椿たちのスカイラーの目を覚まさせる作戦は成功し、やっと、ゲームに集中できるようになったスカイラー。スカイラーvs田代さん。今、本気のバトルが始まる。

〈椿〉よっしゃ！いつもスカイラーだな！

〈石沢実況〉さあ！2週目！開始だ！

ふたりはサイコロを振る。田代の数字は3。スカイラーの数字は4だ。

〈スカイラー〉先攻ね。また、４ね。今回は死の4じゃなくて、運のほうの4ね。いくわよ！今日は納豆ご飯を食べた。1か月前椿のアホが消火器振り回した。私の家は金持ち。最後は私は味覚おんち。さあ？どれ？

〈田代〉アホね、そんなの決まってるじゃない。1か月前椿のアホが消火器振り回した。でしょ？

〈スカイラー〉不正解！

〈田代〉なに！？だって！そんなことありえないわ！

〈スカイラー〉ふふふ、わかってないわね。アホな椿の考えを。1か月前、消防訓練あったはずよ？

その時、線が硬くて、やっと取れた瞬間ふきだして、椿がくるくると消火器を振り回したのよ。そこで手を放せばいいのに。なぜか放さずずーともって犬の散歩みたいに消火器に振り回された。本当にバカよね？

〈椿〉おいおい！それはもう！問題っていうか悪口じゃん！

〈一星〉仕方ない

〈椿〉なわけあるか！

〈田代〉くそ！で？正解は？

〈スカイラー〉正解は味覚おんちよ。あのね、私の家柄をしってる田代さんならわかると思うけど、味覚おんちだと思う？

〈椿〉まあ、たしかに。料理は下手だがな

〈スカイラー〉うっさい！そこだまれ！てか、下手じゃないわよ！

〈田代〉ふふふ、次は私の番ね目にものをみせてやる

そういうと、田代さんは4つ言った。3つは本当。1つはウソを。

〈スカイラー〉なるほどね。私はあなたをよく知ってるわ

〈要〉え？ストーカー？

〈スカイラー〉ちがうわ！

〈スカイラー〉はあ…… あなたがついたウソは、洗濯物を力で破った。よ

〈田代〉な！なんで、わかるの？正解よ！

〈スカイラー〉いやいや、なんでって、あなたのような力のない子が、ましてや女の子が力で服とか洗濯物を破れるわけないでしょ

〈田代〉くそ！

〈石沢実況〉おおっと！！2週目終了だ！勝ったのはスカイラー選手だ！では、2分後に最後の3回目、3週目のウソ当てゲームを開始します！

その休憩の間、スカイラーは考え事をしながら水を飲んでいた。

田代はなにやら怖い表情で、スカイラーを見ている。

スカイラーはチラッと田代さんを見た。すると、目が鬼のようになっていた。覇気が素晴らしいぐあいに。

そして、2分が経過し、最後の3回目が始まる。

〈石沢実況〉さあさあ！時間ですよ！では始めてください！

ふたりはサイコロを振る。出た目はスカイラーが3で田代さんが6だった。

〈田代〉ほーほほほ！私が先攻ね！行くわよ！

と、また3つ本当のことを言い1つはウソを言った。

〈スカイラー〉んー、これは難しいわね。今、考えてるのは、ケータイバキバキと、エレベーターを殴ってへこんだ。か…… たしか田代さんのケータイはスマホやったし何度も見てる。一昨日も見てるけど、バキバキじゃない。それにiPhoneに比べて、スマホのほうが耐久性は強い。少し落としたくらいではそんなバキバキにはならない。田代さんの言い方だと、もう画面が見えなくなるほど、破裂してバキバキ。と伝わる。本当にあるか？もうひとつはエレベーターを殴ってへここんだ。か…… これは、たしかにあり得そうね。イラっとくることは誰でもあるし

〈田代〉どう？難しい？

〈スカイラー〉え？難しい？なるほど、わかった！あなたがついたウソ！

〈田代〉は？

〈スカイラー〉正解は！エレベーターを殴ってへこんだ。よ！

〈田代〉なに！？…… 正解よ、なぜ分かったの？

〈スカイラー〉あなた自身からヒントをもらったわ。さっき、難しい？って聞いたわよね？もしかしてエレベーターを殴ってへこんだ。じゃなく、エレベーターを殴ったけど、へこまなかった。じゃない？

そして、あなたのスマホはバキバキね落としたのかしら？それとも……

〈田代〉な！なんで、そこまで知って…… たしかに、殴ったけど、へこまなかったわ。スマホはこのとおりバキバキよ。落としたとき運悪く前から来てた自転車に軽く踏まれたわ。けど、スマホの画面はバキバキに

と、田代さんはスマホを見せる。

〈スカイラー〉よし！じゃあ次は私ね。さーて、なににしよう？あっ！これにしよ！私の一日の勉強時間は5時間である。私は味噌汁が好き。私は暗い所が嫌い。

そして、私は田代さんのことが嫌い。

〈椿〉また、へんなことを言い出したな

〈田代〉は？なんだって？それでいいの？もうわかったわよ？まあ、あんたがわたしのことすきなわけないし。あなたのついたウソは暗い所が嫌い。よ！

〈スカイラー〉本当に？いいの？もっと考えるべきだね。正解は私は田代さんのことが嫌い。よ！

〈田代〉なんだって！？そ、そんなことはありえない！

〈スカイラー〉ありえるわ。それに私は暗い所が嫌いよ。だから寝るときも豆電球をつけて寝るわ　

〈田代〉…… 負けたわ

〈石沢実況〉な！なんと！勝負あり！草ww破滅部チームのスカイラーさんvsウロボロスチームの田代さんのウソ当てゲーム！勝者はスカイラー選手だ！！見事な逆転だ！

スカイラーがチームのもとへ帰ろうとした時だった。田代さんが問いかけてきた。

〈田代〉ちょっと、まってこれだけ教えて。私のこと嫌い？好き？なんで？あんな問題をだしたの？

〈スカイラー〉はあ、バカね。あのね、たしかに田代さんはスキンシップが激しいわ。嫌になるときもある。けど、あなたはみかけによらずいつも笑顔で果敢で、諦めが悪くて、いつもクラスのムードメーカーみたいな子よ。それにもう友達でしょ？嫌いなわけないじゃない？ねえ？寧子さん。また、一緒に遊びましょう

〈田代〉あ、あ、うっ…… ありがとう……

と、田代さんは泣いてしまった。

スカイラーは椿たちのいるところへ戻った。

〈椿〉さすがだな！

〈スカイラー〉うん、あの一星くん

〈一星〉ん？どうした？あ、勝てたね！おめでとう！まだ一人残ってるけど、ははは！

〈スカイラー〉うん。ありがとう。あの、あのお菓子ありがとう。道久も、みんなも

〈要〉気にするな！

〈スカイラー〉もうだめかと思った…… 助かったわ

〈道久〉けど！まだ安心はできませんよ！あと生徒会の芽果先輩が残ってますからね！

〈スカイラー〉わかってる！次も勝つわ！

〈椿〉おう！期待してる！

ついに、スカイラーは田代寧子さんを打ち破ることに成功した。そして、BGF終了後田代さんはいつもどおり元気だった。

次は最後の的、強敵の生徒会チームの芽果だ。

ー　49 BGF編21 好きか？嫌いか？　ー　続く