一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった

キミと駆け抜けたアオハルDays
退会したユーザー ?
退会したユーザー

屋上

屋上1

公開日時: 2021年5月30日(日) 14:08
文字数:734

4限目の終わるチャイムが鳴った。

「やっとお昼だー!来蘭ー、どこで食べるー?」

「屋上とか行けるのかなー?」

「行ってみよっか」

2人分のお弁当を持って、屋上に行ってみることにした。

「飲み物買ってから行くから、来蘭先に屋上行って場所取っといて」

と言うそうちゃんに

「わかった!」

と返事をして、屋上へと向かった。

屋上には、お昼を食べる人がちらほら居た。みんなぼっちばかりだ...

わたしも中学では、毎日ぼっちでお昼食べてたなぁ...

それなのに、今や彼氏と一緒にお昼なんて夢見たいだな...なんて、頭ん中お花畑になりながら、わたしは陽当たりの良さそうな所に、ハンカチを置いて座った。

すると、わたしが座った真正面に寝転がってた男子が

「ねー、見えてるよー」

って向こう側から言ってる...

ハッとしてスカートを抑えた!

最悪だ...


知らない男子にパンツ見られたー!

恥ずかしさと情けなさとで、顔を真っ赤にして下を向くしかなかった...

すると、向こう側に居た男子が立ち上がって、こっちへ歩いて来た。

恥ずかしいからこっちへ来ないでー!

心の中て叫んでた。

下を向くわたしの目に入りこんできたのは、わたしたちと同じ色の上履きのつま先。

そして彼は、その場にしゃがむと、わたしの顔を下から覗いて

「水色のパンツ、かわいいね♡」

と言って、ニコっとした...

いやぁぁぁぁぁぁぁぁー!

穴があったら入りたい.....

「俺の来蘭に何してんの?」

ここでそうちゃん登場なの?!

「俺の来蘭...もしかして彼氏さん?」

「そうだけど?来蘭になにしてくれてんの?」

そうちゃん怒ってるー

どうしよう...

「彼女のパンツ見ちゃった。ごめんね彼氏さん」

と言って、立ち去って行った...

わたしはもう恥ずかしくて恥ずかしくて顔を覆うしかなかった。


読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート