この谷武高校は、昼休みの後は掃除が始まる。
椿、要、道久、岩堀は今日はトイレ掃除をしていた。
〈要〉椿!そっちどうや!終わったか?
〈椿〉え?あ、おうもう少し
〈要〉ん?どうしたん?すごく曖昧な答えなんやけど?岩堀さん、ちょっとまっててな
要は、椿たちのいる男子トイレに向かった。
〈要〉椿?
〈椿〉やあやあ!!!いくぞ!
と、ボールをなげる椿。そして、それを打つ道久。
〈要〉お前らなにしてんねん!
〈椿〉げっ!要!
〈要〉おまえら!だから、曖昧な返事してたんか?
〈道久〉まあまあ
〈要〉うるさいわ!さっさと、掃除しろよ!
〈椿〉てか、なんで、男子トイレに入ってるんだよ
〈要〉別にいいやろ
〈椿〉さすが、要やね
〈道久〉と、とりあえず、掃除しましょう
〈要〉おう、見とくからな、
10分後。
〈要〉お前らのせいで遅くなったやん!
〈椿・道久〉す、すびまぜん……
〈要〉岩堀さん、ごめんな
〈岩堀〉ううん、全然いいよ、なんか楽しかった
〈要〉楽しかったって……
〈要〉おい!椿!道久!岩堀さんに謝っとき!
〈椿・道久〉すびまぜんでした……
椿と道久は、要にぼこぼこにされていた。
まあ、自業自得だろう。
4人は、結局5時限の古文に間に合わなかった。古文は国分先生だ。
その後、国分先生には怒られなかった。国分先生は4人にこう言った。「別に、いいよ。サボりたいと思うのは人間の性というものさ。けど、3回休んだりすると、1単位へるから気を付けろよー」と言った。
ー 44 トイレ掃除 ー 続く
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