堅洲 斗支夜さんの作品レビュー

堅洲 斗支夜
堅洲 斗支夜 投稿日:9月27日

 まず、作者さんはハインラインがお好きなのかな?と感じました。

 柔らかで丁寧に説明されていく西暦3020年の世界は、設定は荒唐無稽に見えて、全く荒唐無稽さを感じさせない丁寧な説得力ですんなりと頭に入って来ます。

 

 柔らかいようで歴史などの背景はハインラインの一連のSFを思わせるしっかりした設定で組まれており、等身大の主人公の柔らかな語り口と、しばしば出てくる『西暦3020年ごろの火星での表現』が物語によく合うとともに、読んでいる側も自然に引き込まれつつ続きや全容が気になって行く仕掛けです。

 

 派手なSFの多いweb小説界隈にあって、こんな柔らかでしっかりしたSFに出会えたのは幸運の一つかなと思います。

引き続き読ませていただきますが、とてもおススメですね。

2人の読者がこれを役に立ったと思っています