AM11:00
あの出来事はここの村の長とハゲ住民がまたもや何かをやらかして始まったのだ。
ー 谷武高校・校長室 ー
この日、あの2人がまた校長室で争っていた。
〈校長先生〉あのね、このフルティーさがいいんじゃないか!?
〈教頭先生〉いやいや! この甘さのあるほうがいいじゃないか!?
〈校長先生〉何言ってんの!? このフルーティーさがあるレモンティーのほうが美味しいに決まってるじゃないか!
〈教頭先生〉レモンティーなんか苦いじゃないですか!? ストレートティーみたいなもんですよ!
〈校長先生〉いやいや、何言ってんの? レモンティーは甘いよ?
〈教頭先生〉え、レモンティーってちょっとなんか飲みずらくない?
〈校長先生〉飲みずらい??
〈教頭先生〉うむ、おし○こみたいな感じで……
〈校長先生〉それ禁止!! 言っちゃだめなやつ! なんやねん!!それ!! もっと綺麗だわ!!
2人は、レモンティーとミルクティーについて争っていた。
学校近くのコンビニで校長先生は朝、学校行く前にレモンティーを買った。そんな中、同じコンビニで教頭先生がいた。教頭先生はミルクティーを買っていた。そんな時に校長先生と教頭先生が鉢合わせし、バチッたそうだ。
実際どちらも美味しいのだが、たしかにレモンティー派、ミルクティー派というのはある。だが、それはあくまでも人の好み。アップルティーが好きな人もいればストレートティーが好きな人もいる。
この2人はなんでも争いの種にしてしまう。
ちなみにちょっとカツラみたいな頭したハゲてる人が教頭先生。
身体がふくよかで髭が濃い人が校長先生。いつもなにかしらスーツを着ている。優しい目をしている。
〈校長先生〉それにさミルクティーって夏でも冬でも1日置いたら不味くならない?
〈教頭先生〉え、いや〜 ならないですね
〈校長先生〉いや、ほらねミルクティーって濃いじゃん? そして、ミルク入ってるから1日置くと腐らない?
〈教頭先生〉どんなミルクティーですか? それ? そんなわけないでしょ
と、教頭先生はミルクティーを1口グビっと飲んだ。
〈教頭先生〉かァ〜!! うまいね!
〈校長先生〉いや、ミルクティーくせえよ……
〈教頭先生〉なんか言いました?
〈校長先生〉い、いやなにもないよ
〈教頭先生〉そうですか、とにかく! ミルクティーのほうが断然うまいですよ!!
〈校長先生〉そんなことない!!
と、校長先生が大声で目を見開いて怒った時のシカみたいな顔をしていた。
それをたまたま辻村先生が校長室の前を通りかかる。
大声だったので、びっくりした。校長室の扉は半開していたので、辻村先生はすっと覗き混んだ。まさかと思いみるとやはり、辻村先生が思っていたあの2人がまた争っていた。今度はなにかとおもいみると、本当にどうでもいい事で争っていて、辻村先生はそれより学校の方針などを考えてくれよなんて思っていた。
2人の言い争いはまたもやヒートアップし、ハアハアたなぜか息を切らしていた。そんなに面白いか、この話はと辻村先生は思っていたのだが、2人からすると、どうでもいい事ではないらしい。
途中、言い争いが止まり終わりかと思いきや2人ともニヤリと顔をした。
校長先生と教頭先生は口を揃えて「ここで決着つかないならまたあれをやるか」と言い出した。辻村先生は「まじか、またか、巻き込まれるな」そう考えて一目散にその場から逃げていった。後で、職員室で警告しに行った。
校長先生と教頭先生は怖い顔をしていた。全部巻き込めばいい、なんて考えが見え見えの顔をしていた。
ここからまた2人の争い、戦いが始まる。まるで、ヘビとカエルのような戦いだ。
校長先生らが話す前にはもう先生たちや生徒たちの間でその話が瞬く間に広がった。また谷武高校風物詩「校長教頭チキチキバトル戦!」
それはいつしか学校のたまに起きる危険な行事と化していた。
生徒たちや先生たちはソワソワしていた。いつ始まるのかと、ちょっと色々不安もあった。
この戦いは今回はどちらが勝敗を制するのか。
それはもう勝敗なんてみんな分かりきっていた。
そんな争う事でもない。
このバトルは次回に続く。
ー 39日目 学校の風物詩 ー 続く。
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