一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった

キミと駆け抜けたアオハルDays
退会したユーザー ?
退会したユーザー

屋上2

公開日時: 2021年5月30日(日) 14:14
更新日時: 2021年5月30日(日) 21:57
文字数:1,016

〈奏太side〉

俺はカフェオレ、来蘭はいちごみるくっと。

2つ飲み物を持って屋上へ向かった。

屋上の扉を開けて、ぐるっと見渡して来蘭を探した。

ん?あれ来蘭か?

手で顔を覆った来蘭の前にしゃがんでる男がいる。

「俺の来蘭に何してんの?」

.

.

.

.

.

来蘭のパンツを見られたー?

え?

彼氏の俺もまだ見てないのにー?

腹立つ、腹立つけども...

めちゃくちゃ来蘭がショック受けちゃってるじゃないかよ...

「来蘭?大丈夫?」

「そうちゃんごめんなさい...知らない男子に見られちゃった...」

かわいい...腹立つけど...かわいい...

ごめんなさいって言うところがたまらない。

俺のものなのに見られちゃってごめんなさいってことでしょ?

あの男は許さないけど、来蘭は許す。


来蘭の後ろに座り、しょげたままうなだれる来蘭を俺の足の間に入れて、後ろからぎゅっとして言った

「来蘭には怒ってないよ、ばかだなぁ...

あの男には腹立つけど...」

うなだれてた来蘭が顔を上げて、ゆっくりと俺の顔がある方を振り返った...

来蘭がゆっくりと瞬きするから、たまらずに唇に触れてしまった...

次の瞬間、絶対来蘭に怒られると思って覚悟したら、来蘭のくちびるが俺の唇に触れた...

予想外のことに、思考回路が停止する。

すると、前を向いてしまった来蘭が

「水色...」

とだけ言うから

「ん?」

意味が分からず聞き返す

「今日のパンツの色...あの人に知られて、そうちゃんが知らないんじゃ嫌だから...」

そのまま後ろにぶっ倒れた...

降参です...

俺の足の間に居た来蘭が

「恥ずかしい」

と小さく言った。

俺は起き上がって、もいちど後ろからぎゅっとした...



〈来蘭side〉

「美味かったー!」

そうそうちゃんに言われて、ホッとしながら自分のお弁当の蓋を閉じた。

2つのお弁当箱をランチバッグにしまうと、そうちゃんがごろんと寝転がって、わたしのひざに頭を乗せた。

「来蘭の匂い、俺好き...」

そう言ってわたしのひざで目を閉じるそうちゃん...そんなそうちゃんが愛おしくって、思わず頭を撫でていた...

「このまま午後の授業サボっちゃうか?」

とか言うから

「だーめ!」

と言って下を向いたら、そうちゃんの両手がすうっと伸びて、わたしの両頬に触れて、そうちゃんの顔が下から近づいて来て、チュっとkissされた...

「そうちゃんはkiss魔だよね...」

と言うと、またわたしのひざに頭を乗せたそうちゃんは、いたずらっ子のように笑った。






読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート