3月19日。
椿の家にて
◇◇◇
〈椿〉蓮ちゃん
〈蓮〉なに?つっくん
〈椿〉あのさ、たしか明日高校の合格発表だったよな?
〈蓮〉そうだけど?
〈椿〉受かってるといいな!
〈蓮〉うん
〈椿〉どうした?元気ないぞ!不安なのか?
〈蓮〉うん、ちょっとね
〈椿〉蓮なら大丈夫だよ!俺と違って頭いいし!受かってるって!
〈蓮〉そう?ちょっと照れるな。わかった。信じる
〈椿〉そうだ!受かったら、お祝いにメロンパンかってやるよ!
〈蓮〉え!?本当に?やったー!
〈椿〉おう
◇◇◇
そして、一夜が明け、蓮は谷武高校に向かった。
家から学校まで、そこまで遠くはない、だいたい女の子なら20分いないにつける。
蓮は、校門の前の合格発表を見ようとするが、人が多かった。必死に合格発表を見るために覗いた。
〈蓮〉私の受験番号は...B1134GLUZF ....あっ!
蓮は自分の受験番号と、そこに書かれている番号を読んだ。蓮は、二度見した。だって、蓮の番号、B1134GLUZFという番号が下から4番目の位置にあったからだ。
〈蓮〉あ、あった。嘘、本当に?
蓮は驚きつつ、後ろを振り返った。すると、兄の椿の姿があった。そして、草ww破滅部のメンバーも。
蓮は、椿を見て少し安心したのが、涙が少しずつ溢れ出していた。どうやら肩の力が無くなったようだ。
〈椿〉受かったんだな?
〈蓮〉うん...
〈椿〉おめでとう!お祝いだ!
〈要〉蓮ちゃん、おめでとう!
〈蓮〉ありがとうございます。要先輩
〈椿〉うちに帰ろぜ。お父さんもお母さんが待ってるぞ
〈蓮〉うん
〈蓮〉お兄ちゃんありがとう
〈椿〉なに?全然たいしたことはしてないさ、すべてはお前の実力だろう?頑張れよ
〈蓮〉うん、がんばる
蓮は、家に帰って親に報告をした。たいそう喜んだという。この日は家族で蓮の谷武高校合格を祝い、ケーキとメロンパンを買って貰ったという。
蓮は、また一段大人の階段を登った。
ー 29 合格発表 ー 続く
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