最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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437 食事に行く女性陣と、居残る倉津君

公開日時: 2022年4月19日(火) 00:21
更新日時: 2023年1月2日(月) 11:54
文字数:2,017

●前回のおさらい●


 サボった処罰は、歌謡コンクールまでの間『牛馬の様に働く事』で許された倉津君。


良かったですねぇ(笑)

「……って感じでどぉ?」

「凄いな奈緒ちゃん!!さすが変幻自在のエロ……」

「黙れ……」


『ポコ』


山中のアホって、何度、奈緒さんに殺されても懲りない奴だな。

俺同様『学んで・成長する』って学習能力が完全に欠落しているらしい。


同類とは言え、これもまた『憐れ』だな。



「それにしても向井さん。なんで、そんな器用な真似が出来るんだい?昔、演劇部にでも在籍してたとかかい?」


あっ、嶋田さんは、山中の死体が放置した。


この人、こう言う処はスゲェ冷たいんだよな。


山中の奴、少し憐れだから……俺も放置してやろう。

どうせ前同様、気絶の振りしながら、美味しいとか思ってる筈だからな。

(↑優しい俺)



「いえいえ、演劇部になんて入った事もないですよ。けど、女は演技出来ないと生きていけませんからね。……この程度の演技なら、誰にでも出来ますよ」

「出来無いって……」

「そぉ?」


俺も千尋が正解だと思います。



「うん、私も千尋と同意見だね。普通は、あそこまで出来無いよ。……それにしても、奈緒のは、ちょっと強烈よね。完全に別人格入ってたよ。それってどうやるの?」

「クスッ。こんな事を憶えたら性格悪くなるよ。美樹は、そのままで十分魅力的なんだから、辞めた方が良いよ」

「じゃあ、私には?」

「あぁ、理子なら教えてあげるよ」

「それ……どういう意味?」


あぁ……理子さんには、失礼かも知れないけど。

美樹さんがダメで、理子さんがOKってのは、なんか解らなくも無いな。

多分、奈緒さんの、この最大級に嫌な技には『向き・不向き』があるんだろう。


例えばだがな。

美樹さんの性格は、比較的『直情的』な部分を多く持ち合わせてる。

だから、ある意味、感情に流され易い。


けど、理子さんは、どちらかと言えば『理論派』

故に、感情を抑えて、利益を優先させる事が出来る。


この違いから、奈緒さんは『理子さんになら教えられる』と言う、結論に至ったと考えられる。


俺の見解でした。

(↑話が別方向に行って、ホッとしてる俺)



「って事でさぁ。サボり魔のクラの件も片付いた事だし。そろそろお昼も近いから、少し早めのランチにしない?」

「流すんだ」

「あぁ、そぅだね。朝から結構頑張ったから、お腹空いたし。出し物の宣伝がてら、このままの格好で、みんなで出店っちゃおうか」

「「「「「「「賛成!!」」」」」」」


はいはい、お嬢さん方、思う存分、好きなだけ行っちゃって下さいな。

此処からは、サボりの償いをする為に、あっしが、全部なんとか廻して置きやすんで。


任せんしゃい!!

(↑逃げられたんで、調子の良い俺)



「けどよぉ。みんな出て行っちまったら、此処の集客力が、完全にガタ落ちしちゃうんじゃないか?」

「あぁ、そうか……じゃあ、分かれよっか」


いやいや、大丈夫ッスよ。

余計な心配は無用ッス。


それに、このタイミングだと、みんなで飯に行ってくれないと困るんッスよ……



「あっ……あの~~~、ちょっと良いッスかね」

「うん?兄貴君なに?どうしたの?」

「いや、あのッスね。みんなで行っても一向に大丈夫ッスよ。ウチのクラスの女子って、意外とレベル高いんで1時間ぐらいなら、余裕で持つと思うんッスけど」

「でも、兄貴君。こう言っちゃあなんだけど。芸能人と、一般人じゃ、集客力が全然違うよ」

「大丈夫。その点に関しては、我に秘策ありッス」


……なんもねぇけどな。


嘘。


実は、さっきも、ちょっとだけ言ったけど、俺にはある考えがある。

昨日&以前から電話をしてた相手の中に、俺の『秘策中の秘策』があるんですぜ。


これさえ上手く行けば、100%大丈夫な筈でゲスよ。


ゲ~~スゲスゲスゲス……

(↑下衆の笑い声)



「そうかい。じゃあ、俺はソッチに興味があるから、取り敢えず、倉津君がサボらないか監視をしておくよ。みんなは行っておいで」

「嶋田さん。本当に良いんですか?」

「あぁ、大丈夫だよ。遠慮せずに楽しんでおいで」

「あぁっと、じゃあ、お言葉に甘えさせて貰って」


上手い!!

流石は嶋田さん、此処に残る口実を、上手いタイミングで言い放った!!


いや、実はな、俺が昨晩&以前から電話してた相手の一人は『嶋田さん』……この人なんだよな。


まぁつっても、嶋田さん自体に連絡をしたのは、昨日より、もっと以前の話なんだがな。

故に、昨日の電話は『最終チェック』の話で電話したに過ぎない。


内容については、後程教えよう。



「あの、僕も残って良いですか?一人ぐらい残った方が良いと思うんですが」

「あぁ、そうだな。素直はクラスの一員だから残ってくれた方が有り難いな」

「はい。じゃあ、僕は残りますね」

「助かる。あぁ序によぉ、良かったらなんだが、由佳と伊藤も残ってくれねぇか?」

「別に良いけど」

「私も良いよ」


おっしゃあ~~~!!素直も、由佳も、伊藤も完璧だな!!

これでクラスの女子が全員揃ったから、俺の『女衒的発想・第二弾』が心置きなく発動出来るぜ!!


ゲ~~ス!!ゲスゲスゲス……ゲ~~~ス!!ゲスゲスゲスゲス……

(↑気に入ったらしい俺)


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


おやおや倉津君が、この文化祭の出し物以外にも、別の企画も進行させている様子ですね。


まぁ、何をするのかは知りませんが。

なにか思い付きだけで、おかしな事をしなければ良いんですがね(笑)


……不安だ。


さてさて、そんな中。

次回は倉津君の考えた企画が明らかに成って行きます♪


なので良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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