時は少し遡り、あの鬼の少女が去った後。
「は、早く警察と病院に電話しないと……」
私は先に警察へ連絡する。
「え!嬉々さん!?」
警察に電話していたのを嬉々さんが止めた。でも、何で……?
「まさか、こうやって清華ちゃんが巻き込まれるとは思わなかった。大丈夫、私とお姉ちゃんはなんともないから」
……なんだか嬉々さん、いつもとテンションが違う。こんな状況だからなのかな。
「で、でも警察にあの人のことを報告しないと
!」
「いや、それもいいよ。それより、彼女を見た清華ちゃんが狙われるかもしれないから、私達についてきて。
ほら、お姉ちゃん起きて!!!はーやーく!!」
あ、いつもの嬉々さんだ、良かった。
「……ハッ!清華は!?」
「怪我は無いっぽいよ!!あと、私の研究所に連れていこうと思ってるけど、良いかな?」
「あぁ、そっちのほうが安全だろ。私も行きたいが、ここを直してから行くよ」
「うん!じゃあ先に行ってるね!!ほら、清華ちゃんこっちだよ!!」
「は、はい!」
何が何だかわからないまま嬉々さんについていき、地獄に着いて、嬉々(黄々)さんの髪が黄色になったり角が生えたりして、研究所で待ってたら同じクラスの柚来さんがやってきた。
「さて、お互いの状況説明も終わった所で、その変身アイテム……そうだね、名前を決めてなかった」
「魂を映し出す鏡のブレスレットで……『ミラーブレス』で良くない?」
柚来さんがとても厨ニ臭いことを言ったのには驚いたけど、なにそれカッコいい……!!
「うん、それはイイネ!で、そのミラーブレスは私が作ったものなんだ!
使った人間はその人の奥底にある本当の自分を素に変身するんだ!柚来ちゃんの奇術師は好奇心が強い子や頭脳明晰な子がなりやすいんだよ!
まぁこれが初めての使用例だからあくまで仮説だけど!」
「頭脳明晰……えへへ」
褒められて嬉しそうにニヤけてる。笑い方気持ちわ……いや、そんなこと考えないほうがいいよね。
「で、ここにもういくつかあるんだけど……清華ちゃんはこれ、欲しい?」
「え……わ、私も戦えと?」
「あぁいや、そうじゃなくて。いや、そうなんだけど。
えっとね、あの鬼は清華ちゃんに見られてことを覚えてると思うの!だから、攻めてくるだろうし……自己防衛としてそれを持ってて欲しい!」
「……わかった」
私は実際見たことないけど、超人的なパワーが使えるようになるものって感じでいいのかな?
……これ、悪いことにも使えるのでは。
「ちなみに悪いことに使おうとしたら私に通知が来て全力で止めに入るよ!!」
「あはは、そんなことしませんって……」
ホントにやめておこうと思った瞬間だった。
「じゃ、ここでいい?」
「ありがとうございます」
夢々さんが車で家まで送ってくれた。嬉々さんは柚来さんを送ってた。
「ホントに気をつけるんだよ?もし何かあれば私達を頼りなさい」
「はい」
鬼、地獄、魔法少女……。何が何だかわからないまま、長い1日は終わった。
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次回へ続く
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