〈石沢実況〉さあさあ!つぎの試合は!生徒会チームの二神くん!vs草ww破滅部チームの出前要!vsカルタ部チームの草ヶ部ちゃん!
〈要〉草ヶ部ちゃん、いうな!キモいな!
〈草ヶ部〉私はかまわないわ
〈要〉あそ。てか草ヶ部さんが参加しとるとは知らんかったな
〈草ヶ部〉以外だった?私、こういう大会とか好きなの
〈要〉まあ、お手並み拝見やな
〈草ヶ部〉ふふふ、こちらこそ
〈椿〉あいつらなに話んだ?
〈スカイラー〉だれなの?
〈椿〉え?知らないのか?あ、そうかスカイラーはB組だったな。草ヶ部はA組だよ、俺らと一緒のクラスだよ
〈スカイラー〉なるほど
〈石沢実況〉さあさあ!サルポーカーを始めましょう!と、その前にサルポーカーとは、コロンビアで古くからあるゲームだそうだ。その民族たちの村にはサルが観光できるほどいる。民族たちはサルの伝承にしたいサルポーカーというゲームを、作ったそうだ。
だから!これは!奇跡だ!こんなところでサルポーカーができるのは!?
〈要〉うるさいな
〈石沢実況〉では、始めましょう。始め!!
三人はカードの準備をした。
ちなみに、サルポーカーとはポーカーと似て非なるゲームだ。カードの強さはサルの数で数える。1~13まであり、13から1が強い。そして、ジョーカーが1枚ある。負けそうなら降りることもできる。それを5週。さきに3点とれば勝ちとなる。ただ、ポーカーにはない条件がひとつ。自分の額にある自分には見えないカードがジョーカーと確信した場合、ウキウキっ!ハヌマーンみーつけた!と叫ぶ。そして、そのカードがジョーカーなら一発逆転となる。違うと負ける。ジョーカーにはハヌマーンというサルの神の絵が描かれている。
シンプルなゲームだが、心理学を要するゲームでもある。その点においては二神、いや生徒会は全般的に強い。
〈石沢実況〉では!一週目!
そういうと、三人はカードを引き額に当てる。
今、二神のカードはサル数6匹(数字の6)
草ヶ部のカードはサル数10匹(数字の10)
そして、要はサル数4匹(数字の4)だ。
〈石沢実況〉さあ!一番最初に降りるのはだれだ!?
〈要〉二神!降りろ!お前の数字では勝てない!
〈二神〉それは、お前もだ
〈草ヶ部〉あらあら、私を忘れてはいけないわ、だって、一番強いのは私だから
〈要〉たしかにな、草ヶ部のその数字は強いかもな
〈二神〉それはどうかな?おれが強いかもな
〈要〉それはない、言っておくが、私から見える数字っていうのは二神では、私と草ヶ部には勝てない
〈二神〉なるほど、そう来たか。たしかにな。では俺は今は降りよう
二神は降りた。数字は6だった。
〈二神〉まあまあな数字だな(しまった!要の数字より上じゃないか!)。
〈二神〉(でも、要は草ヶ部には勝てないか?数字が違いすぎる)
〈要〉草ヶ部さん。あんたのカード、結構下のほうやで
〈草ヶ部〉あら?そうかしら?一番強いと考えてますわ
〈要〉?こいつの表情...なんて冷静なんや!それほど勝つ自信あるのか?降りようか?いや、まだだ!
〈草ヶ部〉ふふふっ!はははっ!あなたは私に勝てない!
〈要〉いや勝てる!そんなことない!草ヶ部さん!あんたの数字では絶対に勝てない!そんな数字じゃあ!
そんな下の数字では!
〈草ヶ部〉え?なにを言って...
〈要〉私にはその数字ちゃんと見えとる!目はいい方やで!
〈草ヶ部〉! くっ!.....わかった。降りるわ
草ヶ部はついに、降りた。数字は10だった。
〈草ヶ部〉え!?なに、この数字!結構強いほうじゃない!?はっ!まさか...
〈要〉そのとおりやで、あたしの数字、4だよ
〈二神〉おれも騙された
〈草ヶ部〉なんて、やつ!
〈石沢実況〉なんと!勝ったのは!要選手だ!続いて!2週目!1週目から素晴らしい作戦だった!
続いて2週目、果たしてどちらが勝つ?そして、サルポーカーを制するのはだれだ?
ー 33 BGF編5 ポーカー ー 続く
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