさな」

「そうだな。そりゃそうだ」

「また、そうやって、いい加減な事を言う」

「それが俺の生き様だ。気にするな」

「するわ!!……ってか真琴ちゃん!!真琴ちゃんのバンドの方は、どうするの?」


俺?


そんなもん、言うまでもなく決まってるじゃん。


って言うか。

それ以外に、どんな選択肢があるのか是非聞いてみたいもんだな。



「俺か?俺は、今まで通り、カジとグチとでバンドを続けるつもりだけど」

「えっ?嘘?……それ、本気?本気で言ってるの?」


オイオイ、なんだよ?

人が正確無比にメンバーを伝えたって言うのに、その戦力外通告をされた人を見るみたいな眼は?


まぁそりゃあな。

オタク等さんの凶悪なバンドと比べりゃあ。

あっし等のバンドなんて、ただの雑魚でヘッポコバンドにしか見えないかも知れないけどな。


俺は、カジやグチと音楽を続けたいから、此処だけは、絶対に折れねぇぞ。


それによぉ。

アイツ等、結構なスピードで上手くなってるんだぞ。


……まぁ大半は、オマエのお陰って噂が飛び交ってるけどな。



「なんだよ、その言い草?カジとグチじゃ、ダメなのかよ?」

「いや。……ダメって訳じゃないけど……」

「いいや、眞子助。俺も、この旦那のメンバーは、それで良いと思うぞ」

「えっ?なんで?真琴ちゃんの実力だったら、もっと良いメンバーを集めた方が良いと思うんだけどなぁ」


ちょ!!オマッ!!

マジで、そんな言い方しなくても良いじゃんかよ!!

カジと、グチだって十分過ぎる程に良いメンバーだつぅの!!


寧ろ俺は、アイツ等に対してなんの不満もねぇし、なにより音楽を続けるのであればアイツ等と一緒に試行錯誤したい。


……って言うかな。

オマエさん、オレの実力を買い被りすぎだつぅの。


まぁそりゃあな。

カジ&グチに比べりゃあ、多少は大きな舞台で演奏をした経験はあるがだな。


そんなもんは、オマエのおこぼれで演奏したに過ぎないんだしよ。



「いやいや、そこはそうじゃないさな。サイトにはな。上に居て憧れに成りうるバンドと、下から這い上がってくるバンドってのが必要不可欠だからな。旦那のバンドの選択は、何も間違ってないさな」

「あぁ……そう言う見解かぁ」

「それにな。意外とカジと、グチって奴は自力がある。それにかなりのイケメンでもあるから、下から這い上がって来るパターンのメンバーとしては申し分の無いメンバーだと思うぞ」


そうそう。

眞子はみんなから憧れられる存在で、俺は地べたを這いずり回るパターン。


それで良い、それで良いんだよ。

まぁそれに伴って、カジとグチには少々苦労を共にして貰う必要性はあるだけど、そこは我慢しやがれ。


実際の話、眞子やその他のメンバーについては。

今まで沢山の実績を積んできたからこそ、そうやって憧れの存在に成りえてる訳だからな。

そこまでのライブ経験を踏んでない俺達は、変にインチキなんかせずに下から這い上がって行かなきゃ成んねぇと思うんだよ。


まぁ、それにだな。

モジャの言う通り、下から這い上がっていくバンドがなければ、新しく作るサイトとしてのバランスが悪くなる。


どう言う事かと言えば。

もし仮に、なんかの拍子に眞子達のバンドの人気に陰りが出た時、下から這い上がって来ているバンドが居なかったらサイト自体がドボンになる可能性があるだろ。


まぁ、これは、早々にはない話だとは思うんだが。

世の中に『絶対』なんてものが存在しない以上、どんな状態であっても考慮しなきゃいけない。


結局の所、そう言った人気者を継続力的に出し続ける力がサイトになければ、サイトとしてはバランスが悪くなっちまうって話だ。


だから、カジとグチと別れてまで、無理やり人気者を作る必要なんてないんだよ。



「ただな、旦那。俺は、音楽の事は、あまり詳しくはないんだが。リズムを刻むだけの音楽で大丈夫なのかい?ベースと、ドラムだけじゃあ、メロディーラインが無い様に思えるんだが。それに、知名度の問題も多々残ってるな」

「その点は大丈夫だ。俺だって、その辺はちゃんと考えてある」

「えっ?真琴ちゃんが?……嘘でしょ」

「失礼な奴っちゃな!!俺だって、ちゃんと考えとるわい!!」


……ったくもぉ。

オマエは、俺を一体なんだと思ってやがるんだ?


脳タリンの単細胞生物かも知れんがな。

俺にだって、少し位なら考える機能は付いてるんだぞ。


……これも、偶にしか、まともに機能せんがな。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


メンバーを募るのではなく、カジ&グチ君と音楽を続ける。

私個人としては、これ、凄く良いと思うんですが、皆さんは如何でしたか?


まぁ決して合理的ではないのですが。

一緒にサクセスしたいって気持ちがある方が、下から這い上がっていけますしね。


……っで、そんな中にあっても。

キッチリと倉津君は、弱点になるであろう『メロディーラインのなさ』も考慮した上で、追加メンバーを考えている様子。


果たして倉津君は、誰を指名しようとしているのか?


次回はその編を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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