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ネコカイン・ジャンキー! ~サラリーマン亘平編~ 火星でにゃんこハザード! 魔薬に猫腹に恋に冒険!

イラスト:絵:ロジーヌ様 ロゴ:にぃ様
公開日時:2020年9月1日(火) 07:00更新日時:2020年12月7日(月) 21:20
話数:95文字数:130,357
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9.6
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あらすじ

第二部 ~夜明けの亘平編~はこちら↓

https://novelism.jp/novel/IlOxuO65QMq1XxWxB9zfIQ/

 

「ネコカイン三原則」。

●人間は猫に安全でなければならない

●人間は猫の命令に服従せねばならない

●人間はそれに反しない限り自衛せよ

 

 3020年、そこは至福の麻薬ネコカインにより、人類が猫に支配される未来。

 『センター』それは地球を中心とした猫による支配システム。亘平(こうへい)は平凡な火星のサラリーマンとして鉱石採掘会社で働いている。そんな亘平のもとに、存在しないはずの『野良のこねこ』が現れた。

 困り果てた亘平が頼ったのは荒くれ者の多い開拓団の人々だった。開拓団にかくまわれるようにして平穏な子猫時代を過ごす飼い猫のジーナと亘平。

 しかし砂漠で謎の美女、怜(とき)と出会ったのをきっかけに、亘平は『センター』の秘密計画

に巻き込まれていく。亘平はジーナを守り切れるのか? 怜と謎のイニシャルとの関係は? ネコカインとはなにか?

 そして人間を支配する『センター』の思惑とは……?

 平凡な青年が人と出会い、恋をし、成長していく。

 

情熱的に恋したことのない男には、人生の半分――それも最も美しい半分が隠されている。【スタンダール】(訳:猫拾うって人生変わるよね)

 

【簡単用語かいせつ】 『センター』 地球を中心とした猫の支配する惑星系システム/ 『はじめの人たち』 2200年代後半に火星に逃れたひとたち/ 『火星開拓団』 2300年代後半に火星にコロニーを作った人たち/ 『火星世代』 2500年代以降に移民or火星生まれの火星のメイン市民

 

 

 

【簡単キャラかいせつ】 《僕(亘平)》 猫を拾ってしまった平凡な火星世代サラリーマン/ 《ジーナ》 亘平の拾ったねこ/ 《鳴子(なるこ)さん》 開拓団の占い師/ 《遥(はるか)さん》 鳴子の双子の姉。開拓団のエンジニア/ 《仁(じん)さん》 遥さんの息子でモグリの医者/ 《怜(とき)》 砂漠で出会った謎の美人/ 《珠々(すず)》 資料室で出会った可愛い女性/ 《オテロウ》秘密計画で会社に来ている《センター』の猫

 

ネコカイン・ジャンキー! は『小説家になろう』から転載しております。

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伊集院アケミ
伊集院アケミ 投稿日:11月26日 更新日:11月26日

猫が大好きな僕は、有象無象が跋扈するなろうで、たまたま、この優しい作品を見つけたんだよね。

 

僕は殆ど他人の作品には関心を持たないし、仮に持っても交流なんて持とうとしないんだけど、この人にだけはハッキリといった。「書く場所を間違えてますよ」って。相手がどんな人物かも知らないし、どんな気持ちで書いてるかもわからないのに、そう言いたくて仕方がなかったんだ。

 

そんな僕の気持ちが通じたのか通じてないのかはわからないけど、とにかく、ネコカインはノベリズムでも読めるようになって、僕とスナメリはTwitter上で悪態を付き合う仲になった。さらに言うなら、作者をSFと猫好きのオッサンとばかり思い込んでいた僕は、自分の小説の中でスナメリという名の爺キャラを出して楽しんでいる。勿論、本人の許可を得るなんて『無粋』な真似はしていない。

 

どんな作品かを伝える気持ちは、あまりないんだ。分かんない奴には、何言っても分かんない作品だと思うし。もっと認められて欲しいという気持ちと、このままずっと僕の宝物でいて欲しいっていう気持ちが、どっちもあるしね。

 

人間嫌いで、猫ばかりを信じて、他人になんてまるで関心のなかった僕が、ほんのちょっとだけ「他人に絡んでみようかな」って思わされた作品。それだけで、伝わる人間には十分伝わると思うんだよ。

1人の読者がこれを役に立ったと思っています
堅洲 斗支夜
堅洲 斗支夜 投稿日:9月27日

 まず、作者さんはハインラインがお好きなのかな?と感じました。

 柔らかで丁寧に説明されていく西暦3020年の世界は、設定は荒唐無稽に見えて、全く荒唐無稽さを感じさせない丁寧な説得力ですんなりと頭に入って来ます。

 

 柔らかいようで歴史などの背景はハインラインの一連のSFを思わせるしっかりした設定で組まれており、等身大の主人公の柔らかな語り口と、しばしば出てくる『西暦3020年ごろの火星での表現』が物語によく合うとともに、読んでいる側も自然に引き込まれつつ続きや全容が気になって行く仕掛けです。

 

 派手なSFの多いweb小説界隈にあって、こんな柔らかでしっかりしたSFに出会えたのは幸運の一つかなと思います。

引き続き読ませていただきますが、とてもおススメですね。

2人の読者がこれを役に立ったと思っています