●前回のおさらい●

　奈緒さんとの件は、なんとか折り合いがついた物の。

眞子は、今後の奈緒さんの事を考え『崇秀と付き合ってみたらどうですか？』っと提案してしまう。

すると２人は、即座に同意して、いきなりディープキスを……

突然、それを目の目でされた眞子は。

「はい、奈緒、ごちそうさん。これで奈緒が、俺に飽きるまで契約完了な」

「もぉ……急すぎるって」

「なにがぁ？」

「こうやって恋人になるのは良いんですけど。それには『条件』があるんですって」

「『条件』？……なんだそりゃあ？」

「崇秀には、眞子共々『向井姉妹』で愛して下さい。条件は、それだけです」

えっ……なに？

それって、どういう事ですか？

それともう１つ。

奈緒ネェも崇秀も、もぉ既にお互いの事を『名前呼び』に成ってる。

これって、さっきのディープキスも踏まえて、本気で付き合うって事なのかな？

「なるほどねぇ。なるほど、なるほど。そうくるかぁ。……流石、奈緒だな。ＯＫ、その件に関しては委細承知した」

「なら、この話は綺麗に成立ですね。後は、私を好きなだけ、ご堪能あれ」

「言うねぇ」

「あっ、あの、ちょっと待って下さい。……奈緒ネェ、それって、どういう意味ですか？」

「うん？私達姉妹が『仲居間さんのものに成った』って事……嬉しいでしょ？」

うん？

奈緒ネェと、私が、崇秀の所有物？

それって……私が、さっき変な事を言ったから、そんな事に成ってるんじゃないの？

私の言った『奈緒ネェ、崇秀と付き合ってみたらどうですか？』と『私が崇秀を好きに成ってしまった事』が見事なまでに融合された意見の様に思える。

だったら奈緒ネェ、また無理してるんじゃないの？

「ちょ!!ちょっと待って奈緒ネェ!!また無理してるんじゃないですか!!」

「はぁ？なに言ってんの眞子？私は、クラとも眞子とも別れてフリーになったんだから、当然、この場で崇秀を狙うに決まってるじゃない。ただ眞子が『崇秀の事を好き』だって言った手前があるから、今回は一緒に入れてあげただけ。基本的な部分では、眞子に崇秀を譲る気はないわよ」

「えっ？でも……」

「序に、これも言って置くけどね。……さっき私は、今後、眞子の事を『もぉ女としか見ない』って、ちゃんと言った筈だよね。だから、これが最後の慈悲だと思ってね。此処からは全面的に女として扱うから、なにも容赦するつもりはないよ」

「奈緒ネェ……」

まただ……

奈緒ネェは、いつもこうだ。

結局こうやって、私の事を気遣ってくれてる。

「……って言う事で、話はお終い。そんな事より崇秀、私を『恋人だと認めた証』を頂戴」

「あぁ、良いぜ。奈緒が、本気で俺を求めるなら、欲しい物は全てくれてやる。遠慮せず全部持っていけ」

「ふふっ……こんな優良物件。私が逃す訳ないでしょ。……崇秀……来て」

「あぁ、そうか。なら、コッチに来いよ」

えっ……嘘!!

まさか２人共、イキナリ此処でＨしちゃう気なんですか？

そんな……えっ？えっ？嘘でしょ。

確かに私も、奈緒ネェと崇秀の相性は異常なまでに良いとは思う。

２人とも自立した性格だし、周囲に気遣いも出来る人間。

当然そう成れば、相手の事をよく観察していると言う事にも成るから、今更、お互いの性格を確認し合う必要がない事も解っている。

でも、だからと言って『なにかを伝える様な真剣な眼差しを崇秀に向けながら』

付き合って１分も立たない内に、こうやって性行為に走るのは、些かおかしいんじゃないですかね？

ちょ、ちょっと冷静に成りませんか？

「崇秀。……今日から私を『クラ以上の愛情』を持って、ちゃんと愛してね。私は浮気公認だから、他の女にいっても良いしね」

「あぁ、心配すんな。例え、他の女とやっても、俺は、奈緒だけを愛してやる。必ず大切にするから、そこで下手な感情は抱かなくて良い」

「うん。そうだよね。じゃあ、なにも言わない。……お願い」

「あぁ」

そんな私の冷静に成って欲しいと言う想いとは裏腹に。

奈緒ネェと崇秀は、ベットの上で、執拗なまでに何度も何度もキスを重ね。

次第に力の抜けてきた奈緒ネェの体勢を横にして、着ている衣服すらも、お互いで脱がし始めた。

……本気なんですか？

嘘だよね。

「ねぇ、崇秀。……私、胸小さいから、見栄えが良く無いでしょ。こんなんで、ごめんね」

「いいや、凄く綺麗な胸だ。だから恥ずかしがるな。俺の彼女なら、全てに自信を持て。自分を卑下する様な真似はすんな」

「うん、わかった。……じゃあ崇秀は、この小さい胸も好きに成ってくれる？」

「あぁ……もう、これは俺だけのものだ。もぉ誰にも触らせない」

「あっ……んくっ……舌が……これ、良い……」

ちょ……嫌だよ。

やめてよ崇秀……

そんな風に奈緒さんに触れないで……

「やだ……崇秀、そんな所、まだ触っちゃ……いや……今日……まだ、風呂に入ってない……」

「俺はな。以前から、奈緒の、この爽やかな匂いが好きだったんだよな。だから、もっと匂わせてくれよ」

「恥ずかしいよ。あっ……あっ……あん……」

「ちょヤメテ!!もぉ２人共ヤメテよぉ!!」

「ほぉ～～、奈緒は濡れるのが早いんだな。もぉ良い感じに濡れて来てる。感度が良いのは、良い事だ」

「それは違うよ。崇秀だから……崇秀だから、こうなってるんじゃない……眞子が見てるんだから……変な事を言わないでよ」

「そりゃあ悪いな。……ところで奈緒。これから、どうして欲しいか、自分の口で言ってみろよ」

「じゃあ、此処舐めて……私も、崇秀のを舐めてあげるから」

「あぁ」

嫌だって……

ちょっと、２人共話を聞いてよ……

お願いだから、私の話を聞いてよぉ……

「もぉヤメテ……お願いだから辞めて!!奈緒ネェ、崇秀、もぉ辞めて下さい!!」

「んっ……上手い……んくぅ!!上手い……あぁ気持ち良い……もっと、舌で転がして……そこを、もっと……」

「やめて……嫌だぁ。ぐすっ、ぐすっ、やめて……奈緒ネェ辞めて下さい」

「崇秀……欲しいよぉ……欲しい」

「まだだろ奈緒。Ｈすんの、久しぶりなんだろ？もっと感じてたいんじゃねぇの？」

「あぁ……うん、そうなんだけど……感じてたいんだ……けど……このままじゃ……おかしくなっちゃうよぉ……あぁ～～」

「ホント、敏感だな」

「だから、それは……崇秀の事が好きだから……だよ。それに……崇秀が上手いから……でしょ」

「ねぇ!!もぉお願いだから、２人共聞いて!!……もぉヤメテよ。ヤメナよ」

ヤメようよぉ……

そんな風に言葉を掛けても、2人は止まる様子が無い。

それに私自身も、眼前で起こってる事が理解し切れずに、衝撃のあまり体が上手く動いてくれない。

止めたいのに……声を掛ける事しか出来無い。

「ハァ……さっきから、ゴチャゴチャうるせぇぞ眞子。心配しなくても、オマエも後でしてやるから、ちょっとそこで待ってろ」

「違う!!そうじゃないの!!私は、そんなのが欲しい訳じゃない!!なにもイラナイよぉ。……だからお願い、崇秀。……もぉ奈緒ネェとは、そう言う行為はしないで……」

もぉイヤだ……

奈緒さんが……奈緒さんが、崇秀とＨするのなんて見てられないよぉ。

こんなの現実的にあっちゃいけないよぉ。

「あっそ。眞子のご希望なら辞めてやっても良いぞ。まぁ但し、此処からは奈緒がどう思うかだな。……奈緒どうする？俺は、どっちでも良いぞ」

「眞子なんか知らないわよ。……そんな事どうでも良いから、続きしよ……崇秀のが早く欲しいの……入れて」

「あっそ。じゃあ、此処は眞子の意見が却下だな」

「そんなぁ……お願いだよ崇秀……奈緒さんとＨしないで……」

どうしてぇ～？

「崇秀……早くしてよ……もぉ、待てないんだから……限界」

「まだだって、ゆっくり楽しもうぜ」

「意地悪……言わないで……お願い、た・か・ひ・で」

奈緒さん……

「なぁ～～～んてなっと!!」

「はぐぅうっ～～～～!!」

いっ!!

いっ!!

いやああぁぁあぁ～～～～!!

私だけの者だった奈緒さんが……

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

本編でも書きました様に、崇秀と奈緒さんは非常に相性が良いので、付き合う事自体は、そんなに悪い事ではないと思うのですが……いきなり眞子の目の前でHを始めるのは、流石に、どうかとは思いますね。

ですが、もぅ既に賢明な読者さんならお気付きかも知れませんが。

この突然始まってしまったHにも『それ相応の理由』っと言うものがあります。

まぁ、相当性欲を持て余してなければ、普通は、こんな事には成りませんしね(笑)

さてさて、そんな謎のHが行われている中。

次回は、何故、こんな事に成ってしまったのかの理由なども踏まえて書いていきたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ～～～(੭ु´･ω･`)੭ु⁾⁾