底辺作家でも収益化したい! 小説家になろう→カクヨム→アルファポリス、そしてノベリズムへ…… 小説投稿サイトを旅する底辺作家の記録

才能はないけど金銭欲は強いんです。凡才にも夢を見せてくださいッ!!
月澄狸
月澄狸

これまでの経緯

アフィリエイトに失敗した私はカクヨムロイヤルティプログラムに参加することにした

公開日時: 2021年4月18日(日) 20:13
更新日時: 2024年2月2日(金) 21:09
文字数:3,441

【重要】

2024/1/10、アルファポリス様からルール変更のお知らせがありました。

この連載に書いてある内容は、ルール変更以前の古い情報が多くなっていますので(一話完結エッセイをたくさん投稿する話など)、ご注意ください。





 ある時私はアフィリエイトブログのアクセス解析を見ながら唸っていた。



 今まで一獲千金を夢見てA8.netファンブログでアフィリエイトを続けてきたものの、なんの成果もなかった。A8.netの広告を貼っても結果が出なかったり、紹介できるものが底をついたりしたためにAmazonアソシエイトにも参加し、時には毎日投稿を続けた。雑記ブログながら自分なりに工夫してきたつもりだ。しかしアクセス数は常に微々たるものだったのだ。


 それがようやく、ある時ゲームのブログ記事で大当たりした。偶然、以前書いた「どうぶつの森」の記事があつ森ブームの煽りを受けて急上昇したのだ。

 いや、ブログ運営が上手い人からしたら大当たりでもなんでもないのかもしれない。が、そのアクセス数を見て私は舞い上がった。200や300に昇り、時には600アクセスを越えたのだ。

 ブログの「日記・その他」ランキングで135781ブログ中4位を取り、1つの記事だけで1日のUU数が400近くになったこともあった。

 ついでにアメブロの方でも、投稿していた関連記事のアクセス数が上昇し、ブログ全体でベスト216アクセスを更新したりした。


 ゲーム記事でチャンスを得た私は、ポケモンの記事も書いたりして地道にアクセス数を増やした。

 だが途中で気が付いた。アクセス数が全然成果に結びついていないのだ。

 収益はほぼ0だった。



 えっ、なんで?

 関連広告は貼ってあるのに。リンクで関連記事への導線も入れているのに。なんで成果が出ないんだ?


 アクセス数が増えさえすれば成果が出ると信じてブログを書き続けてきた私は、疑念を抱き始めた。

 アフィリエイトは継続が大事だと聞いた。「とにかく100記事書け」とも聞いた。SEO対策についてもちょっとは調べて試した。実際アクセス数は増えた。

 完璧ではなかったかもしれない。でもプチフィーバーで毎日100アクセスを越えているのに、こんなに結果が出ないものか?



 その後しばらくブログのフィーバーが続き、1記事だけアクセス数が高く、最新記事へのアクセス数は相変わらずほとんどない状態が続いた。やがてブームが過ぎ去ったのか、ライバルたちがより良い記事をアップしたのか、フィーバーは終わった。私の手元には何も残らなかった。



 何なんだこれは! 私は激怒した。が、怒りを向ける場所もない。勝手に夢見て勝手に夢破れた、ただそれだけである。


 私は思った。アクセス数の上昇がちゃんと成果に反映されればいいのに。アクセス数が上がったら上がっただけ報酬に繋がればいいのに。せっかくアクセス数が上がったのに何にもならないなんて理不尽すぎる。


 そこで私は、今まで「無料で稼ぐ方法」などの情報でチラチラ見かけてきたかもしれない小説投稿サイトについて本格的に調べ、カクヨムはPV報酬制の上に投げ銭システムの導入も検討していると聞き、ついにカクヨムの門戸を叩いた。





 こうしてカクヨムに登録した私だったが、実は小説投稿サイトでの活動は初めてではなかった。以前「小説家になろう」にいたことがあったのだ。


 小説家になろう……サイト名からして魅惑的である。たしか小説家になろうの名を初めて知ったのは新聞の広告で、そこには小説家になろうで開かれているコンクールの情報が載っていた。

 いや、公募ガイドの情報だったかな? まぁいいや。とにかく私は元々小説家になろうにいたのだ。


 だが小説家になろうの風潮は私には厳しかった。何やらギラギラした好戦的な人が多く、エッセイも好戦的なものが並んでおり、人々の間には「積極的に批判しあうべき」とか「学歴自慢」的な空気があった。

 私が感じたものであって実際どうだったかは知らない。が、辛口コメントが多い・あえて気に入らない作品に気に入らない旨をコメントする人が多いというのは事実かもしれない。


 その方がありがたい、切磋琢磨したいという人にはこの上なく良い環境だろう。が、私はその風潮が苦手で、せっかくの創作意欲もしぼんでしまった。そして小説家になろうを離れたのだった。



 さて、カクヨムの空気はどうか。結論から言うと、手厳しいコメントをいただいたことは一度もなかった気がする。温厚な人が多く、優しげな作品も多く、柔らかな空気が流れている。同じ大手小説投稿サイトだというのに、所変われば品変わるものだと思った。


 が、とにかくアクセスがない。私はあまりのアクセス数の少なさに仰天した。

 しかしA8.netファンブログでも最初はそんな感じだった。ここで諦めたりせずに書き続ければいつかアクセスが増えるだろうし、カクヨムではアクセスが増えただけすべて収入に繋がる。

 今後こそ換金するぞ。私は気合いを入れた。


 検索に引っかかりやすいのは小説よりエッセイだろう。だから私はエッセイ連載にも力を入れた。これといって持っている情報はなくても、わりとしっかりテーマを持たせて意見を書いた文章なら検索に引っかかり、誰かが読んでくださるだろう。

 私は書き続けた。そしてA8.netファンブログやアメブロからカクヨムへとリンクを貼った。カクヨムに投稿した作品の紹介ブログも作り、紹介ブログをまとめたリンク集的ブログも書いた。SEO対策の「被リンク効果」を狙ってやれるだけのことはやった。



 結果として今、カクヨムの連載エッセイには毎日数アクセスあり、時には10アクセス、20アクセス、30アクセスと数字が上がることもある。カクヨムの「うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)」は103話投稿中でPV総数が3315、連載「【アルファポリス・カクヨム】小説投稿サイトごとに違いがあるのか……。アルファポリスの収益還元システム『投稿インセンティブ』を研究中。」は83話更新中でPV総数は1611となっているのだ。方向性としては間違っていなかったはず。


 ただ……。私は知らなかった。カクヨムの換金率は底辺作家にとっては非常に厳しいことを。


 カクヨムでの報酬はリワードというポイント(?)で貯まるが、まず3000リワード貯まらないと換金できない。そして「カクヨムリワードは、カクヨムリワードが付与された日から12か月間に限り、有効とします。 カクヨムリワードが付与された日から当該期間内に新たなカクヨムリワードが付与された場合であっても、当初に付与されたカクヨムリワードの有効期間が延長されるものではありません。」と書いてある。要は1年以内に換金を達成しないと、最初に得たリワードから順に消えていくのだ。


 リワードについては1リワード=1円である。

 さて、カクヨム歴1年を越えた私のリワードは今どうなっているか。現在のリワード総数は……。なんと「157」だ。

 毎日それなりにアクセス数は得ているし、月の広告表示PVは500を越えることもある。でもリワードは157。現実はやはり厳しかった。


 現在カクヨムでの私の作品数は22。その中の連載エッセイ2つは13万字を越えている。

 月ごとの獲得リワードは作品数やエピソード数が上がる毎に少しずつ増えてはいるが、それでも2ヶ月前の2月分の獲得リワードはたった23である(リワードが付与されるまでに2ヶ月くらいかかるらしい)。

 せっかくアクセス数を稼いでも月に100円も得られない。そして万が一月に100円稼げるようになったとしても、換金額には及ばない。換金するなら月に300円以上は稼がないといけないのだ。




 ……と、カクヨム活動を1年と4ヶ月ほど続けた今このような結果になっているが、このような結果になるであろうことはもっと早く……1年ほど前から分かっていた。どう見ても換金に到達できる様子がないと。


 私は「実力がないからアクセス数が少ないんだ。もっと宣伝すれば良いのだし、もっと良い作品を書けば良いのだ」と思いながら試行錯誤していた。

 そもそも賞を取って作家になるとかでも、非常に狭き門であり、何事も簡単にできるはずがないのである。だからこの換金率も当然なのだろうと思っていた。

 当たればお金になるという夢があるだけありがたい。なんとしてもカクヨムで夢をつかむんだ。心折れてはいけない。


 と、ブログからカクヨムにリンクを貼り続けていたある日、転機が訪れた。

 2020年7月頃のことだった。

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