校内・壁広告場所にて
この学校は、校内の中に1階、2階、3階の三ヶ所にそれぞれTT新聞、広告やチラシ、部活の勧誘メモやニュースなどが貼られている。生徒会は会計係探しのためにチラシを貼った。誰か見てくれると信じて。
この日、3月22日。谷武高校の第三次試験日となっている。そこに、数名試験を受けに来ていた。
受験生の一人は休憩時間にトイレに向かった。
名前は、加賀美アゲハ。15歳。女性。
すらりとした華奢な体格に背が高く、細めの身体。一本の線になって消えていきそうな小さく細い後ろ姿をしている。
彼女は、休憩時間に気晴らしにトイレついでに試験場所の視聴覚室から一階おりた1階にあるTT新聞がある黒板のところを見ていた。そして、たまたま生徒会の張り紙を見つけた。
〈加賀美〉これは?生徒会?しかも会計?
そして、加賀美は思わぬ行動を取った。
加賀美は、試験を終えると、直ぐ様生徒会を探した。生徒会室は特別棟2階の左奥の2番目の教室が、生徒会室となっている。そこに行くには、1階に降りて、特別の階段から登る方法。
2階の特別棟を繋ぐ渡り廊下を渡って行く方法。
加賀美は、特別棟を繋ぐ渡り廊下から行った。
場所は正確には分からなかったが、おそらく標識があることを考えて向かった。
そして、その生徒会室に着いた。
加賀美は、扉をノックした。
扉の中から男性の声が聴こえた。少し高めの声が聴こえた。
扉を開けたのは二神だった。
〈二神〉はーい。ん?君は?
〈加賀美〉あの...
〈二神〉どうしたんだ?その制服、見たところうちの生徒ではないな。まてよ、今日受験生が来てるな。もしかして、この高校受けに来た受験生か?
〈加賀美〉は、はい。そうです
〈二神〉そうか、それで、なんの用だ?
〈坂尾〉どうしたの?二神くん
〈二神〉いや、この子が用あるみたいなんだが、なかなか、話してくれないんだ
〈坂尾〉へー、ん?制服ちがうね。他校かな?
〈二神〉今日試験に来てる受験生だそうだ
〈加賀美〉あの!
〈二神〉なんだ?
〈加賀美〉あ、いや。その....生徒会に入らせてください!
〈二神〉は?
〈坂尾〉え?
〈二神〉どういうこと?
加賀美は、生徒会に入りたいと言い出した。
二神たちはどう決断をする?
ー 25 思わぬ出来事 ー 続く
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