●前回のおさらい●
サボった処罰は、歌謡コンクールまでの間『牛馬の様に働く事』で許された倉津君。
良かったですねぇ(笑)
「……って感じでどぉ?」
「凄いな奈緒ちゃん!!さすが変幻自在のエロ……」
「黙れ……」
『ポコ』
山中のアホって、何度、奈緒さんに殺されても懲りない奴だな。
俺同様『学んで・成長する』って学習能力が完全に欠落しているらしい。
同類とは言え、これもまた『憐れ』だな。
「それにしても向井さん。なんで、そんな器用な真似が出来るんだい?昔、演劇部にでも在籍してたとかかい?」
あっ、嶋田さんは、山中の死体が放置した。
この人、こう言う処はスゲェ冷たいんだよな。
山中の奴、少し憐れだから……俺も放置してやろう。
どうせ前同様、気絶の振りしながら、美味しいとか思ってる筈だからな。
(↑優しい俺)
「いえいえ、演劇部になんて入った事もないですよ。けど、女は演技出来ないと生きていけませんからね。……この程度の演技なら、誰にでも出来ますよ」
「出来無いって……」
「そぉ?」
俺も千尋が正解だと思います。
「うん、私も千尋と同意見だね。普通は、あそこまで出来無いよ。……それにしても、奈緒のは、ちょっと強烈よね。完全に別人格入ってたよ。それってどうやるの?」
「クスッ。こんな事を憶えたら性格悪くなるよ。美樹は、そのままで十分魅力的なんだから、辞めた方が良いよ」
「じゃあ、私には?」
「あぁ、理子なら教えてあげるよ」
「それ……どういう意味?」
あぁ……理子さんには、失礼かも知れないけど。
美樹さんがダメで、理子さんがOKってのは、なんか解らなくも無いな。
多分、奈緒さんの、この最大級に嫌な技には『向き・不向き』があるんだろう。
例えばだがな。
美樹さんの性格は、比較的『直情的』な部分を多く持ち合わせてる。
だから、ある意味、感情に流され易い。
けど、理子さんは、どちらかと言えば『理論派』
故に、感情を抑えて、利益を優先させる事が出来る。
この違いから、奈緒さんは『理子さんになら教えられる』と言う、結論に至ったと考えられる。
俺の見解でした。
(↑話が別方向に行って、ホッとしてる俺)
「って事でさぁ。サボり魔のクラの件も片付いた事だし。そろそろお昼も近いから、少し早めのランチにしない?」
「流すんだ」
「あぁ、そぅだね。朝から結構頑張ったから、お腹空いたし。出し物の宣伝がてら、このままの格好で、みんなで出店っちゃおうか」
「「「「「「「賛成!!」」」」」」」
はいはい、お嬢さん方、思う存分、好きなだけ行っちゃって下さいな。
此処からは、サボりの償いをする為に、あっしが、全部なんとか廻して置きやすんで。
任せんしゃい!!
(↑逃げられたんで、調子の良い俺)
「けどよぉ。みんな出て行っちまったら、此処の集客力が、完全にガタ落ちしちゃうんじゃないか?」
「あぁ、そうか……じゃあ、分かれよっか」
いやいや、大丈夫ッスよ。
余計な心配は無用ッス。
それに、このタイミングだと、みんなで飯に行ってくれないと困るんッスよ……
「あっ……あの~~~、ちょっと良いッスかね」
「うん?兄貴君なに?どうしたの?」
「いや、あのッスね。みんなで行っても一向に大丈夫ッスよ。ウチのクラスの女子って、意外とレベル高いんで1時間ぐらいなら、余裕で持つと思うんッスけど」
「でも、兄貴君。こう言っちゃあなんだけど。芸能人と、一般人じゃ、集客力が全然違うよ」
「大丈夫。その点に関しては、我に秘策ありッス」
……なんもねぇけどな。
嘘。
実は、さっきも、ちょっとだけ言ったけど、俺にはある考えがある。
昨日&以前から電話をしてた相手の中に、俺の『秘策中の秘策』があるんですぜ。
これさえ上手く行けば、100%大丈夫な筈でゲスよ。
ゲ~~スゲスゲスゲス……
(↑下衆の笑い声)
「そうかい。じゃあ、俺はソッチに興味があるから、取り敢えず、倉津君がサボらないか監視をしておくよ。みんなは行っておいで」
「嶋田さん。本当に良いんですか?」
「あぁ、大丈夫だよ。遠慮せずに楽しんでおいで」
「あぁっと、じゃあ、お言葉に甘えさせて貰って」
上手い!!
流石は嶋田さん、此処に残る口実を、上手いタイミングで言い放った!!
いや、実はな、俺が昨晩&以前から電話してた相手の一人は『嶋田さん』……この人なんだよな。
まぁつっても、嶋田さん自体に連絡をしたのは、昨日より、もっと以前の話なんだがな。
故に、昨日の電話は『最終チェック』の話で電話したに過ぎない。
内容については、後程教えよう。
「あの、僕も残って良いですか?一人ぐらい残った方が良いと思うんですが」
「あぁ、そうだな。素直はクラスの一員だから残ってくれた方が有り難いな」
「はい。じゃあ、僕は残りますね」
「助かる。あぁ序によぉ、良かったらなんだが、由佳と伊藤も残ってくれねぇか?」
「別に良いけど」
「私も良いよ」
おっしゃあ~~~!!素直も、由佳も、伊藤も完璧だな!!
これでクラスの女子が全員揃ったから、俺の『女衒的発想・第二弾』が心置きなく発動出来るぜ!!
ゲ~~ス!!ゲスゲスゲス……ゲ~~~ス!!ゲスゲスゲスゲス……
(↑気に入ったらしい俺)
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
おやおや倉津君が、この文化祭の出し物以外にも、別の企画も進行させている様子ですね。
まぁ、何をするのかは知りませんが。
なにか思い付きだけで、おかしな事をしなければ良いんですがね(笑)
……不安だ。
さてさて、そんな中。
次回は倉津君の考えた企画が明らかに成って行きます♪
なので良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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