旋風のルスト 〜逆境少女の傭兵ライフと、無頼英傑たちの西方国境戦記〜

美風慶伍
美風慶伍

中間解説【登場人物紹介一覧 & 専門用語】

【登場人物紹介一覧 & 専門用語】

公開日時: 2021年5月13日(木) 19:00
文字数:3,505

登場人物紹介一覧 & 専門用語補足


《①登場人物紹介》


[名前に〝*〟があるキャラは読者参加企画にて作成されたキャラです]

[名前の後ろの数字は年齢です。年齢の明記のないキャラもあります]


■主人公




イラスト作画・三ツ葉きあ様


【旋風のルスト】エルスト・ターナー〔17〕 ⇒ 銀髪・碧眼の二級傭兵の少女、小柄だが目端が利き知恵の回る行動派、戦杖を愛用し屈強な男性たちに混じって懸命に生きる。小隊長として他の傭兵たちを率いる。前向きな性格であり心根の芯は強い。敵対する相手には誰が相手でも絶対に引かない。


■ルストと行動をともにする傭兵たち


【ぼやきのドルス】ルドルス・ノートン〔33〕 ⇒ 少しやさぐれた三級傭兵で元正規軍人、女性の傭兵に否定的、長い茶髪で後頭部で束ねている。ボヤキとサボりが多く鼻つまみ者。だが、高速の打ち込み剣術を得意とする武闘派で正規軍では大隊長まで務めていた。


【忍び笑いのプロア】ルプロア・バーカック〔24〕 ⇒ 金髪青目が目立つ不良傭兵で3級、不真面目だが諜報や斥候には優れた才を持つ。ひねくれてはいるが悪い人間ではない。額にはちまき状に巻いたバンダナとマフラー、常に咥えているハッカパイプが目印。一番の特技はイカサマ賭博


【鉄車輪ダルム】ギダルム・ジーバス〔58〕 ⇒ 60近いベテランで飄々とした人柄の準一級傭兵、ルストを何かと気にかけていて面倒を見ている。白髪交じりの灰色の髪をオールバックにしている。軍人風の装いと白いスカーフ、左目の単眼鏡がシンボル。愛煙家で鉄煙管を常時携帯している


【絶掌のパック】ランパック・オーフリー〔26〕 ⇒ ルストの部隊では唯一の外国人で東洋系の黒い髪の持ち主の三級傭兵。武器は持たず、東洋武術を駆使して戦う。ストイックで掴みどころのない性格で弱者を見捨てない無私無欲な人柄。ルストの戦闘術の師匠でもある


【弔いのゴアズ】ガルゴアズ・ダンロック〔30〕 ⇒ ごつい名前に反して明朗で温和な人柄の二級傭兵、散切り髪の茶髪が特徴。物静かであまり多くを語らないが、細やかな気遣いができる好青年。二振りの大型の牙剣『天使の骨』を愛用し、一対多数の斬り合い戦闘を得意とする。その二つ名の由来には因縁があるが……


【一本道のバロン】バルバロン・カルクロッサ〔31〕 ⇒ 濃い茶髪の長髪の持ち主で憂いげな目が特徴。かつて正規軍人で弓狙撃手として有名だった名手。だが、ある出来事がきっかけで妻を自ら殺してしまう。それ以来、特赦の条件に傭兵として従軍する事を義務付けられている


【雷神カーク】ダルカーク・ゲーセット〔33〕 ⇒ ブラウン色の髪を後頭部で長めに束ねた、屈強な体の肉体派の元軍人。武闘派でかつては最前線で重装白兵戦部隊を率いていた猛者。拳闘による打撃戦を得意とし雷撃を発する籠手型精術武具を用いる。戦友にして親友の死をきっかけに軍を辞した義理堅い漢


マイスト・デックス/バトマイ・ホーレック〔共に21〕 ⇒ 哨戒行軍任務でルストと組んだ若い傭兵、若輩でまだ二つ名はない。経験が浅く当初は軽率だった。致命的なミスから、ルストの叱責を受け、カークに鉄拳制裁される。しかし、根は真面目で親切でありルストの実力を高く評価していた。


テラメノ・アンクリス〔25〕 ⇒ 西方司令部の正規軍人と共に傭兵の街に現れた三級通信師の女性。傭兵ではない


■傭兵の街『ブレンデッド』関連


ワイアルド・リース〔41〕 ⇒ 傭兵たちが集う傭兵の街【ブレンデッド】の傭兵ギルド支部長。かつては前線で戦っていたが、負傷から右足が不自由になり現役を退く。傭兵たちが一目置く人物


リアヤネ・シダル*〔36〕 ⇒ 傭兵の街ブレンデッドの目抜き通りにある食事処兼飲み屋『天使の小羽根亭』の女将。既婚者で一人娘のセレヤネちゃんがいる。温和でめったに怒らない


マオ・ノイル*〔19〕 ⇒ 東方のフィッサール連邦から流れてきた行商人の女性。主に扱う品物は薬や本草、漢方医としての心得もある。どっしり構えた義侠心ある女傑。ルストの親友でもある


オダ・ホタル*〔18〕 ⇒ 東方国フィッサールの更にその先のエントラタから流れてきた旅芸人で弦楽器が得意。飄々としたさばけた人柄。大抵はマオと一緒にいることが多い。ルストの親友でもある


シミレア・ジョクラトル*〔年齢不詳、外見的には20代後半〕 ⇒ 武器商人にして武器職人、現在の拠点はブレンデッドの街。フェンデリオル全土に支店と弟子を持ち強力な情報網を持っている。ルストの隠れた協力者でもある。明るいブラウンヘアとブラウンの瞳、細密編みセーターとくわえタバコがトレードマーク



■中央政界、及び侯族関連


エライア・フォン・モーデンハイム ⇒

高家モーデンハイム家のご令嬢で2年前に失踪した。表向きは隣国へと留学と言う触れ込みになっているが――


ユーダイム・フォン・モーデンハイム ⇒ 高家モーデンハイム家の先代の当主で今は隠居の身。エライアの祖父に当たる人物。エライアの身を案じ、エライアの出奔を後押しする。老いてもなお壮健な人物。


セルテス・セルダイアス ⇒ ユーダイムの側近秘書、兼、執事。エライアの理解者でもある。


ミライル・フォン・モーデンハイム ⇒ エライアの実母。出奔した娘の本心を理解し支持しつつも、その身を案じている。 


■エライアの友人たち


コトリエ・マーヤ・クライスクルト*〔17〕 ⇒ 十三上級侯族の一つクライスクルト家の令嬢


レミチカ・ワン・ミルゼルド*〔17〕 ⇒ 十三上級侯族のミルゼルド家令嬢、エライアのライバルを自認、フォルデルの娘


ノツカサ・ロロ*〔14〕 ⇒ ミルゼルド家メイド、レミチカ専属、健気で忠実。無口。


チヲ・チーウー*〔20〕 ⇒ フェンデリオル中央首都大学学院生にして留学生、南方のパルフィア国出身


トモ・クドウ*〔19〕 ⇒ 北の隣国・ヘルンハイトの国立科学アカデミー主席研究員。


アルトム・ハリアー*〔30〕 ⇒ フェンデリオル国、国立中央アカデミア大学院教授、エライア、レミチカ、コトリエ、チヲの恩師


■フェンデリオル正規国軍関連


リザラム・マオ・レオカーク*〔45〕 ⇒ 中央首都オルレア・巡回警備部隊大隊長、十三上級侯族の一つレオカーク家の人間


エルセイ・クワル少尉 ⇒ リザラムの部下にして、巡回警備部隊の小隊長。エライアとは先輩後輩の間柄らしい、


ガロウズ・ガルゲン ⇒ 西方司令部の作戦司令部所属で階級は少佐


ゲオルグ・マーガム ⇒ テラメノを通信員として引き連れ傭兵の街・ブレンデッドに現れた正規軍人



■その他の人々


ニゲル・フェレス*:黒猫の異名を持つ謎の女性



《②専門用語補足》


・傭兵(職業傭兵):フェンデリオル国において正規軍人を補佐し、戦争に必要な兵数を補う目的で設けられた戦闘専属要員。傭兵ギルドに登録することで傭兵になることができ、3級から2級、準1級、1級、特級と5つの階級がある。傭兵には外国人でもなる事が可能で、また3級傭兵は偽名でも登録可能、しかし2級以上は実名登録と優れた武功が必須となる


・傭兵ギルド:フェンデリオル特有の制度である職業傭兵を管理統率する組織。フェンデリオル国内各地に支部がある


・傭兵の街:傭兵ギルド支部が置かれた街のことで、傭兵に関連する産業や、傭兵の生活を支援する業種で賑わっている。同時に傭兵集団の駐屯基地としての性格も持っている


・二つ名:優れた傭兵や軍人に与えられる別名で、特に傭兵は二つ名を持つようになって初めて一人前とみなされる風潮がある。ましてや自分でかってに名乗っても誰も相手にしない。二つ名を持つと本名ではなく二つ名で呼ばれるようになる


・侯族:フェンデリオル国における上流階級身分のこと。侯族でなければ国政に参加できない。他国における貴族と似ているが、一定の功績があるフェンデリオル国民であれば誰でもなる事が可能である。その功績度合いや家格により下級・中級・上級と別れている


・上級侯族十三家:フェンデリオルの上級階級である侯族の中でも特に家柄の高い13の高家の上級侯族を指して言う言葉。フェンデリオル国建国のさいに特に武功のあった13人の人物たちの末裔とされている。十三上級侯族とも言う


・精術:フェンデリオル太古より伝わる精霊科学の一種で風火水地の4属性からなる。ただし現在では失伝している


・精術武具:失伝した精術伝承を復刻するさいに編み出された技術で、武具や道具にミスリル素材を使うことで、武具/道具そのものが精術の効果を発揮できるようにしたもの。様々な機能や形態が生み出されているが、使用する者との相性が重要となる。特に優れた精術武具は名前が与えられ【銘入り】と呼ばれる


■■地図


■オーソグラッド大陸地図



■フェンデリオル西方領域拡大図




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