「あぁ...夢か...」
自販機横のベンチでうたた寝するなんて...疲れてんのかな俺...
来蘭は、自販機でコトンとひとつ飲み物を買って、俺の隣に座った。手にしていたのは紙パックのいちごみるく...
「お前好きだな、それ...」
「いいじゃん...」
「甘ったるいだけだろ?それ」
「そんなことないよ!美味しいよ?飲む?」
そう言って差し出す来蘭
「お前さぁ...間接kissとか気にしねぇの?」
「間接kiss? やだ紫音先生、なに女子みたいなこと言ってるの?」
そう言ってクスクス笑う来蘭の唇を、俺の唇で塞いだ...
「直接kiss...でも気にしないのかよ...」
「......」
「ちょっとは俺のこと意識しろよ...」
空の缶コーヒーをカランと捨て、呆然としてる来蘭をそのままに、その場を立ち去った。
廊下を曲がった所で頭を抱えてしゃがみこむ
いや、待て待て待て待て
何してんだよ俺!!
咲との会話は...夢...だよな...
来蘭との会話は...
夢であってくれー!!
頼むー!!
と、そこに、しゃがむ俺の頭の上から怒りに満ちた声が降ってきた
「今来蘭になにした?おい!何したんだよ!!」
顔を上げるとそこには来蘭の彼氏の姿があった...
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