カクヨムとアルファポリスではPV報酬制だった。他にも電子書籍での販売とか出版申請とか色々目指せるものはあるのだけど、底辺作家にとって分かりやすいのはとりあえずPV報酬だった。

　ノベリズムについて調べ、契約作品とかノベポイントとか独自のワードについて読み、なかなか覚えられなかったり混同したり意味が分からなかったりしたのだが、どうやら「契約作品じゃなくてもPV報酬が得られるらしい」と知った。ノベリズムで得られるのは貢献スコアだ。

　私は外部からアクセス数を集めることにした。PV報酬ならばユーザー様からのアクセスであろうと外部からのアクセスであろうと関係なく稼げるはずだからである。

　で、それなりにアクセスを集め、貢献スコア付与日を迎えた。

　が、初めての付与日、貢献スコアは付かなかった。

　アクセス数が反映されるのはもう少し後なのかな？

　そう思って迎えた翌週、貢献スコアを確認すると、貢献スコアが１付いていた。

　え、１！？

　過去作品を持ってきてそれなりに投稿したし、リンクを貼ってアクセス数を集めたし、評価も少しいただいたのに１！？

　私はショックを受けた。

　その後別の週に貢献スコア３を得て貢献スコア４となったが、その後貢献スコアは上がらなかった。

　私はどんよりとした。張り切ってお気に入りの作品をノベリズムに移し、画像付き作品も投稿し、力を注いだアカウントに愛着もあったのに、これはPV報酬率がカクヨムより悪いんじゃないか。

　が、これはノベリズムへの誤解であった。

　先程の話について考えてみる。今後広告が導入される可能性はあるが、現時点ではノベリズムに広告はない。広告がなくストレスフリーに読める……それもノベリズムの売りなのかもしれない。そしてノベリズムの収益を支えていると思われるのは契約作品である。

　このあたりのシステムは私は詳しくない。間違っているかもしれない。が、外部からのアクセスにノベリズムが報酬を支払うのはメリットがない。アルファポリスやカクヨムなら外部から来た人が広告をクリックして収益が発生したりするだろうからユーザーであるかないかはそんなに関係ないが、ノベリズムにとってはユーザーじゃない人こそ関係ない。

　じゃあ貢献スコアの「貢献」とは何か？

　私はほとんど貢献スコアを得ていないのでこれも分からないのだが、他の人にいただいた情報を見ていくと、どうも評価・レビューなどの「ノベリズムユーザーからの反応」が貢献スコアに繋がるようなのだ。

　ということで、ノベリズムユーザー様からの反応を得られた方はちゃんとノベリズムから貢献スコアを受け取れたらしい。リンクを貼って外部からアクセスを集めようとした私は「こんなに宣伝したのに意味がなかった」とガッカリしたが……。

　さて、契約作品ではなく収益を生み出していない作品にノベリズムが貢献スコアを支払うわけは……。一般ユーザーがノベリズムに「貢献」したこととは何だろう。それは「定着率」……だろうか。

　一般作品でも面白いものが多ければユーザー様が増え、そして定着し、面白そうな契約作品を見つけて読む。そしてまた一般作品なども読みながら読書活動を続け、その間に面白い契約作品は増える。……と、読者様をノベリズムに呼び込んだり定着させたりする、それが一般ユーザーの役割というところか。

　一般作品でなく電子書籍的な有料作品だけを販売するとか、小説投稿サイトではない形にするとか、そういう方法もあるのだろうけれど（サイト運営とか経営に詳しくはないのでよく分からない）小説投稿サイトであるということは一般作品も必要であり貢献しているということか。

　私はサイトの運営とかシステムとかそういったことに疎いので、見当違いなことを言っているかもしれない。が、「あっちこっちのサイトでリンクを貼ってアクセス数を上げたのに全然PV報酬ないじゃん！」と言う方が場違いの見当違いなのだ。多分。

　ノベリズム様の目線で考えよう。ノベリズムへの貢献とは何か。どういう人に貢献スコアを払いたくなるのか。……。

　貢献というなら面白い作品でユーザー様を定着させることもそうだけど、そもそも呼び込まないとなぁ。それも書き手だけでなく読者様を。

　じゃあポイントサイトやアンケートサイトのように「友達紹介」を取り入れてはどうだろう。ユーザー向けにバナーを発行し、ユーザーはバナーをブログやSNSに貼り付けてノベリズムそのものを宣伝する。で、「ノベリズム面白そう！」とバナーを通じてノベリズムに登録する人が増えたり、知名度が上がればノベリズムもハッピー、友達を紹介したユーザーに特典貢献スコアを付与すれば宣伝したユーザーもハッピー。

　……っと、元々ポイントサイトやアフィリエイトやブログなどやっていたからそっちの癖が出てしまった。悪くないような気がするがノベリズム様にはノベリズム様の考えがあるし、私のような素人に分かることじゃないな。小説投稿サイトで友達紹介システムとか見たことないし。

　しかし、私が外部サイトで「ノベリズムで投稿しています」と宣伝し続けアクセスを集めようとするのは長い目で見るとまぁ良い手かもしれない。カクヨムやアルファポリスなど小説投稿サイトのユーザー様なら他のサイトにも興味あるかもしれないし、私が「ノベリズムで投稿しています！」と書き続けることでノベリズムを知らない人の目に触れ、「ノベリズム？」と気になる人もいるかもしれない。

　今はまだ私は人気作品も書けていないし、投稿作品の閲覧数も一桁、貢献スコアも一桁だったりするが、ちゃんと面白い作品やお役立ち情報を投稿してたくさん貢献スコアを得ている人もいることを情報としていただいたので、元気が出た。私もノベリズムの宣伝をしつつ、ノベリズムで評価を得ることを目指してのんびり活動しよう。

　ノベリズムはアップロードした画像の画質が良いとか、サイトが見やすいとか、無言で評価することもできるとか、ユーザーの作品一覧の並びが独特だとか（多分更新した作品だけでなく最近アクセスがあった作品も一番上に来る）、作品の目次ページの下に表示される「読者はこんな作品も読んでいます」の欄が見えやすくて目立つとか、他のサイトとは違う良いところがいっぱいあるのだから。

　と、私がノベリズムにたどり着くまでの経緯は大体こんな感じである。

　ちょっとうろ覚えだったり記憶違いだったりというところもあるかもしれない。詳しい経緯というか記録は「【アルファポリス・カクヨム】小説投稿サイトごとに違いがあるのか……。アルファポリスの収益還元システム『投稿インセンティブ』を研究中。」「無料で文章やマンガを投稿して稼ぐならアルファポリス？　投稿インセンティブ研究中【5ヶ月で1000円分換金達成！】」にある。