最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1465 2人で再度決意した事

公開日時: 2025年2月7日(金) 00:21
文字数:2,180

●前回のおさらい●


 とある理由があり。

奈緒さん艶々、倉津くん干乾びてカラカラ。

そんな状態の中、奈緒さんを腕枕していたら……

「ははっ……そうッスね。いつもより、多く出してみました」

「ふふっ、なによそれ?それじゃあまるで染ノ助・染太郎みたいじゃない」

「まっ、まぁ、大体はそんな感じッスな」


いや、ホントそんな感じッスわ。


特に今日は、奈緒さんが本気で求めて来てくれてたし。

俺の方も、あんな事があった後だから、余計に、いつもより頑張ってみましたからね。


けど、その頑張りも、直ぐに報われた気分ッスよ。

俺の大切なお嬢様が、そんな笑顔をして、ご満足頂けたのであるならば、それは、それにて重畳な事でございますからな。


これ以上のご褒美はないでございます。


あっ、因みになんだがな。

奈緒さんの言った染ノ助・染太郎って言うのは昭和の芸人さんな。

傘の上で升を回して『いつもより多く回しております』ってセリフが有名だったから、奈緒さんに『染ノ助・染太郎か』て言われた訳でござんすわ。



「そうなんだ。……でも、それだけ頑張ってくれるって事は、本当に、まだ私の事を好きでいてくれてるんだね」

「なにを今更。好きなのは当然の事。奈緒さんが望んでくれてるのに『頑張らない』なんて愚かな選択肢なんかないッスよ。いや寧ろ、ある筈がない」

「そっか。そう言って貰えるって事は、本当に、あの件の事を許してくれてるんだね」

「あぁもぉ、まだ言ってるんッスか?」

「だって……」

「そんなに心配しなくても大丈夫ッスよ。俺の心は、いつも奈緒さんにしか向いてないッスから。それに事情は知らないッスけど。奈緒さんも、眞子も、崇秀のアホンダラァも、人を、わざと傷付ける様な真似はしないッス。だから、許すも糞も無いんッスよ」

「あぁ、うん」


此処だけは、俺になんて言われ様とも、俺に対する罪悪感が奈緒さんの中から消える事はないのかもしれないなぁ。

理由がどうあれ、その行為を行ってしまったんだから。


だったら、それは申し訳ないッスけど。

眞子同様に『自分自身の業』として背負って下さい。


ケアをしてあげたくても、どうしても精神面のケアはしきれない部分もありますんで。


但し!!

ケア出来ないと言っても、俺も出来る限りの事を尽くして。

今後は、それを感じさせない様に奈緒さんを見守って、頑張っていきますから、2人で頑張っていきましょう。


そうすれば、お互い、こんな事があった事すら忘れられる日が来る筈ッスから。



「それにッスね。例え、奈緒さんと、崇秀の間に肉体関係が有ったとしても、それは事情有りきな事なんしょ。それなら疑うに値しない事じゃないッスか。……大体、そんな事ぐらいで、俺の生き甲斐である大切な奈緒さんを失う訳には行かないッスよ。どんな事があっても、奈緒さんは俺だけのものであって欲しいし」

「クラ……」

「俺、本当に、奈緒さんの事が大好きなんッスよ。世界一大好きッスよ」


クサッ!!俺、クサッ!!マジでクッサっ!!

こう言う臭いセリフが似合う奴ならまだしも。

似合わない奴が、臭いセリフを吐いても、周囲に悪臭を放つだけの『プ~~~ン星人』になるだけだな。


プーン星人の地球襲来になるだけだな。


ホント、周囲に悪臭を放つしか能がないんだから、地球から消滅してしまえば良いのにな……プ~~ン星人。


あっ……俺自身か。

トンデモナイ悪臭を放って、すみません。


罰は、何なりと受けますので、ご要望があればお伝えください。



「……嬉しい。ありがとう」


おや?

プーン星人が襲来してしまったと言うのに、奈緒さんは、それを『嬉しい』っと言ってくれますか?


これは意外な展開だったな。


あぁでも、考えてもみたら、アレだな。

奈緒さんって、時折、俺に臭いセリフを求めて来る事があるから、結構、プーン星人に期待してる面があるのかもしれないな。


なら、これはアリな方向ですかな?


取り敢えずは、奈緒さんの行動を伺ってみよう。



「だったらもぉ、今後2度と、こんな無様な事が無い様にするね。こんなに好きでいて貰ってるのに、それを裏切る様な真似なんて2度としない。だから、クラ……」


あっ、そう来ますか。


それなら、俺が奈緒さんにかけてあげる言葉は、あれで決まりだな。

もうどう考えても、アレしかねぇよな。


なので、先に言ってあげよう。


外れてたら、めちゃくちゃ恥ずかしい目にあうが……

折角の機会だし、此処は躊躇する必要はないだろう!!



「一生一緒に居ましょうね。俺も今、奈緒さんと同じ事を考えてたッスよ」

「あっ♪……うん。うんうん。一生一緒に居ようね。もぉ離れたくないよ」

「当然、俺もッスよ」


よっしゃあ!!

こうやって奈緒さんが同意してくれたのであれば、どうやら俺の選択肢は間違ってなかったみたいだな。


だから、もぉこの話は、これで本当に終わりッスよ。

お互いが一緒にいる事に同意した以上、今後、二度と、この話する必要性なんてありませんからね。

心の底から深く反省してくれてるなら、これはもぉ封印すべき話だし、奈緒さんを責める話じゃないッスしね。


そんで公言通り、お互いの足りない部分は、お互いで補いながら、寄り添って生きていきましょう。


それが将来的には、2人にとって最良の答えになる筈でもあるッスからね。


・・・・・・


……って言いながらも、フッと冷静に考えるとだな。

そうやって2人で寄り添って生きていくにしても、俺が究極的に馬鹿だから、奈緒さんの負担だけが大き過ぎる様に思えてきた俺。


(´Д`)ハァ………果てしなく俺って雑魚ッスな。


ショボボボボボボ……


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


プーン星人が襲来しましたが。

どうやらプーン星人は、奈緒さんに受け入れて貰えたみたいですね(笑)


まぁ、なんだかんだ言いながらでも。

奈緒さん、倉津君に臭いセリフを言わすのが好きですからね。


……っと、そんな雰囲気なので。

2人で寄り添って生きていく事を再度決意したので、良い雰囲気ではあるのですが……


次回、この『2人で寄り添って生きていく』っと言う言葉が起爆剤に成ってしまい。

ある問題が生じてしまう事に成ります(笑)


さてさて、何が起こるのやら?


良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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