●前回のおさらい●
ライブの終了後、アリーナを出てからも会話を続ける崇秀と眞子。
そんな折、崇秀が『倉津君や、眞子の異常性』について語り始めたのだが……
眞子は天然なので、マジでなにも解っていない様子(笑)
「あり?」
「なにが『あり?』だよ。それ、全然、可愛くねぇ」
「ほっ、ほっ、放って置いてよ!!」
『あり?』は可愛いもん!!
みんな、これを聞くだけで、眞子にメロメロだもん!!
それを聞いても平然としてる崇秀が、おかしいだけだも~~~ん!!
……っと言いましてもぉ。
これは、私個人の考えの元『可愛いかなぁ?』っと思ってるだけなんで、正確なデータではありませんがね。
「オイ、怪人モブフェロ女。あのなぁ、オマエも、あの馬鹿津と同じ症状を患ってるみたいだから、この際ハッキリ教えて置いてやるがな。……まずにしてオマエ、普通の中学2年生ってもんが、どう言うのモノか、ちゃんと理解してるか?」
「私みたいなじゃないの?……って言うか『怪人モブフェロ女』ってのは、本気で止めて。マジ泣きするよ」
「知るか。……つぅか、人が、一所懸命ギターの音色を出してる時に、それを聞いて、平気で下着を濡らす様な女は『怪人モブフェロ女』で十分だ」
う~~~わっ!!
そう言う事を知ってて、今ワザワザ口に出して言っちゃうんだ。
酷くない?
大体にしてさぁ。
女の子の体って言うのは、別にエロイ事を考えて無くても、自然に濡れる事だって有るんだよ。
俗に言う、男の『無意識勃起』と同じなんだから、そう言う事を軽々しく女の子には言っちゃいけませんよ。
って言うか寧ろ、タブーだよタブー!!
あぁでも……あの時は、そう言うレベルの可愛い濡れ方じゃなかったね。
すんましぇん。
それに、チャッカリとエロイ事も考えてましたね。
なので、重ね重ねすんましぇん。
「ごめんなさ~~~い。その件に関しては私が悪かったから、もぉ~~~~そう言う事を言うのは辞めて下さ~~~い」
「あぁっそ。自覚したんなら、許してやる」
なによそれ?
ちょっとだけ私が不利に成ったから、わざわざコチラ側から譲歩して上げったって言うのに……そのムカツク態度は?
ホント腹立つわぁ。
こうなったら、なんか言い返すネタが無いかなぁ?
崇秀が『ギャフン』って言って、完全に凹みそうな強烈なネタ。
……って、あっ、そうだ♪
「……あぁ、でもさぁ。崇秀は、そうやって私に、そんな意地の悪い事を言うけどさぁ。崇秀だって、カラオケボックスで、私のパンツ見て『ニヤニヤ』してたじゃない。……だったら、崇秀も、十分『エロゲーの主人公』みたいじゃない」
これどぉ、これどぉ?
まぁ実際は、私の下着なんかに興味なさげだったんだけども。
下着が見えてた事を確認出来てたって事は、間違いなく見てた事だけは違いないからね。
……っで見てた以上。
この言葉には下手に反論出来ない筈だし『幼馴染である私の下着を見てた事実』も変え様がない
俗に言う『物は言いよう』って奴なんですが。
気心触れた幼馴染の下着を見るなんて事を言われるのは、相当嫌な意見の筈だから、この意見でキッチリ凹んで下さい。
や~~~い、や~~~い!!幼馴染の下着を見た男ぉ~~~!!
「あぁ、そりゃあよぉ、オマエ。……あぁ、けど、そうだな。言われてみれば、確かに、そこはそうだな。じゃあそこは認めるわ」
「えっ?うわっ……そこを認めるんだ」
嘘でしょ……
まさかまさか、崇秀から、こんな反応が返って来るとは思わなかったよ。
なんか凄い微妙な気分に成っちゃったから、こんな余計な事を言わなきゃ良かった。
幼馴染が、自分のパンツを見て喜んでるのって……微妙過ぎるシュチュエーションだって。
特に私の場合は、深くそう思うんですけど……如何なもんでしょうか?
「あぁ、認めるなぁ。だってよぉ、オマエの腿の肉の付き方とか、下着の食い込み方とか、結構ヤバめだったからな。それに、なんと言っても、あの時、上手く涙まで流して泣いてただろ。……あれは有りだろ、有り」
「いや、あの~~~っ、すみませんがぁ。寸分違わず、リアルにモノを言うのだけは止めて頂けませんかね。……なんでか知らないんだけど、一応、凄く恥ずかしくなってきましたので」
「いや、でもな、眞子。多分、あぁ言うシュチュエーションって、好む野郎ってのは多いと思うぞ。オマエ、ある意味、それを自然に出来るって、凄い才能だよな。……なんなら協力してやるから、そこを伸ばしてみるか?人生に置いて、結構、有利に働くかも知れないぞ」
嫌アァァァ~~~!!
そんな媚びた才能イラナイし、伸ばしたくもないしぃ~~~!!
そんなロクでもない才能は、女として、そう言う才能が欠如してる『無萌女』の樫田さんに『箱詰め』にして『リボン掛けてプレゼント』するから、お願いだから、私の事を、そう言う眼で見ないで!!
もぉ、この話……嫌過ぎるんですけど。
自爆なんだけど、なんでこうなるかなぁ?
「ねぇねぇ、崇秀。これって虐め?新手の虐めなの?」
「あぁ、まごう事無き、言葉を使った、性質の悪い虐めだな」
「辞めて、辞めて貰っても良いですかね?」
「ヤダね」
「泣くよ。本気で泣いちゃうよ」
「勝手に泣けば」
「じゃあ、ごめん、マジでもぉ勘弁して」
「ダメだ」
「許してよぉ」
「無理だ」
「ごめんなさい。本当に、心からお詫びしますから、どうか許して下さいませ」
「しゃねぇな。そこまで言われたんじゃ、しょうがねぇ。もぉ止めてやる。だから、早速感謝しろ」
「へへぇ~~~、辞めて頂いて、ありがとうごぜぇますだぁ~~~」
「なんだよ、それ?」
「心を込めた感謝?」
「「ぷっ……ぷぷっ……あははっははっはは……」」
ふふっ……なんか、これ良いよね。
昔から崇秀とは、いつもこんな感じで一緒に居たから、凄く楽しい。
崇秀の態度は、私が男女に関わらず、ホント、なに1つとして変わらない。
ヤッパ、こうやって変に畏まらず、自分が、自分で在り続けられるってのは大きいよね。
ズッと自然体で居られるのって、ホント気持ち良いや♪
それに、眞子に、平然とこんな事を言うのも崇秀だけだしね。
こうやって、本気で馬鹿出来るのって、この世で崇秀だけだもんなぁ。
感謝感謝ですよ親友さん♪♪
あぁ因みに、だ・け・ど・ね♪
奈緒さんは大切な恋人だから、ちょっとでも『自分を良く見て欲しい』なんて欲が絡んじゃってるから、そんなそんな、本気で馬鹿は出来無いんだよね。
まぁ、それでも、私と奈緒さんとの絡みを、他人が見れば、大概だと言えば、大概なんだろうけどね。
ははっ……
「ふふっ、あぁ、可笑しい。……あぁ、それはそうと崇秀。さっきの話で、私のなにが異常なの?」
「愛液の量?」
「うん、確かに多いね。……って、ほっといてよ!!じゃなくて!!」
「悪ぃ悪ぃ。今度のは、性質の悪い冗句だ」
「解ってるなら、ま・じ・め・に・し・ろ」
「あいよ。……んじゃまぁ、そろそろマジモードで、簡潔に説明してみっか」
「うんうん♪良い子良い子♪」
……で、なに?
「いやな、この話はな。実に単純な話なんだけどな。オマエの思考って、実は、そんじょそこいらに居る様な、中学生活を満喫しながら、遊び回ってるいるだけの、ただの馬鹿ガキの思考とは一線を博してんだよな」
「なんで?至って、普通なんだけどなぁ?」
「いや、全然、普通じゃねぇから」
「なんでよぉ?」
「いや、だってよぉ、冷静に成って考えてもみろよ。俺の言ってる事が理解出来る時点で、中学生としてはネジが吹っ飛んでるって証拠だぞ。それにオマエの行動力は、常識外れに行動的だ。中々『今日、アリーナでライブしろ』って言われても、演奏出来る中学生なんて居ないぞ」
あぁ、確かに……そこに関してだけを、ピンポイントでスポットを当てれば、ちょっと異常だよね。
でも、異常なのは、ちょっとだけね。
……それにさぁ。
下手に怖いって感覚を持つより、それならいっその事、やった方が面白くない?
まぁ、今だからこそ、そんな事を言っちゃってるけど。
最初は『横浜アリーナ』って言葉に、完全にビビッちゃって、ゴネてたけどね。
でも、吹っ切れちゃえば、なんて事ないし。
今となっては、滅茶苦茶やって良かったと思うんだけどなぁ。
俗に言う……結果オーライって奴?
それとも、ただのお気楽?
「ふ~~む。微妙」
「そっか。……じゃあよぉ。別の話で、もっと解り易く言うとな。オマエって、自分の面白いと思った事に対して、結構、情熱的に動くし。それに、自分が『なにがやりたい』かを明白にして『目標』として持ってる。そう言う思考は、中々馬鹿ガキには持てない。……ってのは、どうだ?」
「あの~~さぁ。なんか『我欲に従順』なだけの『欲豚』って言われてるだけの様な感じがするんだけどなぁ。……これって気のせい?」
「いいや、気のせいじゃねぇよ。俺は、ハッキリ、そう言ってんだけどな欲豚」
「えぇ~~~っ!!じゃあそれって、抑制力が無いだけだから、逆に子供っぽくない?……ってか、欲豚じゃないから。欲豚は、千尋さんだから」
「全然……そう言うので、ガキっぽいって言うのはな。他人から与えられた物で遊んで、喜んでるだけの馬鹿ガキの事を指して言う言葉なんだよ。『本当にやりたい事を持ってる』って言うのは、大人とか、子供とか関係なしにして、それに向って物怖じせずに突き進める奴。それが俺の言う所のオマエの話だ。……あぁ、それはそうと千尋って『欲豚』って呼ばれてんだな」
「あのさぁ。そう言う風に言ってくれるって事は、ひょっとして私って、崇秀の中での評価って高かったりする?……うん、奈緒さんが、いつも千尋さんの事を欲豚って言ってたよ」
どきどき。
「あぁ、俺の中では、倉津真琴も、倉津眞子も、両者共に、そう言った意味での評価は高いな。……ただ此処で問題なのはな。オマエ等揃いも揃って『頭の使い方を知らない』事と、異常に『要領が悪い』事。そこを治せば、更に評価は上がるだろうな。……あぁじゃあ、千尋は欲豚だな。そこは、それで間違いないな」
ふ~~~む。
今、崇秀が言った様な事が本当なら。
『頭の使い方』を学べば、今まで以上に人生を謳歌出来て、もっともっと楽しく生きれるって事かぁ。
これはなんか、ちょっと興味深い話だなぁ。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
倉津君にしても眞子にしても、普通の一般人から見れば、かなりのキワモノなのですが。
それ以上のキワモノである崇秀がいるから、どうしても、自身をモブぐらいだと認識してしまうみたいですね(笑)
まぁ、此処に関しては、明らかに崇秀の度が過ぎてるだけなので、特に問題はないのですが。
崇秀の言う様に、倉津君も眞子も『要領が悪い』のだけは事実。
崇秀がこの後、此処を解消する方法を語る様な雰囲気なのですが。
一体、どの様な話が成されるのでしょうね?
まぁそれは次回の講釈となる訳なのですが。
少しでも、そこに興味を持って下さったら、是非、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾
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