〈渡部先生〉でははじめ~まひょーか!
〈要〉キモいなおっさん
〈椿〉おい、一応先生だからな
〈スカイラー〉あたし、この人と一緒にやると嫌なんだけど?
〈要〉もう一回じゃんけんする?
〈スカイラー〉えー
〈要〉なにいやなん?
〈スカイラー〉だって!せっかく一星くんと一緒になれたのに!もう一度じゃんけんしたら一緒になれないじゃん!
〈要〉そこかよ!
〈一星〉ハハハ!!
〈道久〉で?じゃんけんするの?
〈スカイラー〉尺だけど、このままでいいわ
〈渡部先生〉君たち、わしをなんだと思ってんの?
渡部先生は呆れていた。
〈要〉じゃあやろう!
〈渡部先生〉ではいくぞ!
と、渡部先生はスポンジボールを一度地にバウンドさせて、手のひらでスポンジボールを相手の右のコートに入るように軽くポンッ!と弾ませた。
すると、相手コートいた要はおもいっきり渡部先生の顔面に目掛けて、パーで殴った。そのスポンジボールは惜しくも渡部先生のほっぺを軽く触れて通りすぎる。
〈椿〉え?ちょ......ようさん?
〈要〉なんや?
〈渡部先生〉わたしをころすきか!??
〈要〉これなら早く終われるやろ(しね)?
〈椿〉恐ろしいな
〈スカイラー〉相変わらずのバカ力
〈要〉よし!どんどんいくで!?
〈渡部先生〉ちょッ!!
と、バンバン打ちまくる要。
そして、渡部先生は驚きを隠せなそうだったが、やはりタスポニー経験者として負けるわけにはいかず、要の打つボールに対抗して、大人げなく打っていた。
〈渡部先生〉やるなー!出前!
〈要〉先生が下手なだけやろ?だが、楽しくなってきた!
と、再び打ちまくる。
〈椿〉いや、これもう3対3じゃなく1対1の勝負になってるやん
〈スカイラー〉あの二人ってバカよね
〈道久〉とりあえず、ぼくらは帰りますか?
〈椿〉そうだな?
〈一星〉おれらの役目はなさそうだしな!ハハハ!!
いつの間にか要と渡部先生に火がつき二人の勝負が続いた。どっちも負けを認めなかった。
というか、すごい気迫で戦っていた。まるで蛇とカエルのような戦いだった。
渡部先生と要の二人を残し椿たちは先におのおの家に帰った。
椿は一応要のLINEになにかメッセージを残しておいたようだ。
椿、スカイラー、一星、道久はほとんど試合をせず帰ることになった。
後日渡部先生から聞いた話、一週間かけて4人の生徒を集め、見事タスポニー部を作ったようだ。
タスポニーはそこそこ面白かったと要は言っていた。
ー 64 タスポニー部 後編 ー 続く
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