最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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670 なんでそうなるの?おかしくない?

公開日時: 2022年12月8日(木) 00:21
更新日時: 2023年9月12日(火) 18:28
文字数:3,121

●前回のおさらい●


 奈緒さんが崇秀に言い放った『私を買って』の意味が解らない眞子。

どうやら、その言葉を恋愛思考的に捉えて、1人で混乱している様ですね(笑)

「あのねぇ眞子。さっきの仲居間さんと、私の関係はなに?」

「好きな者同士ですか?」

「うん、一回死のうか」

「あっ、はい。じゃあ、今ので1死したので。残機は10機です」

「ふ~~~ん。結構残ってるね。……まぁ良いけどね」

「……っで、なんなんですか?今の奈緒さんと、崇秀の関係って?」

「『仮想』の恋人」

「はい?」

「解ってないか。……じゃあ、二回目死亡ね」

「あぁ、はい。じゃあ、残り9機ですね」


あぁ……こんな事になるなら、残機を、もっと多く申請して置けば良かったよぉ。

この分じゃ、奈緒さんが1言喋る毎に、残機が減っていく様な気しかしないんですけど。


なので此処で、スーパーマリオの如く『無限残機UP』を希望……



「うん。じゃあ、続けるよ」

「あっ、はい」

「仮想の恋人を=関係に置き換えた時。他の言い方は、どういう状態?」

「えぇっと……私を、2人で、からかってる状態ですか?」

「うん、お馬鹿。……はい、3機目死亡」


早過ぎるよぉ。

それに今回は『難易度が高過ぎる』よぉ。


スぺランカーやってるのかと思うぐらい、簡単に死んじゃい過ぎですよ。


この奈緒さんとの問答、小さな段差で、速攻死んじゃう。



「……っで、あの、なんなんですか?」

「ダメダメ。そんな簡単には教えないよ。さぁ再度チャレンジ。……さて、どういう状態なんでしょう?」

「う~~~~~ん。……あっ、そうか!!共通的に、私をからかってるから、シンクロ状態とかですか?」

「はい、正解。……じゃあ、私の心境は?」

「えっ?えぇっと……」


一回正解したけど……ヒントとしては、なにも見えてない。


だってさぁ、要所を纏めて考えても……

①奈緒さんが、崇秀に『私を買って』って宣言。

②崇秀が、奈緒さんの意見を取り入れて『その言葉を待っていた』って言う。

ほんで。

③今解った事実として『仮想恋愛』=『シンクロ』


……ってか、これだったら、奈緒さんの意思って、崇秀と最初からシンクロしてない?


意味がわかんないなぁ。



「あっ、あぁっと、試しに『一回付き合ってみたい』と思った。……とかですかね?」

「全然違うし。4死。……ってか眞子?真面目に、ちゃんと考えてるの?」

「あっ、あの……残念ながら、これでも一生懸命考えてますよ」

「あっそぉ。ハァ~~~、じゃあ、ちょっと緊張感を出して行こうか」

「えっ?えっ?なんですか?なにするんですか?」


ロクでもない予感が……



「うん?これから、解り易いヒントを出してあげるから。間違ったら、服を1枚づつ脱いで行こうか。『下着上下で2枚』『ストッキング』『スカート』『ロンT』『カーデ』で丁度6枚だしね」

「えぇ~~~っ、嫌ですよ!!なんで『脱衣ゲーム』みたいになってるんですか!!」

「答えられない眞子が悪いんじゃない。……って言うかね。なんで、そこまで鈍感なの?」


これって……鈍感なのかなぁ?


結構、順当な解答だと思うんだけどなぁ。



「だって奈緒さん。今日は、いつもより気合入り捲くってるし。奈緒さんが崇秀に『私を買って』って言うし。崇秀は崇秀で『その言葉を待ってたぞ』って言ったら、恋愛思考に移行しちゃうじゃないですか」

「あぁ、そこが引っ掛ってた訳ね。う~~~んとね。そこ、ただの勘違いだから。私は、基本的に仲居間さんの事は好きだけど。それは友達のラインでしか見てないから、心配は無し。その思考を外して考えてみ」


……って、言われてもねぇ。

一旦、そう思っちゃうと、人間って早々思考の転換なんて出来無いんだよね。



「むむむむむ……」

「オイ、眞子。さっきオマエが『キス』の話をした後、俺、なにを強調して言葉を吐いた?そんで、その後、向井さんは、なにを強調した?」


崇秀……(´;ω;`)ブワッ

私が、まどろんでる頭になってるのを見兼ねて、とうとう崇秀がヒントをくれた。


流石に、この場で『脱衣』は可哀想だと思ってくれたみたいだ。


ふふっ……優しい♪


おっし!!なら、期待に応えれる様に頑張る!!



あれ?……でも、なんて言ってたっけな?



「あの……なんて言ったっけ?」

「ハァ~~~、もぉコイツだけは、面倒見切れねぇな。向井さん、時間の無駄だから、もぉ教えてやったら」

「微妙。……本当に解らないんなら、ちょっと哀しいですよね」

「あっ、あの、奈緒さん。私、頑張ります。あの『カーデ』脱ぐんで、ヒント下さい」


なんか、ちゃんと答えられなかったら、奈緒さんに申し訳ないから、裸になってでもちゃんと答える!!



「もぉ、変な所だけ潔が良いんだから……良い眞子?あの時、仲居間さんは『昨日のライブ後の心境』それに『あの心境になる』って言ったの。それで私が言ったのは『ディープ』……これを組み合わせてみ」

「えぇっと『ライブ』『心境』『ディープ』……あぁっと、じゃあ、ライブでの奈緒さんの心境ですか?」

「そぉ、正解。……じゃあ、仲居間さんに『私を買って』って言った意味は?」

「うぅ~~んと。崇秀を凄いと思ったから『時間が有る時にでも、演奏の仕方を教えて欲しい』とかですか?」

「近いんだけどね。……違うね」

「あぁ……じゃあ、ストッキングで」


ふぇ~~~~ん、ムズイ!!

しかも、次、間違えたら『ロンT』か『スカート』だから、崇秀に下着を見られちゃう。


……いや、別にね。

奈緒さんや、崇秀に下着や裸を見られるのは、今までの感謝を込めてると思えば、サービス的には全然良いんだけどね。


昨日、崇秀家にお泊りして下着を着替えてないから、そこがちょっとね……ヤナんだよねぇ。



「あの、奈緒さん。……こんな時に、なんなんですが。1つだけ、お願いしちゃっても良いですか?」

「うん?どうしたの?」

「あの、あのですね。……下着を替えて来て良いですか?」

「えっ?……ふふっ、なんで?なんでまた、そんな発想になったの?」

「えっ?だって、下着が見られるかも知れないんだから、汚れてたら嫌じゃないですか。それにですね。もし許して貰えるなら、出来れば、風呂に入る時間が欲しいです。服を脱いだ時に、汗臭いのは、ちょっと。……あぁでも!!昨日、崇秀の家で、風呂はちゃんと借りたんですよ。でもでも、服が昨日のままなんで、臭くなってるかも知れないんで……」


ねっ、ねっ!!いいでしょ、いいでしょ!!

服を脱いだ時に『もぁ~~』って嫌な臭いのする女なんて、誰だって絶対嫌でしょうし。

それにさぁ、このままだと、全裸になる可能性だってあるんだから、そう言うのに備えて置かないと、なんか臭い女とか思われるじゃん。


それだけはヤダ!!


お互いの為に、お風呂に行かせて下さい……お願いしますから(´;ω;`)ブワッ



「ぷっぷっぷっ……ゴメン、ゴメン、もぉ意地悪はお仕舞い。服着て良いよ眞子。ぷぷぷっ……おもしろい」

「へっ?」

「あははっははっはっは……そう来るか。向井さん、こりゃあ、完全に1本取られたね」

「ホントですよ。まぁまぁ、女子としては、まともな考えなんですけどね。それにしても、此処で……ぷぷぷっ」

「へぇ?……なんで?なんで私、笑われてるの?また変な事を言った?」


えっ?なに?



「いやいや、良い事だ。オマエは、なにも間違ってない。寧ろ、良く気付いた」

「えっ?えっ?でもさぁ。じゃあ、なんで笑われてるの?」

「イヤな。この状況じゃ、普通そう思っててもな。誰も口に出して言わねぇよ」

「あっ、そっか!!……あぁ、でもでも、臭い女って思われるのだけは、ヤダったんだもん」

「まぁ、そうだな。間違っちゃいねぇけどな……」

「まぁまぁ、眞子。先に風呂に入っておいで。この件については、後で、じっくり話してあげるから」

「あっ、良いんですか?……じゃあ、見られても良い様に、綺麗にしてきますね」

「「いらね」」

「酷い!!」


2人共、ホントは見たいくせに……


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


……っとまぁそんな感じ、眞子はスットコドコイなので。

どうやら最後まで『奈緒さんの心境は解らなかった』みたいなのですが。


これ自身は、眞子が考えてる様な恋愛話ではなく。

完全に『崇秀にとってのビジネスの話』や『奈緒さんの自身の成長課題』についての話だった訳ですね。


まぁ、こんな事は、敢えて書かなくても、眞子でもない限りご理解頂けてるとは思いますがね(笑)


さてさて、そんな中。

2人に許可を得てお風呂に入りに行った大ボケな眞子なのですが。

その間にも、2人の会話は続きますので、次回はその辺を書いて行こうと思います。


なので、良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾

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