魔物もお宝も際限なく湧き続ける迷宮が世界中にあふれる世界。
誰でも出来る「会話」をスキルとして持つボイドはそのゴミスキル故にパーティの荷物係としてこき使われ、挙句の果てには強敵から逃げるための時間稼ぎとして捨てられてしまう。
そんな彼を助けてくれたのは……迷宮そのものだった。
何と彼は迷宮と会話ができるという世界唯一の特殊体質だったのだ! 基本暇な迷宮にとって会話ができる人間というのは極めて貴重で優遇される相手。
そのため潜ればS級やSS級の財宝が堀り放題。おまけに湧く魔物も自分のレベルに合った敵ばかりで順調にレベルが上がっていく!
瞬く間に装備もレベルも最強になり世界一の難易度である「神界へと続く迷宮」にも挑むが果たして結果は……?
一方でボイドを切り捨てて逃げた勇者パーティは世界中のダンジョンに嫌われてドロップ爆渋なうえでB1Fでいつもゲロ強いモンスターに囲まれるようになってしまう。
ボイドが言うには「迷宮よりも可愛くも無ければ愛嬌も無いし財力も無い連中の事なんて知った事じゃない。魔物に頭カチ割られて経験値にでもなればいい」との事だそうで。
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