●前回のおさらい●
時空計算の理論が理解しきれないヒナちゃん。
それ故に、直接指導を受ける為に、紆余曲折がありながらも崇秀を召喚する事に成ったのだが。
倉津君、そこを上手く崇秀に説明出来るのか?(笑)
「崇秀!!あのよぉ、崇秀!!朗報!!朗報!!朗報なんだよ!!実は……へぶっしゃ!!」
戻ってきた。
↓
起き上がった。
↓
報告しようとした。
↓
なんか飛んで来た。
↓
へぶっしゃ!!
そんで、俺に向かって飛んで来たモノの正体は、前にも喰らった事のある生暖かいクッション。
うぇえぇ~~~!!
まさか、再び、この薄気味悪い物体を喰らう日が来る事に成ろうとは……
「イキナリなにすんじゃ!!オンドレは!!」
「イチイチうるせぇつぅの。さっき静かにしてろって言った所だろうに」
「いやいやいやいや、これが静かにしてられるかっての!!ヒナが納得しやがったんだぞ!!」
「なにをだよ?時空計算の式の事なら、そんなもんは理解出来て当然だ。大体にして、その程度の事で、そんな騒ぐ程の事じゃねぇだろうに」
それは関係ない。
寧ろ、それは理解出来てないしな。
第一そんな事をヒナが出来る様になった所で、俺が、はしゃぐ理由にはならんだろうに。
普通、それぐらい解らんもんかねぇ?
俺のとっちゃあ、そっちの方が意味わからんわ。
「ちげぇつぅの!!そんなどうでも良い話じゃねぇつぅのな!!」
「はぁ……じゃあ、なんの話をしてんだよ、オマエは?」
そんな面倒臭そうに言うな!!
それじゃあまるで、それ以外で喜ぶ事がないみたいな表情じゃねぇかよ!!
ってか、もっと喜ぶべき事があるだろうに!!
ちょっとは考えろ、このアホンダラァ!!
「オマエになら、体を貸しても良いってよ!!」
「はぁ?なんだって?オマエ、今、なんつった?」
「いや、だ・か・らぁ~~~。ヒナから、直接オマエに御指名が掛かったんだよ。オマエにアッチの世界に来て欲しいんだとよ」
「はぁ?ちょっと待て。それ、マジで言ってるのか?」
「あぁ、マジだマジ!!マジも大マジだよ!!話をしてる内に、1度、オマエの魂に触れてみたくなったんだとさ」
「……オマエさぁ。絶対に、またなんか余計な事を言っただろ」
「いっ、言ってねぇし」
思いっきり言ったけど。
まぁ、言ったと言ってもだな。
あれは偶然、そう言う話の流れになったからこそ、その話題を振っただけに過ぎないからな。
別に狙って言った訳じゃねぇんだぞ。
ホント、偶々だったんじゃよ。
「嘘付くなよな。女が、そう易々と自分の大切な体を異性に許すかよ。常識的に考えても有り得ねぇ話だぞ」
「それがそう成ったんだから、しょうがねぇじゃんかよ。第一よぉ、ヒナは向こうの立場でのオマエだぞ。そんな一般人が考える様な常識なんかある訳ねぇだろ」
「……なんで俺、そんな言われ方までしなきゃイケネェ訳?」
「いや、それはオマエが、変に疑うからだろ」
「じゃあ、なんでオマエは、そんなにはしゃいでるんだよ?」
「そりゃあ、オマエ。これだけの朗報なんだから、はしゃいで当然だろうに。ヒナがレベルアップの為に、自らオマエを召喚する意思をみせたって事は、急激に精神的な成長をみせたって証なんだからよ。これを、はしゃがずに居られるかつぅの」
いや、ホントに、コレは、マジで嬉しかったりするんだよな。
自らのリスクを背負ってまで成長しようとする姿は、本当に良いもんだからな。
ちょっと強引ではあったけどな。
「ほぉ、始める前から、そうやってサイトを運営する心構えが解ってやがるんだな」
「はい?なにそれ?」
「んあ?なに?ってオマエ……人の成長を見て喜べない奴は、サイトの運営なんかする資格はねぇ、って話じゃねぇかよ。それがなきゃ、金儲けにだけ特化した馬鹿サイトに成り下がるだけだしな。……だから、その気持ち忘れるなよって話だろ」
「いや、忘れるもなにも、最初から、それがしてぇから始めるんだけど」
「なるほど、そりゃあ、尚更完璧だ」
「そうなんか?」
「まぁ、そうだな」
忘れる云々以前の問題として、そんなの当たり前なんじゃね?
それに、今までのオマエの行動を見てきて。
金儲けをする為だけのサイトを立ち上げる気なんて、更々ねぇしよ。
つぅか、俺も、そこまで間抜けじゃねぇわ。
まぁ勿論、そうは言ってもな。
サイトを運営するにあたって、運営資金なんかは絶対に必要不可欠な部分ではあるから、丸々金儲けしないって訳ではないんだがな。
それらの経費を差し引いて残った資金は、出来るだけサイト登録者に還元していこうとは思っとる訳だからな。
こんな俺でも、前々から『人の役に立ちたい』って、気持ちぐらいは有るんだからよぉ。
「まぁまぁ、兎に角だ。その話は、一旦置いとくとして。今回のヒナの件は、約束通り、オマエが、相手の承諾を取ってきたんだから手伝ってやる。早急に始めるぞ」
「オイオイ、今から始める気か?」
「当然だろ。寧ろ、今から始めなくて、どうすんだよ?」
「そうなんか?……ってか、崇秀」
「んあ?」
「それはそうと、オマエ、今やってる仕事は大丈夫なんか?支障は出ねぇか?」
まぁ、大丈夫だとは思うんだけどな。
手伝って貰う以上。
一応は、崇秀の事情も気に留めとかなきゃいけねぇだろ。
だから……なっ。
「はぁ……そんな間の抜けた様な心配には及ばねぇよ」
「なんでだよ?心配してやってんじゃねぇかよ」
「あのなぁ、倉津。今やってる仕事なんざ、六ヶ月先の事を、前以てやってるだけに過ぎないんだからよ。無理に、今する必要性なんてものは微塵もねぇんだよ。解ったか、このボンクラ?」
「がぁ……」
アホだこの子。
変に心配せずとも。
やっぱり、この子は、ただのアホの子だったので、大丈夫みたいだ。
心配するだけ無駄だったな。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
ナンダカンダ言われながらでも、倉津君、上手く崇秀を説得出来ましたね♪
ただまぁ、なんと言いますか。
こうやって、上手く説得できたのは良いのですが。
このパラレルワールドへの移動は、相手方が女性であるという面も含めて、崇秀にとっても未知数な部分が多いので、何が起こるか解りませんので、不安がない訳ではありません。
こんな調子で……本当に大丈夫なんですかね?
まぁ、なんにせよ、次回は、その辺を書いていこうと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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