草ww破滅部活動日記

草ww破滅部シリーズ
Kay.
Kay.

43日目 ラブアンドピース3 最終話

公開日時: 2025年6月27日(金) 17:36
文字数:1,697

 1週間経ったのち、大戸先生はサプライズを考えていた。

 あれから、気持ちが晴れた様子だ。

 真剣に考えている。


 久しぶりのデートで、サプライズを考えている。

 水族館、カフェでのお茶、その他もろもろ計画していた。不安はあるが、成功すると大戸先生は内心バクバクしながら進めている。


 

  ┈♡゙▸▸



千代先生はホワイトのワンピースに、オシャレなサンダルとシンプルでカワイイ系だ。


小さな腕時計をつけている。ふと、時計をみる。

さきに千代先生が居場所に着いている。


少しして、大戸先生がやってきた。


〈大戸先生〉ごめんなさい、待ちましたか?


〈千代先生〉いいえ、大丈夫ですよ


千代先生は微笑む。この笑顔をやられる。


〈千代先生〉行きましょうか!


2人は歩き始める。さきにご飯を食べることにした。パン屋に向かう。

実は2人ともパンが好きでよくパン屋にいく。

大戸先生は2人のパンを注文する。


パンを食べる千代先生はハムスターみたいでかわいい。


そんな顔を見ながら想う。


「紗々さんという人で良かった…」


その後、水族館でイルカのショーをみる。そのあと、水族館の協力でイルミネーションからの大戸先生は千代先生に想いを伝える。

そう考えていた。


心がドキドキする、これが恋愛か、大戸先生も千代先生も初めての恋愛だ。


夜につれて水族館は人が少なくなっていき、灯りだす。


最後のイルカショーからの綺麗な沢山のハートのイルミネーションが空からプールに浮かび上がる。


そのタイミング。


盛り上がり、イルカが飛ぶ。そして大きな水しぶきが観客席にも上がった。


ところが2人がすわっていたのは1番前の席だ。

イルカの水しぶきが2人を襲った。あまりにも近かったため、水を被ったのだ。

この場、隣には大戸先生と千代先生しかいない。


数人いるが、だれも気にも止めてない。


ずぶ濡れになって、静かな冷ややかな空気が漂う……


すぐに大戸先生はタオルを取り出す。その瞬間、終盤のハートが浮かび上がる。


アタフタする大戸先生。

告白どころか、どうしたらいいのかわからない。


その時、千代先生はアタフタする大戸先生の顔を軽く摘む。


〈千代先生〉ほんとうに不器用だね


顔を見ると、笑っていた。怒る様子もなく、ただただ微笑んでいる。天使のようだ。


〈大戸先生〉千代先生……


〈千代先生〉サプライズなんだよね? 薄々気づいていたよ、嬉しくて黙ってた


このサプライズは千代先生は1週間前からなにかあると確信していた。大戸先生は何かを隠すのは苦手だからだ。


〈千代先生〉なにか伝えたくてサプライズしたんでしょ?


その言葉にハッと我に帰る大戸先生。すぐに頭をフル回転させた。なにか小さなボックスを取り出す。


〈大戸先生〉結婚してください! こんな僕です。サプライズもまともにできない、こうやって失敗するかもしれない。でも紗々が好きです


ついに告白をした。ボックスの中身は指輪だ。綺麗なムーンストーン。


〈千代先生〉顔を上げてください。私も航さんがすきです。たしかにあなたは私を困らせます!


〈大戸先生〉ギクッ…


〈千代先生〉不器用だし真面目すぎるし下手だし、ずぶ濡れになるし、まともに指輪も渡せません!


〈大戸先生〉ごめんなさい……


大きく分かりやすく落ち込む大戸先生。


スっと千代先生はニコッとしながらこう話した。


〈千代先生〉でもそんなあなたが好きです。結婚よろしくお願いします♡


その言葉に耳を疑った。


〈大戸先生〉いいんですか?


〈千代先生〉いいんです、それで。あなたはいまのままで。私がいますから。二人で支え合えばいいよ。さっきタオルをくれたね、私は水族館デートなのにタオル持ってきてないんです。几帳面なあなたに救われました。まあサプライズは失敗してますが


〈大戸先生〉面目ない


〈千代先生〉これからです。この先どうなるかなんてわかりません。二人で幸せになりましょう。

いいのでは? これが私たちなんです


〈大戸先生〉ありがとう! 君を幸せにするよ


〈千代先生〉もう帰りましょう、風邪引きますよ


〈大戸先生〉そうですね


〈千代先生〉ありがとう、最高のセカンドバースデーでした♡


綺麗なハートの先、不器用で真面目な大恋愛、二人はどんな家庭を築くのだろうか。

今から楽しみでしかたない。



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