坂の途中 振り返ると
パノラマに広がる 歴史の街並み
淡く曇る 色のない街並み
雲の流れる音
風の止まる音
雪の舞い降りる音
太陽の回る音
聴こえるはずのない音が聴こえる
不思議な街
戦国 江戸から 昭和へと
目まぐるしく街並みが変わっても
恋のからくりは変わらない
とても単純で とても難解で
科学の力じゃ解明できない
歴史のひだに織り込められた百億の恋
百億の涙がひとつの湖を作り
絶えぬ祈りは連なる山々に吸い込まれ
想いの炎は街を覆い
灰になるまで燃やし尽くす
歩いて 歩いて
今日もまた歩いて
わたしもあなたも歴史の一部を生きている
歩いて 歩いて
またひとつの歴史を作るために
幾千億の恋の歴史を
この世界に織り込むために
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