草ww破滅部活動日記

草ww破滅部シリーズ
Kay.
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66日目 持久走大会編1

公開日時: 2021年5月11日(火) 16:19
文字数:1,189

谷武高校には、文化祭の前に全生徒持久走大会がある。1年から3年、全員が走る大会。生徒たちはクラスの仲間と切磋琢磨しこの大会に挑んだ。


        


          ◇◇◇




一週間後、木曜日の朝9時



運動場には、すでに先生たちが集まっている。



今回は、全生徒合計三百二十六人、一クラス三十六人ほど。



この大会は、生徒たちがいっせいに勢いよく走り出す。ちなみに大会が終わると、次の日になると体育館の入り口に記録がいい順に生徒の記録と名前とクラスが綴られた張り紙が貼られる。上位に多いクラスは後ほど持久走優秀賞がもらえる、素晴らしい大会だ。



だが、少し情緒不安定なやつがいた。



〈椿〉ああ、緊張するな......



〈要〉椿? どうしたん? はよ、スタート位置いくでぇ~!!



〈椿〉分かってるよ!



〈要〉あれ? もしかして? 緊張してる?



〈椿〉ばっ! 全然そんなことないし! やる気満々だし!



すると、椿はグラウンドの白いのスタートラインに着く。



そこに疋田ひきた先生が来た。



〈疋田先生〉よし! ではこれから全生徒持久走大会を開始する! お前たち! 限界を越えて、力を振り絞って、頑張って走れ! いいな!?



〈全生徒〉はいっ!!



と、大きな声で疋田先生の問いに返事をする。



〈疋田先生〉よし! 男子は三千メートル、女子は二千メートルだ。みんな、位置につけ! 悔いの残らない走りをみせてくれよ!? 



すると、生徒たちや椿たちは位置に着く。



〈葉音子〉椿くん! 要ちゃん! 2年A組のみんな! この持久走は私たちが優秀賞を貰うわよ!!



〈椿たち〉おお!! がんばるぞ!



〈疋田先生〉よし、じゃあ位置について......



この瞬間凍り付くような緊張感覚だった。



生徒たちは顔つきが変わり、目は真剣になり、燃えている。生徒たちは、ポーズをとり、準備をする。あとは、疋田先生の声と笛の合図のみ。



〈疋田先生〉よーい......どん!!!



と、同時に思いっきり黄色の笛を鳴らし、音を発した。笛のピーピーという連続性ラ音は瞬く間に生徒たちの耳に届き、その瞬間、生徒たちは一斉に勢いよく、走り出した。



時刻はちょうど10時だった。



走り出した直後、勢い余って転ぶ者、一番に切り出したのに、一番後ろで走ってる者、運良く、走り出せた者、集団で走ってる者、それぞれのやり方で皆はゴールを目指した。



そして、ついに戦争じきゅうそうの火蓋が切って落とされた。



総勢三百二十六人、果たして、いい結果を出すクラスはどこなのか?



前回、フィジトレの件で追い込まれた椿や走るのを嫌がっていた道久はどんな結果になるのか。



          ◇◇◇



椿、道久、スカイラーは一緒に走っていた。元々は体力はあるので椿はやる気満々。だが、道久はもとから走る事は苦手で運動音痴、スカイラーもあまり運動は得意ではない。三人は同じ呼吸で、走っていた。要と一星は、運動が得意で運動神経抜群の生徒、二人は椿たちを追い越し速く、走っていた。



椿たちは、最後まで走り抜けるのか?



結果はいかに!?








ー 66 持久走編1 ー 続く

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