4限目の終わるチャイムが鳴った。
「やっとお昼だー!来蘭ー、どこで食べるー?」
「屋上とか行けるのかなー?」
「行ってみよっか」
2人分のお弁当を持って、屋上に行ってみることにした。
「飲み物買ってから行くから、来蘭先に屋上行って場所取っといて」
と言うそうちゃんに
「わかった!」
と返事をして、屋上へと向かった。
屋上には、お昼を食べる人がちらほら居た。みんなぼっちばかりだ...
わたしも中学では、毎日ぼっちでお昼食べてたなぁ...
それなのに、今や彼氏と一緒にお昼なんて夢見たいだな...なんて、頭ん中お花畑になりながら、わたしは陽当たりの良さそうな所に、ハンカチを置いて座った。
すると、わたしが座った真正面に寝転がってた男子が
「ねー、見えてるよー」
って向こう側から言ってる...
ハッとしてスカートを抑えた!
最悪だ...
知らない男子にパンツ見られたー!
恥ずかしさと情けなさとで、顔を真っ赤にして下を向くしかなかった...
すると、向こう側に居た男子が立ち上がって、こっちへ歩いて来た。
恥ずかしいからこっちへ来ないでー!
心の中て叫んでた。
下を向くわたしの目に入りこんできたのは、わたしたちと同じ色の上履きのつま先。
そして彼は、その場にしゃがむと、わたしの顔を下から覗いて
「水色のパンツ、かわいいね♡」
と言って、ニコっとした...
いやぁぁぁぁぁぁぁぁー!
穴があったら入りたい.....
「俺の来蘭に何してんの?」
ここでそうちゃん登場なの?!
「俺の来蘭...もしかして彼氏さん?」
「そうだけど?来蘭になにしてくれてんの?」
そうちゃん怒ってるー
どうしよう...
「彼女のパンツ見ちゃった。ごめんね彼氏さん」
と言って、立ち去って行った...
わたしはもう恥ずかしくて恥ずかしくて顔を覆うしかなかった。
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