この頃の僕達は、休日になると麻沙美先輩の家に入り浸る生活を送っていた。
それはもう爛れた日々を送っている……と思いきや、実際はそこまで酷い性活にはなっていない。
流石のエロ魔人達も、土日を丸々エロに費やす程の熱量は無い……というワケではなく、単に平日は平日でなんらかしらのエロスがあるから、休日は純粋に休むこともあるというだけであった。
そんな日々を過ごす中、今日は伊万里先輩が家族旅行中で、麻沙美先輩と二人で過ごすことになっている。
抜け駆けは禁止! という伊万里先輩の要望もあって、平和な休日になる予定だ。
「ははっ、ジョネスは相変わらず元気だなぁ」
「ハァ、ハァ」
麻沙美先輩の飼い犬であるジョネスは、何故か僕に凄く懐いてくれている。
最初は抵抗のあったペロペロも、今では慣れたものであった。
「……いいなぁ、ジョネス」
そんな僕達を眺めながら、麻沙美先輩が何故か羨むような視線を送ってくる。
「いやいや麻沙美先輩、羨む対象を間違っていません?」
麻沙美先輩はジョネスのことが大好きだけど、意外にも関係はドライだったりする。
決して仲が悪いワケではないのだが、麻沙美先輩が構い過ぎると、ジョネスはどこかに行ってしまうのだ。
だから、こんな風にじゃれ合える僕を羨むというのならわかるのだけど……
「いや、間違っていないよ」
そう言って麻沙美先輩が僕の方へ近づいてくる。
これは、マズいながれかもしれない。
だがしかし、今日は伊万里先輩との約束があるので、僕に手は出せないハズだが……
「藤馬君、私は舐めたい」
「な、何をですか!」
「そんなの、ナニをに決まっているだろう?」
ナチュラルに会話が下ネタになるのはいつものことである。
しかし、今日はそのままズルズルとエロい展開にはできない。
「落ち着いてください! 伊万里先輩との約束で、今日はそういうことしない約束じゃないですか!」
「ああ、アレか。アレは無効になったよ。ホラ」
そう言って麻沙美先輩はスマホを操作して、二人のSNSのやりとりを映し出す。
―――――――――――
麻沙美『伊万里、約束の件だが、やはり無しにしないか』
伊万里『(; ・`д・´)』
伊万里『駄目に決まってるでしょう!』
麻沙美『逆に考えてみてくれ。もし伊万里が藤馬君と二人きりになったとき、二人のあま~い時間を過ごしたいとは思わないか?』
伊万里『Σ(・ω・ノ)ノ!』
伊万里『過ごしたいです!』
麻沙美『そうだろう? 私がいないときは、二人で濃厚な時間を過ごせばいいさ。だから、お互い用事の際は譲り合いの精神でイこうじゃないか』
伊万里『致し方ありませんね……。それで手を打ちましょう』
―――――――――――
なん……、だと……
「っていうか! また当事者抜きで変な協定交わして! 僕にも話を通してくださいよ!」
「今通したじゃないか」
「通す前に政治的取引を行うのは反則です!」
「まあいいじゃないか。それとも藤馬君は、私や伊万里と二人きりで甘い時間を過ごすのは嫌かい?」
「うぐっ」
ズルイ質問である。
そんなの、嫌なワケがないじゃないか……
「ほら、イヤじゃないんだろう? なら、もうすることは決まったようなものじゃないか」
そう言って麻沙美先輩は僕のシャツの裾から手を入れ、TKBを刺激してくる。
「あふっ!」
数々の戦場で調教済みの僕は、それだけでほとんど無抵抗の状態にされてしまった。
「ふふ……、相変わらず藤馬君は、感じやすいね……」
人差し指と中指で優しく挟まれ、コリコリと摩擦されると、自然と甘い吐息が漏れてしまう。
「可愛い声だ。それに、こんなにかたくしちゃって……。女の子みたいだね、藤馬君」
麻沙美先輩はそのままシャツをたくし上げ、敏感になっている突起にむしゃぶりついてくる。
「ひんっ!」
甘くねっとりとした快感が胸を広がっていく。
それだけで僕の分身は戦闘モードへと突入してしまった。
「おや、柔らかいうちから楽しもうと思ったのに、これは失敗したなぁ……」
麻沙美先輩は硬度を確認するように下半身に手を這わせる。
その手つきがイヤらしく、体がビクビクと跳ねてしまう。
「では、折角だしこのままメインディッシュを頂いてしまおう」
そう言って、麻沙美先輩は顔を下半身に近づけ、
ジーー
っとファスナーを口で下げてきた。
「ちょ、本当に駄目です! やめ、ぶわ、ジョネス! 邪魔をしないで!」
なんとか快楽から逃れようとするも、ジョネスが邪魔で麻沙美先輩の動きを阻止することができない。
このままでは……
「それじゃあ、いただきます♪」
「アッーーーーーーーーーーーーーー!」
読み終わったら、ポイントを付けましょう!