第1章まで拝読しました。
物語にはあまり触れずにレビューするなら、中々、調べられ、丁寧に構成された作品です。
異能や伝承の類の話は多岐に渡っており、調べた情報や考察と言う名の現代情報をこの作品に上手く還元して構築出来ていると考えます。
異能でありながら、しっかりと現代の基盤を損わず、作品を展開しているのは上手いです。
まさに2004年代に連載されていた”風のスティグマ”を現代風にリファインドして、最適化された様な構成です。
更に主人公のみなと君は、平凡な様に見えて、物語を読むと筋の通った良いキャラクター性をしており、今のところキャラが一貫しているので違和感や不快感はなく、その精神の在り方は平凡でありながら高潔であり、人間らしい高慢な類もなく、その点、俗人ではない人間性がよく描けており、その性格故に半神になった事への理由付けもしっかりしています。
義理の姉のみなと君への禁断とも思える淡いヤンデレらしさもまた、魅力であり、中々、王道的に兄弟愛が構成されているのもまた、魅力の作品です。