青空には白い鳩が飛び回り高らかに響く教会の鐘の音。
「おめでとうフィアナ、幸せになるのよ」
「フィアナが結婚だなんてね……わたしとっても嬉しいわ」
盛大な拍手を送りにこやかな笑顔で姉とルチアさんにお祝いされ私は照れてしまう。
「フレン、フィアナを泣かせるようなことがあったら俺が許さないから、覚悟しろよ」
「フィアナを不幸になんかさせたら許さないからな、絶対に幸せにさせろよ。それが出来なかった時はお前一発殴ってやるからな」
「肝に銘じておく」
私の隣に立つフレンさんにルシアさんとルキアさんが怖い顔で言う。それに彼が冷や汗を流しながら答えていた。
「お兄様、おめでとうございます。ぼくも嬉しいです」
「フレン様、お祝い申し上げます。それと、レオンにも来るように誘ったのだけれどあいつこういう場にはなれてないから行かないって聞かなくてね。代わりに伝言を頼まれたわ。フィアナを守れなかったらその時は、命はないと思えってね」
「だ、大丈夫だ。絶対に守り通すと誓おう」
紙吹雪の向こうで微笑むアレンさんとドロシーさん。彼女がフレンさんの耳元で何事か話していたが賑やかな声にかき消されよく聞こえなかった。
「フィアナ、お母さん貴女の花嫁姿が見れて嬉しいわ。きっとあの二人も今頃天国で喜んでいる事だと思うわ」
「フィアナ、今日は綺麗だな。お父さんも嬉しいよ」
「今まで本当の娘のように育てて下さり有り難う御座いました」
涙ぐみながら私に声をかけてきたお母さんとお父さんに私は心からの感謝の気持ちを述べると頭を下げる。
こうして皆に祝福され私とフレンさんは結婚し夫婦となる。明日からは王宮での暮らしとなると思うと緊張してしまう。なんたって王妃様になるんだからね。私なんかに務まるのかどうかわからないけど、当面の間はメイド長のアンジュさんを私のお世話係として就かせてくれるというし、王宮での作法とかはフレンさんやアレンさんそれにドロシーさんが教えてくれると言ってくれている。知らない人から教わったりお世話になるのは緊張してしまうし申し訳なく思うので見知った人が関わってくれるのは有り難い。
ここから私の新しい人生が幕を開ける事となる。しっかり王族の教育を受けてフレンさんに恥をかかないように心がけよう。青い空に向かい私はこれからの生活に思いをはせた。
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