・一人の傭兵少女〝エルスト・ターナー〟はついにワルアイユを救った。
仲間たちとともにトルネデアスの軍勢を打ち破り、その黒幕であるアルガルドの当主、デルカッツを討ち取った。その勝利とともに武名はとどろき、人々から称賛の声が上がる。
フェンデリオルの国中に『旋風のルスト』の名はとどろき、国中を駆け巡る。
その名声はまさに『英雄が如き』
だが、ルストの戦いの物語はこれで終わることはない。
軍部が、侯族社会が、そして、かつてのルストの過去が、彼女を激動の渦へと飲み込み始める。
それは『2年前のあの夜の出奔劇』の結末に他ならなかった。
さらに、新たに『アルセラの新領主就任問題』が持ち上がる。
ワルアイユ動乱解決の名声はルストのもの、アルセラの新領主としてふさわしいか否かとは別問題だとされたのだ。アルセラは領主としての威厳を新たな形で示さねばならなくなってしまう。
そして、その試練の場として、西方国境戦闘の勝利を祝う『祝勝会』が開かれる事となったのだが
傭兵少女『エルスト・ターナー』の長い旅路の終着点への物語が始まる。
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