今日は芽果さんが、いつもより柄本会長を見ながら、そわそわしていた。まるで私!あなたの事が好き!って思わせるほどに。
ちなみに柄本会長窓の外をみて黄昏ている。
その姿を見て、坂尾は察した。だってなんのチケットかわからないけど、映画なのか美術館なのかはわからないけど、そんな見せられては気づかない人はいないだろ?
〈坂尾〉二神くん、アゲハちゃん、ちょっと手伝って欲しいことあるから、来てくれない?
〈二神〉え?
〈坂尾〉柄本会長!ちょっと二人を借りますね!
〈柄本会長〉ふえ~い
と、外を見ながら気の抜けた声で返事をする。
すると、芽果は坂尾に意志疎通で坂尾にお礼を言う。
〈坂尾〉(がんばってください!)グッド!
〈芽果〉(ありがとう!!坂尾くん!!頑張るわ!)グッド!
〈二神〉でも?なんでおれら?
〈坂尾〉いいからいくよ!ではいって参ります!
と、行ってしまった。
芽果の目がキランっと煌めいた。目の奥には燃えるような火が灯火っている。
ここから芽果のデート作戦が始まった。
〈芽果〉あっちゃん?
〈柄本会長〉……ふえ?
〈芽果〉(だめだ、黄昏すぎて返事すらまともじゃない)どこか行きたくない?
〈柄本会長〉ふえ?
と、軽くパンッ!と顔を叩いた。
〈柄本会長〉いてーな!何すんだよ!?
柄本会長は芽果に叩かれ天国から現実に戻ってきた。
〈芽果〉ちゃんと話きいて!
〈柄本会長〉は?なんだよ?
〈芽果〉遊びに行きたくない?
〈柄本会長〉いや、そりゃあ行きたいけど?
〈芽果〉ほんと!?じゃあ……あの
芽果恥ずかしそうになにかを言おうとしていた。
〈柄本会長〉ん?なんだよ?早く言えよ
〈芽果〉うるさい!
〈柄本会長〉なにキレてんだよ?
〈芽果〉なんでもない。あの、私とこれいかない?
と、映画のチケットを渡す。
〈柄本会長〉おん?「walk love」?おお!これは!あの伝説の俳優のサンディ・アルドゥアン出演の映画か!?これ見たかったんだよ!よく二枚手にいれたな!
と、柄本会長はチケットを見て喜んだ。柄本会長はこの男性俳優サンディ・アルドゥアンのファンだ。
〈芽果〉だ、だから今度の日曜日行かない(よし!食い付いた)?
〈柄本会長〉日曜日?いいぜ!行こう!楽しみだな!
〈芽果〉本当に!?やった(よっしゃ!勝った!)!
〈柄本会長〉日曜日が楽しみだな!
〈芽果〉はい!
二人は日曜日に映画に行くことになった。
頑張れ、芽果よ。
ー 45 芽果のデートプラン編1 ー 続く
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