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閉ざされた意識世界と空間の中で、ただ存在していただけの恭子の前に、数年前新しい世界が広がった。それは少しずつ、確実に新しい自分を作り上げていったが、時折追いかけて来る過去が彼女の心身を覆い隠し心の中に薄闇を漂わせる。そんな変わり映えしない日常の中、自己中心極まりない雇い主から受けたとある指令で、恭子は自分とは相対する立場の人間と真正面から向き合う事になった。
【夢見る頃を過ぎても】続編。背負った重荷の為、互いに自分の感情を容易に表に出せない男女の、迷走する恋愛模様を書いていきます。カクヨムからの転載作品。