芽果はAf部とPf部との間に起きた過去の出来事を生徒会のアゲハに話した。
〈芽果〉じゃあ、続きを話すわね!
〈アゲハ〉はい! お願いします! 気になります!
〈芽果〉分かったわ
芽果はそういうと、話の続きを話した。
◇◇◇
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柄本会長に怒れ、下を向いて黙っている亜音は、考えているようだった。しばらくして亜音は顔を上げた。上げた先には、柄本会長がいた。亜音か会長を見ていた。
さっきまでの落ち込んだ顔ではなく、何か覚悟をしたかのような真剣な顔つきをしていた。
〈亜音〉分かってる! 分かってる。覚悟はしてる、だからお願いします
亜音は頭を下げた。
あたりは静かになっていた。
〈芽果〉あのんちゃん……
そんな本気な亜音を見て、柄本会長は、立ち上がり話た。
〈柄本会長〉なるほど、本当にいいんだな?
〈亜音〉うん
柄本会長はしばらく亜音を見下ろしていた。
亜音は会長に見られると同時に、心臓をバクバクと鳴らして、緊張していた。
すると、会長は口を開いた。
〈柄本会長〉よおし! 分かった! じゃあAf部を潰しに行くぞ
〈亜音〉え? 本当に? いつ?
〈柄本会長〉あ? 今からに決まってんだろ!
〈亜音〉ええ!? 今からですか!?
〈柄本会長〉あ? 当たり前だろ?
〈二神〉ちょっ! 会長! ダメですよ! そんな勝手に決めないでください。それに、部活に管理してるの僕ですよ!
〈芽果〉そうよ! だめよ! なに言ってるの?
二神と芽果はやはり柄本会長の言葉を否定してきた。凄い勢いで否定に入ってきた。それは、しょうがないこと。本来は、理事長、校長、教頭、部活の部長•副部長、そして、生徒会全メンバーが会議室に集まり、こう言った大事な話を決める。だが、柄本会長はめんどくさがり屋で自分で決めて後で報告することが多い。とは言え、今回のようなことは、稀な話。
〈柄本会長〉Af部を潰すって言ったんだ
〈芽果〉いやいや、本当になに言ってんの? なんで?
〈柄本会長〉なんでって、俺が潰したいから。それに、亜音の眼は本気だ。そうだろう?
〈亜音〉う、うん! 本気だよ!
〈柄本会長〉と言う事だ
〈柄本会長〉それに、面白いじゃないか! 頑張って創った部活が、この眼で壊れていくところを見るのが!
〈二神•坂尾〉は(こわ)?
〈柄本会長〉ふははは!! 全てはこの俺が決める! 俺は性格が悪いんだ、気をつけろよ
〈二神〉自分で言っちゃってるし
〈芽果〉全く、知らない! 怒られても知らないよ!
〈柄本会長〉大丈夫だ! 俺に任せておけ!
〈芽果〉会長......信用できなっ!
〈柄本会長〉あら?
〈芽果〉まあ程々にね
〈柄本会長〉程々? 悪いが手加減なんてしたら、潰せるものが潰せなくなる! 最初からガツンといかせてもらう
これを言った柄本会長の顔はまさに破壊神そのものだった。芽果たちには、会長の頭に2つの角に、口には鋭い牙。口から、火を吹きそうな感じがする。
〈柄本会長〉ははは!! よしいくぞ!
と、柄本会長はAf部の部室に向かう。
亜音は、ズカズカと歩いて会長に付いて行く。芽果らはため息つきながら、あまり乗り気ではなかったが、一応付いていくことにした。
柄本会長は凄くやる気満々だ。
こうして、Af部を潰すために、会長たちは、Af部の部室まで行くことになった。
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◇◇◇
芽果は、また、話の途中で休憩をとった。
〈アゲハ〉ん~、なんでその亜音先輩は、そこまで消そうとしたんだろう?
〈芽果〉それは、これから、話すわね。休憩後に
と、芽果はゆっくりと、お茶を啜すすった。
〈アゲハ〉でもやっぱり、当時でも会長は性格が悪かったんですね
〈芽果〉昔からよ
〈アゲハ〉なるほどです
〈二神〉あの時、止めればよかったなんて思ったりしてます
〈アゲハ〉え? 会長何かしたんですか?
〈芽果〉そうね、それも話すわね
〈アゲハ〉わかりました
芽果は、そう言うと、また話の続きを話した。
この後、話がどうなったのか。
まだ、会長の重要な言葉もまだ芽果は話ていない。
これから、順を追って話すようだ。
ー 57 Af部とPf部 中編 ー 続く
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