フィクションである。でもifノンフィクションとして読んでみると、非常に興味深い。今までの日本人はずっとディズニーランドTVを観て、ディズニーランド新聞を読み、ランドの中で眠っていたのだなーと、ランドの外に出て初めて気付く。そう気付いた瞬間に両目のレンズは割れてしまう。新世界にダイブだ。
作家さんは、才能をひけらかすでも無く、淡々としたテンポで語り続ける。それがいい。読者の心が作品に入り込める「間」を創り出してくれるから。心地よいのだ。日本の大恩人である田中角栄さんに想いを馳せながら続きを待つ。連載中故に、現時点での評価は8とさせて頂きたい。