前回までは、レモンヨーグルトを探している椿たちの前に、のぞみちゃんが現れる。そして、のぞみちゃんはレモンヨーグルトが家にあるため、家に招き入れた。椿たちは、のぞみちゃんの家をみてビックリしていた。
はたして、のぞみハウスにレモンヨーグルトはあるのだろうか。
〈要〉おお......こ、ここが、のぞみちゃんの家か......
〈椿〉......って、でか!? 広い!
要、椿、坂梨はのぞみの家をみて、その家の大きさ、庭の広さと魅力的なつるバラのローズガーデン、金持ちにあるお屋敷にありそうなおしゃれな庭、この中に大きなテラスがいくつかちらほら見える。
19世紀のフランスの庭を想像させるかのような場所だった。
家は家言うよりかは本当に少し小さめな豪華なお屋敷。今の時刻は夕方18時。あたりは少し暗くなり初めている。空は太陽でオレンジ色がかかっている。
のぞみのお屋敷の玄関にあるレトロなランタンが玄関の周りを明るく照らしている。
要、椿、坂梨、はのぞみちゃんにつれられ、おしゃれな玄関まであるいた。
〈坂梨〉びっくり......こんな大きな家がこの辺の街にあったなんて。しかし、広いわね~!
〈のぞみ〉ふふふ、ありがと! この辺の坪をお父さんが買ったそうよ
〈坂梨〉へ~、そんなんだ
〈のぞみ〉うん
〈のぞみ〉あ、着いたよー、ここだよ
〈要〉おお、すごいレトロなランタンに玄関、なんか癒される!
〈椿〉たしかにな!
〈のぞみ〉はやく~ きてー
〈要〉あ、はいはい!
と、要と椿と坂梨は家の中に入る。
家の中をみると、要と椿と坂梨はここでもビックリしていた。あまりにも広いリビングや綺麗な机やソファーや椅子、高そうなラグマット、ピカピカな床や階段、すごくこの空間の空気も美味しい。そして、ワンポイントとして、小さめな絵画が2つ白い壁に飾ってある。三人にはなんの画家の絵画なのか、これが有名なものなのかはわからなかったが、一つわかるのは、2つとも自然が素敵な絵画だった。
〈のぞみ〉じゃあ椿くんたち、リビングのあのソファーに座ってて!
〈椿〉おう! わかった!
すると、椿たちは薄い青色のソファーに座る。
〈要〉すごく、綺麗なリビングやね
〈坂梨〉そ、そうね
〈椿〉おれ、こんなところ来たのは初めて
すると、急いでのぞみちゃんが椿たちのもとへやって来た。
〈のぞみ〉ごめんごめん! おまたせ! これがそのレモンヨーグルトよ!
〈椿〉おお! これが! あの、幻ののむレモンヨーグルトォォォ!
椿は発狂した。
〈要〉椿! うるさい!
〈のぞみ〉ふふふ
〈のぞみ〉さあ、みんなどうぞ!
〈要・坂梨〉ありがとう! 頂きます
〈椿〉い、頂きます......お、おお! こ、これが......うっ!!
〈要〉うまい!
〈坂梨〉うん! 美味しい!
〈要〉ほんまにありがと! のぞみちゃん!
〈のぞみ〉うん! どういたしまして
と、のぞみちゃんは笑顔になる。
〈のぞみ〉椿くん、どう?
〈椿〉…………
〈のぞみ〉ん? 椿くん?
〈要〉どうした? のぞみちゃん?
〈のぞみ〉それが......椿くんが
〈要・坂梨〉は?
2人は椿を見る。
すると、椿は魂が抜けたように白くなっていた。
しかも、すごく満面の笑みで、「もう死んでもいい」みたいな顔をしていた。
そんなに、のむレモンヨーグルトが美味しかったようだ。他にも色々あったが。
〈要〉あちゃ~! 嬉しとうてしにかけとるやん、こいつ
〈坂梨〉えー、まじか
〈要〉ごめん、のぞみちゃんこのバカ連れて、もう帰るね
〈坂梨〉まあ、もう遅いし、わたしも帰らないと
〈のぞみ〉う、うん、そうだね。時間も時間だしね
要は椿を肩に担ぎ上げ、帰ろうとした。
◇◇◇
玄関先
〈要〉ごめんね! またね! のぞみちゃん
〈坂梨〉今日会ったばかりだけど、これからよろしくね! のぞみちゃん!
〈のぞみ〉ううん! こちらこそ、ごめんね! 坂梨さん、これからよろしくお願いします。ありがとう!
〈のぞみ〉要ちゃん、椿くんをよろしくね!
〈要〉おう! 任せといて! じゃあね! ありがと! バイバイ!
〈のぞみ〉うん! ありがと! また、ゆっくりきてね! バイバイ
三人は、手を振り庭を後にし、門をでた。
そして要と坂梨は駅で別れ、家に帰った。
その後、要は椿を担いで、家に送ったという。
要は、凄く力持ちだ。
固まった椿のその笑顔は気持ち悪かったらしい。例えるなら、デデデ大王の食事シーンの顔みたいな笑顔だった。
(皆様のご想像におまかせいたします)
これにて、幻ののむレモンヨーグルト探求は終わり。
ー 65 レモンヨーグルト6 デデデ椿 ー 続く
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