ケルス・プロテイティック その騎士は『最凶』だった。

公開日時:2020年9月7日(月) 10:07更新日時:2020年9月7日(月) 10:07
話数:1文字数:1,246
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あらすじ

かつてこの世界には『最凶』がいた。

剣を持たせれば、剣聖と張り合い、

槍を持たせれば、星のように走り、

弓を持たせれば、矢は流星となり、

斧を持たせれば、森林が無くなり、

槌を持たせれば、多くの山を崩し、

盾を持たせれば、障害から防ぎ、

魔を持たせれば、戦場を一蹴をし、

智と力を持ち合わせていた。

無数の栄光、無数の戦場、無数の戦利品、

だがそのようなものを持ちながら、その者は勝利も敗北も持ち合わせていなかった。

なぜなら、彼には「人の心」を持ち合わせていなかったのだから、

 

それから何年か経ち、彼は騎士をやめていた。

騎士をやめ、平凡な村男として生きていた。

だがその平凡な生活もほんの少しの物で、彼はグリム・カタルノールの運命は戦場の所しか知らない。