徐々にモニターの煙は消えいく。一星は座り込んでいて、国分先生は一星を睨めつけるように銃口を一星にむけている。
〈椿〉な、なんだ?なにが起こってんだ?
〈柄本会長〉椿、いったよな?国分先生は梟の魔眼と呼ばれていたことを。おそらく、突破するために煙玉を放ったが、どうやら逆効果だったらしいな。まあ、あいつは先生のことしらないから、やってしまったのかもな。しってたら、そんなことしなかったな
〈石沢実況〉おーと!!ふたりが見えてきた!銃口を一星くんに向けてます!ん?なんと!一星の最後のソウルコアがなくなっているぞ!!
〈椿〉なんだって!?
どうやら、あの煙の中で国分先生は動き、正確に一星の最後のソウルコアを撃ったようだ。
あの煙の中は普通からどちらも見えないし、攻撃しても攻撃しきれないことが多い。だが、国分先生は、昔、梟の魔眼と呼ばれ、先ほどの煙幕の中や暗闇に特化し、特技として、やっている。なので、国分先生には無意味な出来事だ。
そして、さっき、一星が動いた瞬間、梟は一瞬身を出して、銃口を二発一星の肩にある最後のソウルコアを撃った。一発は気をこちらにそらさせるため。二発目は、確実に一星のソウルコアを撃ち抜くため。梟には、一星の動きが感じ取られ、見えていたという。
そして、極めつけは、あの場面、ソウルコアを撃たれ、倒れてこみ、その倒れた一星に恐怖を覚えされるかのような梟の銃口と、梟の怖い目付き。そして、銃口を一星に向けて立っていた。
一瞬の出来事だった。国分先生があの煙の中で動けるなんて、一星は知らないし、わからない。普通の人間には到底できる事ではない。国分先生だから、出来た事である。
一星は負けたようだ。
〈石沢実況〉なんということだ!?おそらく、国分先生はあの煙の中を移動して、一星くんのソウルコアを撃ったことになる!なんと、すごい技だ!
そして、観客の大きな歓声が選手たちを響き渡せた。
そして、国分先生は最後にこういった。「Danke.」と、一星に向かって。
そして銃をしまい、国分先生は階段を登り、ついに、屋上へ着いた。そして、フラッグを取り、フラッグを掲げた。
まさに、大歓声を浴びることになった。
椿たちは、びっくりして、言葉がでない。
そして、1日目のBGFが、終わった。
ー 40 BGF編12 梟の囁き ー 続く
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