『死体を喰らう』ことで強くなる設定と、kiki先生の持ち味であるグロ・ゴア描写が噛み合った復讐譚。
タイトルやあらすじからわかる通りの血生臭さと仄暗さだが、反して読み口は軽く、スナック感覚で大虐殺が楽しめる。
ビルや魔導銃、シェルターといった近代的な要素が世界観に組み込まれているが、大枠は『追放令嬢』と『復讐』から成り立っていて、web小説に慣れ親しんでいる読者なら違和感なく楽しめるだろう。
グロ・ゴア描写は強めであるため、そういったものに抵抗がない読者向けにはなるが、果樹園のようにサクサク『人間の首が刈り取られていく様』はいっそ清々しい。
隙間時間にジェノサイドを一口、いかが?