「よっしゃーーー!! 俺は勇者なんだーーーぞ!! って、あれ?? 同接が?! 凄いぞ!! 1万5千!!」
「お前は配信用webカメラを巻き付けているので、広報勇者でもいいのではないか?」
「テント張りました。フウーーー、疲れましたが、皆さん。もう、休憩の時間ですよ。ランダルさま添い寝も護衛も私に任せて下さい」
俺とスザンヌがリルリスの方を同時に向いた。
「まだ戦闘中だーーー!!」
「疲れてなどない!!」
ライズ国王「リルリスよ。今はそれより戦闘配信だ。雑魚モンスターでは、国民は安心感がほんの少ししか得られないかも知れぬからな。そこでだ。勇者の旅先も隅々まで配信するのだ。険しい道のりを延々と歩く。ギルドで決してできない依頼を受ける。落とし穴に落ちると、そこはスザンヌのスカートの中が丸見え。疲れ切った姿の勇者。などなどを、配信させるのだ。……と、ランダルよ。リルリスにそう、しかと、伝えよ」
ライズ国王からの新たな書き込みが、右目の端に現れた。
だが、俺は戦闘に集中する。
あっという間に、雑魚モンスターを何十体と斬り伏せたのだが、一体だけがまったく傷一つすらついていなかった。
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