「ヘンリーさん。では早速参りましょう。見ての通り、私はいつでもオッケーですから」
そう言って、カティが俺の腕に抱きついてくる。
Eランクおっぱいが! 大事な個所が紐で隠れているだけの、ほぼ生おっぱいが俺の腕にっ!
くっ……これは、凄い!
だが、ヨセフィーナさんの目の前で実の娘であるカティに変な事をしてはダメだっ!
「じゃあ……先ずは、俺の家に水中呼吸を可能にするマジックアイテムを取りに行くから」
「はいっ! ヘンリーさんのお部屋にお招きいただくのは初めてですっ!」
いや、俺の部屋なんて一度も言っていないんだけど。
しかし……待てよ。
基礎学校が始まり、ユーリヤが学校へ行っていて、いつも俺の部屋で眠っている幼女たちも学校だ。
つまり、今俺の部屋に行けば、カティと完全に二人っきり。
こんな格好だし、グイグイ胸を押し付けてきているし、これは……行くしかないっ!
「テレポートォォォッ!」
あんな事やこんな事を想像しながら俺の部屋へ瞬間移動すると、
「……ん? 兄たん、おかえりー! そのエルフは誰なのー?」
何故か俺のベッドで、半裸のラウラがゴロゴロしていた。
どうでも良いけど、パンツは履いてくれ。
いつも言っているけど、見えちゃいけない箇所が見えているんだよっ!
「ラウラ。こんな所で何をしているんだ? 学校はどうしたんだ?」
「……あの学校は、子供用。ラウラちゃんは大人だから、対象外」
「大人? ……あ、そうだった」
ラウラは見た目が十歳くらいだけど、実は俺より一歳年上だったんだ。
……いや、十六歳がパンツも履かずにゴロゴロしてるのは、どうなんだよっ!
「えーっと、この魔力はドワーフかしら? お嬢ちゃん。私はヘンリーさんと大切な用事があるから、ちょーっと出て行ってくれないかなー?」
「……ダークエルフ。兄たん、イロナはともかく、このエルフからは離れた方が良い。腹黒女」
「誰が腹黒女なのかしら? 変態露出幼女なら、私の目の前に居るんだけど」
「……ラウラちゃんの方が、腹黒女より露出は少ない」
「露出は少なくても、本来女として隠すべき箇所を隠していないじゃない! まぁお子様には関係無いのかもしれないけど」
……あれ? ラウラはいつも通りだけど、カティってこんな喋り方だっけ?
何となく言葉にトゲがあるような気がするんだが。
というか、互いに初対面みたいに言っているけど、二人はヨセフィーナさんの家で一度会っているからな?
まぁ、ちゃんと紹介とかもしていないけどさ。
「ヘンリーさん。ここは変な子供が居るから、他の部屋に行きましょうよ」
「……そ、そうだな。元々は水中呼吸のマジックアイテムを取りに来た訳だしな」
「……なるほど。前に言っていた、マーメイドの案内ね。仕方ない、面倒だけど一緒に行く」
そう言って、ラウラが俺の脚にしがみつく。
いや、一緒に行くって言いながら、自分では歩かないのかよ!
「ちょっと! どうしてヘンリーさんにくっつくのよ! お子様はここで寝てなさいよ」
「……ラウラちゃんは、兄たんの妻。だから、何処へでも着いていく」
「何処へでもって、さっきまでここでゴロゴロしていたじゃない……って、待って。妻って何?」
「……嫁。もしくは奥さん」
「いや、分かっているわよ。そうじゃなくて、どうして貴方みたいなお子様ドワーフがヘンリーさんの妻だなんて言うのよ」
「……ただ事実を言っただけ。兄たんは、ラウラちゃんを一生面倒見てくれるって」
ラウラの言葉を聞いたカティが、本当なの? とでも言いたげに、俺の顔を覗き込んでくる。
「まぁ、その……色々あってさ」
「…………そういえば、ルミがヘンリーさんと結婚だって妄言を吹聴していたけど、まさかヘンリーさんはロリコ……」
「違うからっ! 断じてそれは無い! というか、本当に色々あったんだよっ!」
せっかくカティとエッチな事が出来そうだったのに、千載一遇のチャンスでロリコン疑惑を向けられる。
違う、違うんだ!
何故か幼女に囲まれているけれど、俺は巨乳好きなんだっ!
ちっぱいじゃなくて、おっぱいが好きなんだぁぁぁっ!
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