目が覚めた場所は、見覚えのない知らない真っ暗闇の中だった。
何も状況が分からないまま暗い洞窟の外に出た先は、なんと雪山だった。
暖や食料が無い事から雪山を歩き出す事にしたのだが、突然狼のような野生の肉食動物に襲われ、逃げた先の大きな空洞に落ちてしまう。
呆気なく死んだかと思われたが、再び目を覚ますと村長と名乗る老人とその娘に助けられたのだ。
村長から名前を聞かれるが、自身の名前も無く、記憶も存在しない。
そんな名無しの見知らぬ者に村長は、『雪花』という名前を授けた。
こうして記憶を失った雪花が新たに村に迎え入れられた事から、この世界は大きく動き始める。
※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。