● <次元>
そして、ついにその日がやって来た。ハリーはセリナと共にエイリアンの基地に忍び込んだ。セキュリティは厳重だったが、セリナの力によって何とか突破できた。
基地の中央には巨大な装置があり、その周りにはエイリアンが集まっていた。ハリーは深呼吸を一つしてから、セリナに頷きを送った。それが合図だった。
セリナは手を挙げ、一瞬のうちにエイリアンたちは動けなくなった。ハリーはその隙に装置に駆け寄り、セリナが教えてくれたコードを入力した。
装置は爆発四散し、同時にエイリアンたちも消滅した。ハリーは地球と人々を解放したのだ。
「やったぞ、セリナ!」
「おめでとう、ハリー。しかし、まだ一つやるべきことがあります」
「それは?」
「これから起きたことを、人々の記憶から消去するのです」
セリナは再び手を挙げ、一瞬のうちに全てが元通りになった。地球は何事もなかったかのように平穏無事に戻り、ハリーも元の生活に戻ることができた。
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