大戸先生はいつもどおりウキウキに出勤した。
大戸先生は、バス通勤だ。高校の前のバス停で降りる。そこから歩いて1分だ。
この学校には先生専用のロッカールームが一人一人存在する。それに、荷物を置いたりできる。机もあるので、そこでご飯を食べる人もいる。
大戸先生はロッカールームをでて、職員室に向かった。職員室前で千代先生とばったり会った。
〈千代先生〉おはようございます!大戸先生!
と、ニコッと挨拶をした。なんだろう?かわいい動物の猫のようなかわいらしい笑顔をみて大戸先生は毎日和んでいた。
〈大戸先生〉おはようございます。千代先生
二人は辺りをキョロキョロし始める。
〈千代先生〉あ、あの、今日大戸先生の家に行っていいですか?
〈大戸先生〉え?ぜひいいですよ!
〈千代先生〉ふああ!ありがとうございます!では、また後程
〈大戸先生〉はい(かわいいな~)!
と、二人は職員室に入り仕事を始める。
そして、2年の情報でパソコン室で授業の最中、ずーと彼女を思い出しニヤニヤしていた。
〈椿〉あ、お、大戸先生?あの聴こえますか?
〈要〉あかんわ、なんか顔がトトロみたいになっとるで
〈椿〉なんだよ!その表現!どんな顔だよ!
〈一星〉ん?どうした?
〈椿〉先生、ずーとあほな顔したままなんだよ
〈一星〉なにかあったのかもな
この授業はAからCまでの選択合同科目授業だ。
そんなことで頭が一杯な大戸先生は夜が楽しみなせいかあっという間に一日が終わり、帰る時間になった。
普通ならここで二人で帰るのだが、教師の恋愛はシビアな世界だ。芸能界と似ていて教師同士で歩いているところやイチャイチャしているところを生徒や他の先生に見られてはいけない。生徒に関しては不純な事をしていると思われがちなため、休みの日でも用心しないといけない。
ちなみにうちの学校は職場恋愛はだめではないが、しないほうが、利口だ。
そんなこんなで仕事終わりに一緒に帰ることはまずない。
千代先生とは後で合流する。大戸先生の家の近くで。
それに、千代先生は家で洗濯物が干しっぱなしにもなってるので、それを片付けてから来るそうだ。
大戸先生はもうウキウキ状態だ。よほど楽しみにしている。それはそのはずだ学校ではイチャイチャできないからね。
次回に続く。
ー 23 職場恋愛1 ー つづく
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