ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
嘘でした。嘘でした。嘘でした。嘘でした。
もう、SNSでフェミや左翼が、どんなにムカつく事を書き込んでも、
「え〜、そんな事を言ってると、異常事態が起きた時に、俺達男は女を助けてあげられなくなりますよ〜wwwww」
なんて「はい、論破ぁ〜wwwww」をやったりしません。
助けて下さい。
俺の意識は有るのに、事実上、俺の思考は止まっていた。
ショッピングモール内で起きた謎の大爆発。
その中で……。
奇跡的に、俺はほぼ無傷で助かっていた。
でも……。
頭が真っ白になって……くだらない事はどんどん頭に思い浮かぶのに……何をすればいいかは何も思い付かない……。
その代り……。
1人の……下手したら、「メスガキ」と呼んでも差し支えないような外見の若い女が、必死になって怪我人の応急措置を続け……。
ん?
その時……。
「うわああッ‼」
……自分では、そう叫んだつもりだが……銃声に混って自分の耳に入る俺自身の悲鳴は……喉を掻き切られた豚みたいな……か細い声だった。
突如として現われた、いかにもな「特撮ヒーローものの悪の秘密結社の戦闘員」みたいな姿をした連中。
そいつらは……救護活動をやっていた若い女を銃撃し始め……。
ああああ……。
こ……こいつらは……現実世界で活動しているリアル「悪の秘密結社」の1つ「鬼類誅戮護国崇神団」だ。
「今さらだが……間違いないな」
上級戦闘員らしい奴は、女を蜂の巣にした後、部下に尋ねた。
「はい、前にも我々が起こしたテロ現場で……」
ズキュ〜ンッ‼
「テロではない。言葉の乱れは心の乱れだ」
上級戦闘員は自分の問いに回答した部下をヘッドショットした後に、そう言った。
「あっ……あ〜……前にも我々が起こしたこのような事象の現場に偶然居合わせて、救護活動を行なっていたので不審に思い身元を洗いましたが……過去に消防隊員・レスキュー隊員・救急指定されている病院に勤務する医療関係者などの職歴は一切有りませんでした」
別の戦闘員が、そう答えた。
「そうか……。あ〜、善良な一般市民の皆さん。これは独り善がりな正義に取り憑かれ『正義の暴走』を行なっている暴徒の可能性が有る者を始末しただけだ。お騒がせした。では、ごゆっくり建国記念日のお休みを楽しんでくれたまえ」
そう言って、悪の組織の戦闘員達は……悠々と、このテロ(多分)の場を立ち去っていき……。
え?
えっ?
え……え〜っと……どういうこ……あ……。
そうだ……たしかに……いきなり目の前で、こんな事が起きたら……俺みたいな普通の人間は、怪我がなくても固まって何も出来なくなり……もし、その中でも冷静に人命救助が出来る奴が居るとするなら……人の生死に関わる仕事をしてる奴か……さもなくば……。
次に「鬼類誅戮護国崇神団」が公衆の面前に姿を現わして堂々とテロを行なった際のニュース映像では、奴らに立向うヒーロー「鬼面ソルジャーズ」には欠員が出ていた。
一番小柄な……女のメンバーだった。
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