最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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273 不良さん、なにやってんの?

公開日時: 2021年11月6日(土) 00:21
更新日時: 2022年12月15日(木) 11:51
文字数:2,037

●前回のおさらい●


 崇秀の見解を聞いて驚く倉津君。

その中でも『ステラさんが危険だ』っと忠告された事に、「女の親友だ」っと思い込んでる倉津君はやけに突っかかる。


しかし、崇秀か齎された言葉は……

「あのなぁ、倉津よ。なんでも話せる関係って事は、オマエが相手に心を許してるのも同然だ。それに、それをするって事は、ステラには、オマエと向井さんの情報が筒抜けになる。……これが、どう言う事かわかるか?」

「まさか……それが、逆転の一手が指し易いって事か」

「そういうこったよ」

「いやいや、待て待て……仮にそうだとしてもだな。俺が奈緒さんを一途に好きなら問題ねぇんじゃねぇの?」

「オマエって、感心するほど平和ボケした生き物なんだな。頭の中に鳩でも飼ってるのか?」

「なんでだよ?俺が、奈緒さんラブなら、なんの問題もねぇじゃねぇか」


だと思うんだがなぁ。

奈緒さんを好きなら、そんなそんな、感情がブレる事はねぇと思うんだがな。


俺……なんか間違ってるか?



「いや、まぁ良いや。わかんねぇなら、後々苦労しろ。……だが、一応、警告だけはしておいてやる。ステラは頭の良い女だぞ。そこだけは忘れるなよ」

「いやいやいや、仲居間君、急に、そんな突き放した様な冷たい言い方をして見捨てんなよ。なにか知ってるなら教えてくれても良いじゃねぇかよ」

「やだね。オマエの崩れきった脳細胞で考えろ」


……コイツ、マジで最悪だ。

さっき『教えたいから聞け』つったのは、この嫌がらせをする為だけの布石か。


散々、人に興味を持たせて置いて、イキナリ見捨てやがるとは、どういう神経だ!!


最悪にも程があるぞ!!


……けどだ。

結論から言えば、俺は、この馬鹿の罠に完全に嵌った以上、気になって仕方がねぇ。

このまま居たんじゃ、崩れ去った脳細胞が耳から垂れて来ちまう。


だから、教えてくれよ。

揉め事は、前回で懲りてんだよ。



「あっ、あのよぉ、崇秀様。何をしたら教えてくれやすかいねぇ」

「なに下手に出てやがんだよ。……教えねぇよ」


下手に出てもダメか……なら!!



「テメェなぁ、教えろ!!」

「なんだ?やんのか?良いぜ……但し、俺に喧嘩を売る以上、今のこの企画が、ご破算になるって事を忘れんなよ。向井さんが、どうなってもシラネェからな」


あぁ……ダメだ。

ヤッパリ、コイツにゃあ、俺如きの脅しなんて、なんの効果もありゃしねぇ。


ってか、逆に脅されてる始末だしな。


ならなら……今度は、樫田式で対応だ!!


人間、弱点の1つぐらい有るもんだからな!!



「おっ、教えなきゃ、オッ、オマエの秘密を喋るぞ」

「御自由に……俺は、オマエと違って、話されて困るもんなんぞ何も無い。幾らでも吹けば良いじゃねぇか。……っで、俺の秘密ってなんなんだ?大体にして、そんなもんあんのか?」


だよな。

コイツは、そう言う奴だよな。

全てをオープンにしてやがるから、基本的に、言葉で話す弱点なんかねぇんだよな。


まぁ所詮、人の真似事じゃ、この化物を撃破出来る訳ねぇか。


打開策なし……どうすっかな?



「・・・・・・」

「オイオイ、もぉ終わりかよ。……ショボ過ぎんぞ、オマエ」

「そう言うなって……俺なんぞに期待しても、所詮は、こんなもんだっての」

「チッ……ホント、いつまで経っても、期待外れな野郎だな」

「つってもよぉ。そんなそんな、人間、簡単に進歩なんて出来ねぇって」

「はぁ……ッたく、どうしようもねぇなオマエは」

「おっ!!なんだよ?じゃあ教えてくれんのか?」


オマエ、実は良い奴だな。


普段はマジで嫌な奴だけど、友達の末席に加えといて良かったぜ!!



「なに甘えた事を考えてやがんだ?タダじゃ教えねぇよ」

「オイオイ、仲居間君。この期に及んで、俺になにしろっていうんだい?」

「じゃあよぉ。退屈だから、誰かのモノマネをしろ……内輪ネタでも良いぞ」

「なんで俺が、こんな場所で、そんな事せにゃならんのだ!!」

「『あっ、あの、真琴君……僕がこんな事を言うのも変だけど、そこは多分、山中君の真似をして【なっ……なんでやねん】って言う所だよ』」


上手ッ!!


崇秀の奴、マジで素直が言いそうな事だし、一瞬、アイツが、此処に居るのかと錯覚したぞ。


ってかな。

以前から思ってたんだが……なんでオマエは、そんな余計な特技まで持ってんだよ!!



「オマエねぇ」

「『なに?今度は言い訳するのクラ?君って、意外とセコイんだね。吃驚しちゃったよ』」

「ぶっ!!」


今度は、奈緒さんか……


つぅか、上手いから辞めろっての!!



「『『ぶっ!!』ってなんですか?それは、アナタの心理を表す精一杯の表現なんですか?表現としてはゾウリムシ・クラスの低脳振りですね。ひょっとしてアナタ、その程度しか脳味噌がないんですか?それとも母親のお腹の中に忘れて来て、脳が売り切れなんですか?良かったら、私がコンビニでメロンパンでも買って来ましょうか?それだと、アナタの空っぽの頭にも収納出来るピッタリなサイズだと思いますよ』」

「いや……マジで悪かった」

「『なんやねんな。ほんだら、早やれや』」

「出来るかぁ!!」

「まっ、そんなもんだな……なら、諦めろ」

「いいや、諦めねぇ。教えろ」

「じゃあ、なんかやれ」


しゃあねぇなぁ……オマエがそこまで言うんなら、俺のとって置きの『モノマネ』をみせてやるぜ!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


2人して、なにをやってるんでしょうね?(笑)

ステラさんの話を聞く方向だったのに、ドンドンと脱線してしまい。

今では「倉津君が、何かの物真似をする羽目」になってみたいです(笑)


さて次回。

そんなお間抜けな倉津君がする物真似とは如何なるものなのか?


こうご期待!!


出来る訳ないですね。


はい、すみません(´;ω;`)ブワッ

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