「……お風呂上がりましたので、ヘンリーさんどうぞ」
「そうか。ありがとう」
「わーい! お風呂お風呂ーっ!」
カティとクレアが先に風呂へ入り、ラウラとネレーアも一緒に入ってもらうつもりだったのだが、初めての風呂を前にネレーアが怖がり、俺と一緒じゃないと嫌だ……とゴネた結果、俺とラウラとネレーアの三人で入る事になってしまった。
くっ……本当ならば、ネレーアと二人きりが良かったのだが、
「……ラウラちゃんは、普段から兄たんと一緒に入っている。だから、今更別々に入らなくてもいい」
そう言って、ラウラが頑として譲らない。
ラウラの事だ。俺がネレーアにあんな事やこんな事をしたら、止めはしないだろうが、自分にもしろと言ってくるだろう。
大人な身体なのに、何も知らない無垢なネレーアにあんな事やこんな事……具体的には、ちっぱいではない、大人おっぱいを揉みたい。顔を埋めたい。それ以上の事もしてみたい!
だが、同じ事をラウラにしなければならないとなると……それは無理だ。
なんていうか、人として終わってしまう気がする。
『あの、中身が子供のネレーアちゃんに、今ヘンリーさんが考えている事をしても、人として終わっていますからね?』
(だが、ラウラにするよりかは良いだろ?)
『……見た目が大人で中身が子供のネレーアちゃんと、見た目が子供で中身が大人のラウラちゃんでしたら、後者の方がまだセーフな気がするんですけど』
(いや、見た目的にはそっちの方がアウトじゃないか?)
『アウトですけど……というか、何れにしても、お風呂に入るんですよね!? 普通に入れば良いじゃないですかっ! 今、ヘンリーさんが想像しているような事をせずにっ!』
一体、アオイは何を言っているのやら。
目の前に、何をしても許してくれる可愛い女の子が居るんだ。
その可愛い女の子と一緒に風呂へ入るとなれば、やる事は一つ――いや、いろんなプレイをしてみたいから、やる事は沢山あるけど――何もしないなど、有り得ないだろう。
「……ヘンリー様。やはり、私も監視として一緒に入りましょうか」
「む? 監視とはどういう意味だ?」
「その……はっきり言わせてもらうと、ヘンリー様がネレーアちゃんに変な事をしそうですから」
「はっはっは。ネレーアは見た目は大人でも、中身は子供なんだぞ? 俺がそんな事をするように見えるか?」
「……見えるから申し上げているのですが」
くっ…流石はクレアだ。
俺の思考を読んでいるっ!
『あの、よくそこまで堂々と嘘が吐けますね。ネレーアちゃんに、あんな事やこんな事をしようとしているのにっ!』
(ふっ……あんな事やこんな事をする為なら、仕方の無い事だ。……だが待てよ。いっそ、監視役としてクレアも一緒に風呂へ入ってもらい、クレアにもあんな事やこんな事を……)
『逃げてっ! クレアさん、今すぐ逃げてぇぇぇっ!』
早速クレアに監視役を依頼しようとしたところで、
「……心配しなくても、ラウラちゃんが居る。問題ない」
ラウラが無い胸を張り、任せろと余計な事を言う。
「ラウラさんはラウラさんで、逆にヘンリー様を襲いかねないのですが」
「いや、流石にそれは無いから」
「……その通り。襲うとかじゃなく、夫婦の営み」
ラウラの言葉をどう捉えたのかは分からないが、クレアが小さな溜め息と共に引き下がる。
あぁぁぁ……クレアも一緒に入れば良いのに。
だが、まぁいい。
当初考えていた計画を実行するまで!
クレアとカティが、二人揃ってジト目で去って行ったので、ネレーアを連れて脱衣所へ。
ネレーアは元から全裸で、俺も水着を脱ぐだけだが、ラウラの肌に貼りつく水着を何とか脱がして、いざ浴室へ。
「お水から、白い煙が出てるー!」
「それは湯気だな。それよりも、先ずは身体を綺麗にしよう。ネレーアは、ここに座ってくれ」
「はーい!」
素直にネレーアが椅子へ座ると、何故かラウラもすぐ隣に椅子を持って来て座りだす。
くっ……これはやはり、同じ事をしろという事か。
仕方がない。ラウラはどうにかして有耶無耶にするとして、とにかく先ずはネレーアだ。
「じゃあ、先ずは身体にお湯をかけるぞ」
「あっかーい!」
「……兄たん。ラウラちゃんにも」
ラウラは自分で出来るだろ……と内心ツッコミながらも、同じ様にお湯を流し、さて……ここからだ!
「じゃあ、次は石鹸で身体を綺麗にしよう。……ネレーアは初めてだから、お肌を傷つけ無い様に、お兄ちゃんが優しく手で洗ってあげるよ」
「うん、ありがとー!」
「……兄たん。ラウラちゃんも手で洗ってー」
ふふっ。感謝までされているし、これはやるしかないだろう。
ラウラの戯言をスルーしつつ、ネレーアの胸に手を伸ばした。
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