〈柄本会長〉さて、今日やることなんだけど、来年度4月に新入生が入ってくる。そろそろおれらの代替わりについてだ。まあ、俺はこの座は渡さないけどな。それに、二神のこともある。副会長と会計の仕事を両方やっている。それは会計をやる人がいなかったからだ。まあ、二神が受けてくれたから成り立ったが、来年度も、というわけにはいかない。来年度4月にまた投票を行う。会計だけはどうにはしないといけない。

この投票は、前と同様生徒たちが決める。そして、会計にふさわしい人を連れてこい。

投票箱だが、どういうわけか去年作ったものが壊れていた。もう一度、俺たちで作るぞ

〈芽果〉あの、だって、会長が箱を壊したことわすれたんですか？

〈柄本会長〉え？

〈二神〉そうですよ、去年、なんで！会計がいないんだ！！って言って箱に手刀してましたよ

〈坂尾〉そんなこともありましたね

〈柄本会長〉え？それおれだっけ？

〈芽果〉記憶力ないですね。どぶ並みですよ

〈二神〉さらっとひどいこといいましたね

〈柄本会長〉そうだっけか？く、かかか！悪い悪い

〈坂尾〉しかもスルー

〈柄本会長〉悪いな、もう一度作ってくれ

〈二神〉分かりました。けど、今度は壊さないでくたさいよ？それに会計はめんどくさいからだれも投票しなかったんじゃ？

〈柄本会長〉まあ、たしかにな

すると、柄本会長は覚悟を決めたような顔で話した。

〈柄本会長〉よし、芽果、二神、坂尾、お前たちは会計になれる人をなるべく4月の投票までにつれてきてくれ。おれも人を当たってみる。よろしくな！

〈芽果〉はい！喜んで（会長に芽果って呼び捨てに言われた～　キャー！嬉しい！）！

〈坂尾〉わかりました

〈二神〉承知しました

こうして、会計を探す旅に生徒会は船出を出した。

ー　24 会計探し　ー　続く