教室に入り、お互いの席に着く。
「そう言えばそうちゃん!委員決めたとか言ってたけど、何委員にするの?」
来蘭が聞いてくる。
なんにも俺の構想は伝えてない。
「まぁ任しておけ」
と言うと、担任が入ってきた。
「よーし今日は、昨日言っておいたように委員を決めていくぞー!全員なんらかの委員についてもらう。どの委員も男女1名づつ計2名になるように決めていくからな」
前後左右の子達と相談し始めて、ざわつく教室内
「まずはこのクラスをまとめて行く学級委員長と副委員長からだなー、誰かやりたい奴はいるかー?」
よし来た!!
来蘭の手を掴み、勢いよく2人で手を挙げた!
「はい!俺が学級委員長やります!副委員長は来蘭がやります!」
「ちょ、ちょっとそうちゃん!聞いてないよ!」
慌てる来蘭
「おぉ!〈赤青コンビ〉でやってくれるか!学級委員長、副委員長から決まるなんてのは助かるな。よし、この後の進行は2人に任せよう。2人前に出てこーい!」
「行くぞ来蘭!」
来蘭の手を取り教壇に2人で立った。
予想通り、保健委員や図書委員あたりは人気で、希望が殺到した。
希望者が多かった保健委員希望のやつらを男女別に集めさせて、ジャンケンをするように指示をした。
「来蘭!決まったやつの名前を黒板に書いて行って!」
「う、うん、わかった。」
来蘭はちょっと不安げな顔をして戸惑ってる...
「来蘭?」
黒板を向いていた来蘭が振り返る
俺はそっと手を差し出した
来蘭は一瞬「?」って顔をしたが、笑って手を重ねて来た。
教壇の下で、みんなにわからないように手を繋ぐのは、ちょっとした秘め事のようでドキドキした。
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