●前回のおさらい●

　日常的な風景の中に、なにか少しだけ違和感を感じながらも登校する倉津君だったが……

　毎度の如く、ブレスケアを喰いながら。

更には甘ったるいガムを同時に噛むと言うアホな事をしながら、ノタクタノタクタと学校に向かってチャリを走らせる。

勿論、これをする理由は、急いでチャリを漕いで行っても。

酒の消臭がしきれずいたら、それが先公に見付かった場合、色々と面倒だからだ。

そんな風な理由から、チンタラチンタラとチャリを漕いでたら。

遠く方から、始業のベルが『キ～ンコ～～ンカ～～～ンコ～～～～～ン』っと鳴り響いてきた。

あぁ……予想に反する事なく、ヤッパリこうなっちまったか。

こりゃあ、早くも遅刻確定だな。

じゃあ、しゃあねぇな。

このまま校門に向かって走って行っても、校門前にいる先公に捕まり。

校門前で先公にダラダラと説教垂れられるのも、これまた面倒過ぎる感じだから。

此処は１つ、それを避ける為にも体育館裏の壁でも登って、適当に１時間目をサボってから教室に行くとするかね。

……ってな訳で。

ダッツとエスケープをかました、あの低い壁を乗り越える為に体育館裏へと向かった。

そんで。

「あ～～～らよっと」

……ってな感じで、近所にチャリを停めた後。

宣言通り、体育館裏の低い壁を乗り越え、いとも簡単に校内に潜入完了。

これで軽く、朝のミッションコンプリートだ!!

なんて思っていたんだがな。

「おっ!!なんだ？誰かと思ったら、マコッちゃんじゃん」

「マコッちゃん、チィ～～～ッス!!」

「マコッちゃん、ウィ～～～ッシュ」

……最悪だ。

体育館裏なんかで誰が声を掛けて来たのかと思ったら、ゼン、花、慶の３馬鹿トリオじゃねぇかよ。

誰も居ないと思ったからこそ、ワザワザ此処の壁を選んで乗り越えたって言うのによぉ。

なんで１時間目の授業をさぼってるアホタレ共が群れを成して、体育館裏でタバコ休憩中なんかしてやがるんだよ？

この真性のクズ共め!!

去年３年のアホが卒業して、此処から居なくなったと思ったら。

今度は、新３学年のアホがタムロする最悪な場所に成ってたとはな。

この場所は、そう言う伝統かなんかがあるんかよ!!

まったくもって救いが無いな。

『先生!!生徒指導部の先生!!不良共が授業をサボって、こんな所でタムロしながらタバコ吸ってますよぉ～～～!!』

……不良撲滅強化月間を要求する。

(↑酒臭い男の言葉)

「誰だい君達は？僕は、校舎裏でタバコを吸う様な不良の友人を持った憶えはないよ」

「はぁ？超絶ド不良が、なに言っちゃってんだよ？ちょっとは弁えろよな、マコッちゃん」

「ホント、なに言っちゃってる訳？エリートのマコッちゃん。……勿論、不良のだけど」

「頼むぜ、マコッちゃん。全然、自分が見えてねぇし。それに此処、体育館裏だし。校舎裏じゃねぇし。間違えてやんの」

一回殴ったろか、コイツ等だけは？

人が下手に出てりゃ、馬鹿みたいに好い気に成りやがってよぉ。

殴り序に、その首も梨みたいにもいだろか？

『ガコッ!!ガコッ!!ガコッ!!』

そんで、ゼンだけ特別。

『ギュ～～～～』

取り敢えずは有言実行だ。

「ブヘッ、ブヘッ……嘘嘘。ごべん、ごべん。マコッちゃん、真面目、真面目、大真面目」

「あぁそぉ。解れば宜しい。……っで、こんな所でなにやってんだ、オマエ等？」

１時間目から、なんか暇しとるみたいじゃからのぉ。

しょうがないからオィちゃんも、ちょっとだけなら、その遊びに付き合ってやってもいいぞ。

３人だけじゃ、さぞや寂しいだろうに。

……っで、マジでなにやってんだ？

「なに？って。……見て解らないのか？授業をサボってタバコ吸ってんだよ。馬鹿じゃねぇの？頼むぜ、マコッちゃん」

「・・・・・・」

無言で……今の言葉を発したゼンを『ぎゅ～～～～』

「ブヘッ、ブヘッ……嘘嘘。ごべんごべん。正直に言うから、もぉやべて……」

「……ったくもぉ、余計な手を煩わしてんじゃねぇぞ。っで、結局はなにやってんだよ？」

「ゲホゲホ……いや、なんて事ねぇ話なんだけどよぉ。他校のツレにな。ちょっとウチの学校にいる美少女の写真をせがまれてよぉ。その選別してた所なんだよ」

ハァ……何やってるのかと思えば、ホントなにやってんだかな。

折角、学校まで来てるって言うのに、ロクに勉強もせず。

朝っぱらから、なにを必死に学校の女子の写真なんか集めてやがるんだよ。

マジでコイツ等、やる事なす事クズな事ばかりしやがるな。

しかも、他校の奴に頼まれてるって事は……そんなロクデモナイ事を頼んだ馬鹿な奴も居るって事だろ。

全都道府県共通でアホの不良共って、毎度毎度、ホントろくな事を考えねぇな。

まぁ若いから、そうやって性欲を持て余してるのも解らなくもねぇんだがな。

その持て余した性欲が過度に成ってしまい。

他校の女子にまで興味を持っちまうのは、流石にどうかと思うぞ。

ってかな。

そんなものを頼む前にだな。

自分の学校に居る女子をよく見てみろっての。

各学校には、必ずと言って良いほど可愛い子が２～3人は居る筈だからよ。

身近で、そういうのをキッチリと見極めてから、こういう事は頼めよな。

ホント、全く持って救いが無い連中だな。

……っで。

そのオマエ等が必死に集めた写真って言うのは、どんな写真が有るんだ？

なんなら、今からキッチリと俺が選別してやっても良いぞ。

ただし、別に写真に興味があるから、こんな事を言ってるんじゃねぇんだから、そこだけは履き違えるなよ。

これはあくまで、親切心で言ってやってるだけなんだからな。

解ったな？

もう一度言うが、興味があるとか履き違えるなよ。

(↑ツンデレにも成ってないツンデレ)

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

違和感を感じる様な風景もあれば、全く違和感を感じない風景もある。

だからこそ、まぎれる何かがあるのかもしれませんよ。

まぁ、此処に至っては、なにもないんですけどね(笑)

さてさて、そんな中。

暇つぶしに、学校に居る美少女の写真を選別しようと企む倉津君なのですが。

大人しくゼンちゃん達は、それに同意するのか？

次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ～～～(੭ु´･ω･`)੭ु⁾⁾