最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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651 眞子の異常性と価値

公開日時: 2022年11月19日(土) 00:21
更新日時: 2023年1月19日(木) 20:50
文字数:4,017

●前回のおさらい●


 ライブの終了後、アリーナを出てからも会話を続ける崇秀と眞子。

そんな折、崇秀が『倉津君や、眞子の異常性』について語り始めたのだが……


眞子は天然なので、マジでなにも解っていない様子(笑)

「あり?」

「なにが『あり?』だよ。それ、全然、可愛くねぇ」

「ほっ、ほっ、放って置いてよ!!」


『あり?』は可愛いもん!!

みんな、これを聞くだけで、眞子にメロメロだもん!!

それを聞いても平然としてる崇秀が、おかしいだけだも~~~ん!!


……っと言いましてもぉ。

これは、私個人の考えの元『可愛いかなぁ?』っと思ってるだけなんで、正確なデータではありませんがね。



「オイ、怪人モブフェロ女。あのなぁ、オマエも、あの馬鹿津と同じ症状を患ってるみたいだから、この際ハッキリ教えて置いてやるがな。……まずにしてオマエ、普通の中学2年生ってもんが、どう言うのモノか、ちゃんと理解してるか?」

「私みたいなじゃないの?……って言うか『怪人モブフェロ女』ってのは、本気で止めて。マジ泣きするよ」

「知るか。……つぅか、人が、一所懸命ギターの音色を出してる時に、それを聞いて、平気で下着を濡らす様な女は『怪人モブフェロ女』で十分だ」


う~~~わっ!!

そう言う事を知ってて、今ワザワザ口に出して言っちゃうんだ。


酷くない?


大体にしてさぁ。

女の子の体って言うのは、別にエロイ事を考えて無くても、自然に濡れる事だって有るんだよ。

俗に言う、男の『無意識勃起』と同じなんだから、そう言う事を軽々しく女の子には言っちゃいけませんよ。


って言うか寧ろ、タブーだよタブー!!


あぁでも……あの時は、そう言うレベルの可愛い濡れ方じゃなかったね。


すんましぇん。


それに、チャッカリとエロイ事も考えてましたね。


なので、重ね重ねすんましぇん。



「ごめんなさ~~~い。その件に関しては私が悪かったから、もぉ~~~~そう言う事を言うのは辞めて下さ~~~い」

「あぁっそ。自覚したんなら、許してやる」


なによそれ?

ちょっとだけ私が不利に成ったから、わざわざコチラ側から譲歩して上げったって言うのに……そのムカツク態度は?


ホント腹立つわぁ。


こうなったら、なんか言い返すネタが無いかなぁ?

崇秀が『ギャフン』って言って、完全に凹みそうな強烈なネタ。


……って、あっ、そうだ♪



「……あぁ、でもさぁ。崇秀は、そうやって私に、そんな意地の悪い事を言うけどさぁ。崇秀だって、カラオケボックスで、私のパンツ見て『ニヤニヤ』してたじゃない。……だったら、崇秀も、十分『エロゲーの主人公』みたいじゃない」


これどぉ、これどぉ?


まぁ実際は、私の下着なんかに興味なさげだったんだけども。

下着が見えてた事を確認出来てたって事は、間違いなく見てた事だけは違いないからね。


……っで見てた以上。

この言葉には下手に反論出来ない筈だし『幼馴染である私の下着を見てた事実』も変え様がない


俗に言う『物は言いよう』って奴なんですが。

気心触れた幼馴染の下着を見るなんて事を言われるのは、相当嫌な意見の筈だから、この意見でキッチリ凹んで下さい。


や~~~い、や~~~い!!幼馴染の下着を見た男ぉ~~~!!



「あぁ、そりゃあよぉ、オマエ。……あぁ、けど、そうだな。言われてみれば、確かに、そこはそうだな。じゃあそこは認めるわ」

「えっ?うわっ……そこを認めるんだ」


嘘でしょ……

まさかまさか、崇秀から、こんな反応が返って来るとは思わなかったよ。


なんか凄い微妙な気分に成っちゃったから、こんな余計な事を言わなきゃ良かった。


幼馴染が、自分のパンツを見て喜んでるのって……微妙過ぎるシュチュエーションだって。


特に私の場合は、深くそう思うんですけど……如何なもんでしょうか?



「あぁ、認めるなぁ。だってよぉ、オマエの腿の肉の付き方とか、下着の食い込み方とか、結構ヤバめだったからな。それに、なんと言っても、あの時、上手く涙まで流して泣いてただろ。……あれは有りだろ、有り」

「いや、あの~~~っ、すみませんがぁ。寸分違わず、リアルにモノを言うのだけは止めて頂けませんかね。……なんでか知らないんだけど、一応、凄く恥ずかしくなってきましたので」

「いや、でもな、眞子。多分、あぁ言うシュチュエーションって、好む野郎ってのは多いと思うぞ。オマエ、ある意味、それを自然に出来るって、凄い才能だよな。……なんなら協力してやるから、そこを伸ばしてみるか?人生に置いて、結構、有利に働くかも知れないぞ」


嫌アァァァ~~~!!

そんな媚びた才能イラナイし、伸ばしたくもないしぃ~~~!!

そんなロクでもない才能は、女として、そう言う才能が欠如してる『無萌女』の樫田さんに『箱詰め』にして『リボン掛けてプレゼント』するから、お願いだから、私の事を、そう言う眼で見ないで!!


もぉ、この話……嫌過ぎるんですけど。


自爆なんだけど、なんでこうなるかなぁ?



「ねぇねぇ、崇秀。これって虐め?新手の虐めなの?」

「あぁ、まごう事無き、言葉を使った、性質の悪い虐めだな」

「辞めて、辞めて貰っても良いですかね?」

「ヤダね」

「泣くよ。本気で泣いちゃうよ」

「勝手に泣けば」

「じゃあ、ごめん、マジでもぉ勘弁して」

「ダメだ」

「許してよぉ」

「無理だ」

「ごめんなさい。本当に、心からお詫びしますから、どうか許して下さいませ」

「しゃねぇな。そこまで言われたんじゃ、しょうがねぇ。もぉ止めてやる。だから、早速感謝しろ」

「へへぇ~~~、辞めて頂いて、ありがとうごぜぇますだぁ~~~」

「なんだよ、それ?」

「心を込めた感謝?」

「「ぷっ……ぷぷっ……あははっははっはは……」」


ふふっ……なんか、これ良いよね。

昔から崇秀とは、いつもこんな感じで一緒に居たから、凄く楽しい。


崇秀の態度は、私が男女に関わらず、ホント、なに1つとして変わらない。


ヤッパ、こうやって変に畏まらず、自分が、自分で在り続けられるってのは大きいよね。

ズッと自然体で居られるのって、ホント気持ち良いや♪


それに、眞子に、平然とこんな事を言うのも崇秀だけだしね。

こうやって、本気で馬鹿出来るのって、この世で崇秀だけだもんなぁ。


感謝感謝ですよ親友さん♪♪


あぁ因みに、だ・け・ど・ね♪

奈緒さんは大切な恋人だから、ちょっとでも『自分を良く見て欲しい』なんて欲が絡んじゃってるから、そんなそんな、本気で馬鹿は出来無いんだよね。


まぁ、それでも、私と奈緒さんとの絡みを、他人が見れば、大概だと言えば、大概なんだろうけどね。


ははっ……



「ふふっ、あぁ、可笑しい。……あぁ、それはそうと崇秀。さっきの話で、私のなにが異常なの?」

「愛液の量?」

「うん、確かに多いね。……って、ほっといてよ!!じゃなくて!!」

「悪ぃ悪ぃ。今度のは、性質の悪い冗句だ」

「解ってるなら、ま・じ・め・に・し・ろ」

「あいよ。……んじゃまぁ、そろそろマジモードで、簡潔に説明してみっか」

「うんうん♪良い子良い子♪」


……で、なに?



「いやな、この話はな。実に単純な話なんだけどな。オマエの思考って、実は、そんじょそこいらに居る様な、中学生活を満喫しながら、遊び回ってるいるだけの、ただの馬鹿ガキの思考とは一線を博してんだよな」

「なんで?至って、普通なんだけどなぁ?」

「いや、全然、普通じゃねぇから」

「なんでよぉ?」

「いや、だってよぉ、冷静に成って考えてもみろよ。俺の言ってる事が理解出来る時点で、中学生としてはネジが吹っ飛んでるって証拠だぞ。それにオマエの行動力は、常識外れに行動的だ。中々『今日、アリーナでライブしろ』って言われても、演奏出来る中学生なんて居ないぞ」


あぁ、確かに……そこに関してだけを、ピンポイントでスポットを当てれば、ちょっと異常だよね。


でも、異常なのは、ちょっとだけね。


……それにさぁ。

下手に怖いって感覚を持つより、それならいっその事、やった方が面白くない?


まぁ、今だからこそ、そんな事を言っちゃってるけど。

最初は『横浜アリーナ』って言葉に、完全にビビッちゃって、ゴネてたけどね。


でも、吹っ切れちゃえば、なんて事ないし。

今となっては、滅茶苦茶やって良かったと思うんだけどなぁ。


俗に言う……結果オーライって奴?


それとも、ただのお気楽?



「ふ~~む。微妙」

「そっか。……じゃあよぉ。別の話で、もっと解り易く言うとな。オマエって、自分の面白いと思った事に対して、結構、情熱的に動くし。それに、自分が『なにがやりたい』かを明白にして『目標』として持ってる。そう言う思考は、中々馬鹿ガキには持てない。……ってのは、どうだ?」

「あの~~さぁ。なんか『我欲に従順』なだけの『欲豚』って言われてるだけの様な感じがするんだけどなぁ。……これって気のせい?」

「いいや、気のせいじゃねぇよ。俺は、ハッキリ、そう言ってんだけどな欲豚」

「えぇ~~~っ!!じゃあそれって、抑制力が無いだけだから、逆に子供っぽくない?……ってか、欲豚じゃないから。欲豚は、千尋さんだから」

「全然……そう言うので、ガキっぽいって言うのはな。他人から与えられた物で遊んで、喜んでるだけの馬鹿ガキの事を指して言う言葉なんだよ。『本当にやりたい事を持ってる』って言うのは、大人とか、子供とか関係なしにして、それに向って物怖じせずに突き進める奴。それが俺の言う所のオマエの話だ。……あぁ、それはそうと千尋って『欲豚』って呼ばれてんだな」

「あのさぁ。そう言う風に言ってくれるって事は、ひょっとして私って、崇秀の中での評価って高かったりする?……うん、奈緒さんが、いつも千尋さんの事を欲豚って言ってたよ」


どきどき。



「あぁ、俺の中では、倉津真琴も、倉津眞子も、両者共に、そう言った意味での評価は高いな。……ただ此処で問題なのはな。オマエ等揃いも揃って『頭の使い方を知らない』事と、異常に『要領が悪い』事。そこを治せば、更に評価は上がるだろうな。……あぁじゃあ、千尋は欲豚だな。そこは、それで間違いないな」


ふ~~~む。


今、崇秀が言った様な事が本当なら。

『頭の使い方』を学べば、今まで以上に人生を謳歌出来て、もっともっと楽しく生きれるって事かぁ。


これはなんか、ちょっと興味深い話だなぁ。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


倉津君にしても眞子にしても、普通の一般人から見れば、かなりのキワモノなのですが。

それ以上のキワモノである崇秀がいるから、どうしても、自身をモブぐらいだと認識してしまうみたいですね(笑)


まぁ、此処に関しては、明らかに崇秀の度が過ぎてるだけなので、特に問題はないのですが。

崇秀の言う様に、倉津君も眞子も『要領が悪い』のだけは事実。


崇秀がこの後、此処を解消する方法を語る様な雰囲気なのですが。

一体、どの様な話が成されるのでしょうね?


まぁそれは次回の講釈となる訳なのですが。

少しでも、そこに興味を持って下さったら、是非、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾

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