●前回のおさらい●
奈緒さんが崇秀に言い放った『私を買って』の意味が解らない眞子。
どうやら、その言葉を恋愛思考的に捉えて、1人で混乱している様ですね(笑)
「あのねぇ眞子。さっきの仲居間さんと、私の関係はなに?」
「好きな者同士ですか?」
「うん、一回死のうか」
「あっ、はい。じゃあ、今ので1死したので。残機は10機です」
「ふ~~~ん。結構残ってるね。……まぁ良いけどね」
「……っで、なんなんですか?今の奈緒さんと、崇秀の関係って?」
「『仮想』の恋人」
「はい?」
「解ってないか。……じゃあ、二回目死亡ね」
「あぁ、はい。じゃあ、残り9機ですね」
あぁ……こんな事になるなら、残機を、もっと多く申請して置けば良かったよぉ。
この分じゃ、奈緒さんが1言喋る毎に、残機が減っていく様な気しかしないんですけど。
なので此処で、スーパーマリオの如く『無限残機UP』を希望……
「うん。じゃあ、続けるよ」
「あっ、はい」
「仮想の恋人を=関係に置き換えた時。他の言い方は、どういう状態?」
「えぇっと……私を、2人で、からかってる状態ですか?」
「うん、お馬鹿。……はい、3機目死亡」
早過ぎるよぉ。
それに今回は『難易度が高過ぎる』よぉ。
スぺランカーやってるのかと思うぐらい、簡単に死んじゃい過ぎですよ。
この奈緒さんとの問答、小さな段差で、速攻死んじゃう。
「……っで、あの、なんなんですか?」
「ダメダメ。そんな簡単には教えないよ。さぁ再度チャレンジ。……さて、どういう状態なんでしょう?」
「う~~~~~ん。……あっ、そうか!!共通的に、私をからかってるから、シンクロ状態とかですか?」
「はい、正解。……じゃあ、私の心境は?」
「えっ?えぇっと……」
一回正解したけど……ヒントとしては、なにも見えてない。
だってさぁ、要所を纏めて考えても……
①奈緒さんが、崇秀に『私を買って』って宣言。
②崇秀が、奈緒さんの意見を取り入れて『その言葉を待っていた』って言う。
ほんで。
③今解った事実として『仮想恋愛』=『シンクロ』
……ってか、これだったら、奈緒さんの意思って、崇秀と最初からシンクロしてない?
意味がわかんないなぁ。
「あっ、あぁっと、試しに『一回付き合ってみたい』と思った。……とかですかね?」
「全然違うし。4死。……ってか眞子?真面目に、ちゃんと考えてるの?」
「あっ、あの……残念ながら、これでも一生懸命考えてますよ」
「あっそぉ。ハァ~~~、じゃあ、ちょっと緊張感を出して行こうか」
「えっ?えっ?なんですか?なにするんですか?」
ロクでもない予感が……
「うん?これから、解り易いヒントを出してあげるから。間違ったら、服を1枚づつ脱いで行こうか。『下着上下で2枚』『ストッキング』『スカート』『ロンT』『カーデ』で丁度6枚だしね」
「えぇ~~~っ、嫌ですよ!!なんで『脱衣ゲーム』みたいになってるんですか!!」
「答えられない眞子が悪いんじゃない。……って言うかね。なんで、そこまで鈍感なの?」
これって……鈍感なのかなぁ?
結構、順当な解答だと思うんだけどなぁ。
「だって奈緒さん。今日は、いつもより気合入り捲くってるし。奈緒さんが崇秀に『私を買って』って言うし。崇秀は崇秀で『その言葉を待ってたぞ』って言ったら、恋愛思考に移行しちゃうじゃないですか」
「あぁ、そこが引っ掛ってた訳ね。う~~~んとね。そこ、ただの勘違いだから。私は、基本的に仲居間さんの事は好きだけど。それは友達のラインでしか見てないから、心配は無し。その思考を外して考えてみ」
……って、言われてもねぇ。
一旦、そう思っちゃうと、人間って早々思考の転換なんて出来無いんだよね。
「むむむむむ……」
「オイ、眞子。さっきオマエが『キス』の話をした後、俺、なにを強調して言葉を吐いた?そんで、その後、向井さんは、なにを強調した?」
崇秀……(´;ω;`)ブワッ
私が、まどろんでる頭になってるのを見兼ねて、とうとう崇秀がヒントをくれた。
流石に、この場で『脱衣』は可哀想だと思ってくれたみたいだ。
ふふっ……優しい♪
おっし!!なら、期待に応えれる様に頑張る!!
あれ?……でも、なんて言ってたっけな?
「あの……なんて言ったっけ?」
「ハァ~~~、もぉコイツだけは、面倒見切れねぇな。向井さん、時間の無駄だから、もぉ教えてやったら」
「微妙。……本当に解らないんなら、ちょっと哀しいですよね」
「あっ、あの、奈緒さん。私、頑張ります。あの『カーデ』脱ぐんで、ヒント下さい」
なんか、ちゃんと答えられなかったら、奈緒さんに申し訳ないから、裸になってでもちゃんと答える!!
「もぉ、変な所だけ潔が良いんだから……良い眞子?あの時、仲居間さんは『昨日のライブ後の心境』それに『あの心境になる』って言ったの。それで私が言ったのは『ディープ』……これを組み合わせてみ」
「えぇっと『ライブ』『心境』『ディープ』……あぁっと、じゃあ、ライブでの奈緒さんの心境ですか?」
「そぉ、正解。……じゃあ、仲居間さんに『私を買って』って言った意味は?」
「うぅ~~んと。崇秀を凄いと思ったから『時間が有る時にでも、演奏の仕方を教えて欲しい』とかですか?」
「近いんだけどね。……違うね」
「あぁ……じゃあ、ストッキングで」
ふぇ~~~~ん、ムズイ!!
しかも、次、間違えたら『ロンT』か『スカート』だから、崇秀に下着を見られちゃう。
……いや、別にね。
奈緒さんや、崇秀に下着や裸を見られるのは、今までの感謝を込めてると思えば、サービス的には全然良いんだけどね。
昨日、崇秀家にお泊りして下着を着替えてないから、そこがちょっとね……ヤナんだよねぇ。
「あの、奈緒さん。……こんな時に、なんなんですが。1つだけ、お願いしちゃっても良いですか?」
「うん?どうしたの?」
「あの、あのですね。……下着を替えて来て良いですか?」
「えっ?……ふふっ、なんで?なんでまた、そんな発想になったの?」
「えっ?だって、下着が見られるかも知れないんだから、汚れてたら嫌じゃないですか。それにですね。もし許して貰えるなら、出来れば、風呂に入る時間が欲しいです。服を脱いだ時に、汗臭いのは、ちょっと。……あぁでも!!昨日、崇秀の家で、風呂はちゃんと借りたんですよ。でもでも、服が昨日のままなんで、臭くなってるかも知れないんで……」
ねっ、ねっ!!いいでしょ、いいでしょ!!
服を脱いだ時に『もぁ~~』って嫌な臭いのする女なんて、誰だって絶対嫌でしょうし。
それにさぁ、このままだと、全裸になる可能性だってあるんだから、そう言うのに備えて置かないと、なんか臭い女とか思われるじゃん。
それだけはヤダ!!
お互いの為に、お風呂に行かせて下さい……お願いしますから(´;ω;`)ブワッ
「ぷっぷっぷっ……ゴメン、ゴメン、もぉ意地悪はお仕舞い。服着て良いよ眞子。ぷぷぷっ……おもしろい」
「へっ?」
「あははっははっはっは……そう来るか。向井さん、こりゃあ、完全に1本取られたね」
「ホントですよ。まぁまぁ、女子としては、まともな考えなんですけどね。それにしても、此処で……ぷぷぷっ」
「へぇ?……なんで?なんで私、笑われてるの?また変な事を言った?」
えっ?なに?
「いやいや、良い事だ。オマエは、なにも間違ってない。寧ろ、良く気付いた」
「えっ?えっ?でもさぁ。じゃあ、なんで笑われてるの?」
「イヤな。この状況じゃ、普通そう思っててもな。誰も口に出して言わねぇよ」
「あっ、そっか!!……あぁ、でもでも、臭い女って思われるのだけは、ヤダったんだもん」
「まぁ、そうだな。間違っちゃいねぇけどな……」
「まぁまぁ、眞子。先に風呂に入っておいで。この件については、後で、じっくり話してあげるから」
「あっ、良いんですか?……じゃあ、見られても良い様に、綺麗にしてきますね」
「「いらね」」
「酷い!!」
2人共、ホントは見たいくせに……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
……っとまぁそんな感じ、眞子はスットコドコイなので。
どうやら最後まで『奈緒さんの心境は解らなかった』みたいなのですが。
これ自身は、眞子が考えてる様な恋愛話ではなく。
完全に『崇秀にとってのビジネスの話』や『奈緒さんの自身の成長課題』についての話だった訳ですね。
まぁ、こんな事は、敢えて書かなくても、眞子でもない限りご理解頂けてるとは思いますがね(笑)
さてさて、そんな中。
2人に許可を得てお風呂に入りに行った大ボケな眞子なのですが。
その間にも、2人の会話は続きますので、次回はその辺を書いて行こうと思います。
なので、良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾
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